MBCがスクープをものにしたようです。
MBCニュース10月23日(→リンク)
次はスクープ報道です。
農心といえばわが国の代表的な食品会社の一つです。農心で販売する一部のうどん製品のスープから1級発がん物質であるベンゾピレンが検出されました。かつおぶしという調味料を仕入れてスープに使ったとのことですが、ここにベンゾピレンが含まれていたそうです。
チョ・ヨンイク記者が取材しました。
ククスやうどんのつゆの味を出す「かつおぶし」製造メーカーです。
去る6月、食品医薬品安全庁食薬庁はこのメーカーの製品から発がん性物質のベンゾピレンを多量に検出しました。保管中だった製品3トンは全量廃棄され、社長は異例的に拘束起訴されました。
企業関係者「今は生産もほとんどできず、販売もほとんど中断されています」
ところが食薬庁は、問題の製品が廃棄される前に、相当量があるスープ加工業者に供給された事実を捉えました。農心に各種スープを納品している系列会社でした。食薬庁はこれにともない、農心のうどん類の製品を無作為抽出し調査しました。その結果、袋麺では「まろやかタヌキ」と「辛口タヌキ」の2製品、カップ麺では、「生生うどん」、「たぬき大盛麺」、「タヌキカップ」、「えびスープ大盛麺」の4製品のスープからベンゾピレンが検出されました。
これら6製品から検出された量は1キログラム当たり2.0から最大4.7マイクログラムでした。
食薬庁は、食用油のような油製品は1キログラム当たりベンゾピレンが2マイクログラム、魚類は2マイクログラム、粉ミルクは1マイクログラムを超えないようにという許容基準を定めています。一部の農心製品のベンゾピレン検出量はこれを上回っていました。しかし、食薬庁は何の制裁措置も取りませんでした。スープにベンゾピレンがどの程度あれば有害なのかという基準がないというのが理由でした。
MBCニュース、チョ・ヨンイクでした。
そうなると農心側の反応が気になります。農心側は、独自の依頼した分析ではベンゾピレンが検出されなかったと反論しています。また、問題となった後、出荷を停止し、調味料の仕入先を変えたと釈明しています。しかし、このような釈明にもかかわらず、問題は残っています。
ソヒェヨン記者が取材しました。
「肉を焼いて食べる時、焦げた部分は、なるべく食べない」
普通の人にもよく知られている常識です。ベンゾピレンは、このように高温で調理するとき、タンパク質や脂肪などが完全に燃えなかったときに生成されますが、世界保健機関傘下の国際がん研究所は、1級発がん物質に分類しています。したがって、スープについての基準がないからといって、それが人体に害がないとは言えないという指摘です。
[インタビュー]イム・ジョンハン仁荷大医学部教授
「粉ミルクや食用油の許容基準に照らすと、今回のものは無視できる量とはいえないので、別途の管理が必要だと思います。」
これに対して農心は「当時、食薬庁の調査で問題が表面化した後、自社製品のスープについて外部機関に分析を依頼したが、その結果ベンゾピレンが検出されなかった」と釈明しました。また、「ほとんどの加工食品から微量のベンゾピレンが検出される可能性があり、検出されたというだけで有害とはいえない」と述べました。これとともに農心側は去る6月、食薬庁の調査結果を聞いた後、関連製品の生産と出荷を2か月間中断し、調味料の仕入先も変えたことを明らかにしました。
しかし、食薬庁に摘発される前に生産された製品は、回収しておらず、批判を受けています。
[インタビュー]イ・オンジュ議員、国会保健福祉委員会
「こういうもの(発ガン性物質)を発見したらただちに企業側が回収すべきで、もしそれを放置した場合は、それに対する損害賠償責任とか、そういう厳しい責任を加重すべき…」
食品に含まれる発がん物質の有害の程度については、いつも議論になります。ただし、大手企業の食品から発がん物質が検出されたことをきっかけに、消費者が安心できる制度の整備が急がれます。
MBCニュース、ソ・ヘヨンでした。
農心といえば、辛ラーメンを出しているメーカー。上の「タヌキ麺」も、辛ラーメンに劣らない人気があります。続報によれば、当初、回収はしないと言っていた農心も、全量回収を決めたとのことです。
きっと、辛ラーメンを含めて農心の不買運動が広がることでしょう。こういう食品汚染のニュースがあるかびに、韓国では風評被害の嵐が吹き荒れます。
チャジャンミョンに粗悪な機械油を使ったというニュースが流れたときは、中華料理屋さんに閑古鳥が鳴きましたし、ナクチ(蛸)の重金属汚染が報じられたときはナクチのお店が大打撃を受けました。
おそらくは人体に影響がないレベルだと思いますが、韓国では大げさに報じられますからね。
回収したタヌキ麺は廃棄しないで、北朝鮮の援助物資にすればいいと思います。
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私は農心の回し者ではありませんが(笑)、農心の見解は日本の農水省で行われている議論に類似しているような気がします。
http://www.maff.go.jp/j/study/risk_kanri/pdf/gijih222.pdf
「かつおぶしはたくさんの量を食べる食品ではないので、結果としてPAH の摂取量への寄与は少なく、食品安全上
の問題はおそらくないだろう。」
日本のたぬきうどんと同じで天かすが乗っているのかな?
きつね(ヨウ)うどんも辞書にはありますね。
韓国では「うどん」と呼んでいますが、日本語と同じとは知らないで使っている人が多いようです。
禁止にならないことを願います。