犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バレンタインデー50周年

2007-02-16 07:13:00 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)
 おとといはバレンタインデー

 韓国にも,「女性が男性にチョコレートを贈る」という奇習が根づいています。たぶん,日本の風習を輸入したものでしょう。

 昔,田原総一朗の『電通』という本だったと思いますが,「バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈るという日本独特の習慣は,電通が大手製菓会社と組んで仕掛けたマーケティング戦略が起源だった」というのを読んだ記憶があります(本を処分したので確認していません)。

 欧米では,「女から男へ」と決まっているわけではなく,贈り物も「チョコレート」に限るわけではないとのこと。

 今,ウィキってみると,欧米でもチョコレートを贈る習慣があるとあり,その起源についても1936年のモロゾフが嚆矢だったとか,1958年にメリーチョコレートが始めたとか,はたまたソニーの創業者の盛田氏が,(ソニープラザで)自分が流行らせたと主張しているとか,諸説あるものの,「電通の陰謀」に関する言及はありません(→リンク)。

 メリーチョコレートのHPに行くと,確かに50周年記念とあって,自分たちが始めたように書いてある。

 自分の記憶では,小学生のとき(1970年代初め)にはそんなに流行っていなかった。その後,中高の男子校時代はそうゆう風習とは無縁に過ごし,大学に入って手作りチョコをもらったのが最初です(今の妻から)。
 全国的な恒例行事として定着したのは,1970年代後半からじゃないでしょうか。

 まあ,起源についての真相は藪の中ですね。関係ないけど,自動車の発明は,ドイツもアメリカもフランスもロシアも「わが国だ」と主張しているらしい。

 一方,3月14日に,男性が女性にキャンデーを贈るというホワイトデーのほうは起源がかなりはっきりしていて,1978年に全国飴菓子業協同組合が,バレンタインデーのお返しとしてキャンデーを贈る「ホワイトデー(3月14日)」を制定したそうです(→リンク)。

 ともかく,この奇習(バレンタイン&ホワイトデー),韓国でも定着しました。日本より盛んかもしれないくらいです。

 さらに韓国ならではの奇習というべきは,4月14日の「ブラックデー」。2月14日と3月14日を虚しく過ごした人たちが,やけくそで真っ黒なチャジャンミョンを食べる日だそうです。

 これ,日本に逆輸出するのはちょっと無理かな。チャジャンミョンは韓国独特の料理ですから。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国性売買事情番外編~韓国... | トップ | 旧正月の葬礼 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
不二家 (misuk)
2007-02-16 23:18:46
中学生の時、クラスの男子の机に「不二家のピーナッツチョコ」が入っていると、それはクラスの女子全員からの思いやりでした。本人には内緒ですけどね。
倍返しなんて言う欲などない時代の話です。今年はの事件で思い出しちゃいました。
返信する
思いやりチョコ (犬鍋)
2007-02-17 12:34:09
義理チョコより心がこもってますね。

不二家事件は、最初はかえって不二家がかわいそうに思えましたが、いろいろ暴かれるうち、こりゃダメだと思いました。

ただ韓国ではあの程度日常茶飯事のような気が。
返信する

コメントを投稿

日々の暮らし(韓国~2007.7)」カテゴリの最新記事