ミャンマー語の二回目のレッスンは、京大構内ではなく、近くのマクドナルドでしました。
前回「ミャンマー文字の勉強もしたい」と言ったので、私のために資料を作ってきてくれましたが、音声と綴りの関係を表すために選ばれていた単語のほとんどが、私の知らない単語だったので、いちいち意味を聞かなければならず、それがまた英語なので、意思疎通に時間がかかりました。
レッスンが終わったあとに、雑談をしているうち、先生がミャンマーの中でかなりの上流階級ではないかと思うようになりました。
前の先生は、
「今のミャンマーでは海外旅行なんてありえない」
と言っていたのですが、今度の先生に、
「これまで日本以外に行った国がありますか」
と聞くと、
「中国に二年留学していました。だから中国語はできますよ。そのほかには、タイ、シンガポール、オーストラリア、ブラジル…」
「ブラジルですか?」
「ええ、学会の発表で」
さまざまな国に行っているようなのです。もちろん、すべて学会関係で、プライベートの旅行ではないという可能性もありますが。
「ミャンマーはいろんな国に囲まれていますよね。その中でどこがいちばん好きですか?」
と聞くと、先生、かなり困った顔をしていました。
「中国じゃないんですか」
「いえ、インドかな」
意外な答えでした。タイは最近ロヒンギャの問題でもめているし、中国留学では、あまりいい思いをしなかったのかもしれません。
レッスンが終わり、先生と別れて、出町柳のほうに歩いていくと、しゃれたお店がありました。
「さるとぅ屋」
ランチメニューにカレーと、ハンバーガー類がありました。入り口の軒下にはつばめが巣を作っていて、番いの親鳥が頻繁に巣を出入りしているところを見ると、卵を生んだようです。
そこでスープカレーを食べながら、最近買った京都の観光ガイドブックをめくりました。
京都大学近辺から徒歩で行ける観光地に銀閣寺と哲学の道などがありました。
勘定をするときに聞いてみました。
「さるとぅ屋ってどういう意味ですか」
すると女性店員が、奥のほうを少し気にしながら、
「まず、マスターが猿に似てることです。あと、フランス語でサルトゥが『乾杯』の意味なんだそうです」
(乾杯?)
「ここ、夜はお酒も出すんですね」
「はい、ぜひ夜も来てください」
ちらりと奥を見ると、確かにそれらしきマスターが料理を作っていました。
フランス語はすっかり忘れましたが、おぼろげな記憶で乾杯は「ア・ヴォートル・サンテ(あなたの健康のために)」。サルトゥが乾杯を意味するのなら、別の言語のはずです。
店を出てから、京都大学のほうへ戻り、さらに銀閣寺を目指しました。
銀閣寺には、日本人の中高生の修学旅行にまじって、外国人(主にアジア系)の観光客があふれていました。
(銀閣寺って、こんなに地味だったっけ)
私のイメージの中では、金閣寺と銀閣寺がごっちゃになっていたようです。
哲学の道のほうは幸い、あまり混雑していなかったので、気持ちよくウォークングをすることができました。
途中、いくつかの小さいお寺にも寄りながら、次の目的地、京都市立動物園に行きました。このまえは大阪の動物園にもいきましたが、何を隠そう、私はけっこう動物園が好きなのです。
ライオンもトラも狭い檻に入れられていて可哀相でしたが都心の動物園としてはいたしかたないでしょう。ゾウは、小象も含めたくさんいました。アジアゾウが絶滅危惧種で、輸出入が規制されるというニュースを最近聞きましたが、この動物園に限って、当分大丈夫でしょう。
狭い敷地とて、あっと言う間に見終わり、次は四条通りを南下して祇園に向かいます。
真っ昼間の祇園は寝ぼけたような表情です。人通りも少なく、たまに着物を着た若い女性が通り掛かるのは、舞妓さん? 観光客? 夜はさぞ華やかなのでしょうが。
三条駅から京阪電車の乗ったのは午後4時。つごう3時間ぐらい歩いたことになりました。
ミャンマー語、英語の学習とともに、京都観光ができ、さらに運動にもなるという、一石四鳥の日でした。
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