東京五輪最終日の朝、男子マラソンをテレビ観戦しました。
途中、韓国代表として黒人ランナーが紹介されました。
オ・ジュハンという名前で、ケニア出身ということです。
調べてみると、2019年3月の中央日報の記事がヒットしました(2019年3月21日付、リンク)。
<マラソン>ケニア出身の韓国帰化選手、東京五輪の道へ
ケニア出身の帰化マラソンランナー、オ・ジュハン(31、ケニア名、ウィルソン・ロヤナエ・エルペ)に東京オリンピック(五輪)への道が開かれた。
大韓陸上連盟は20日、国際陸上連盟(IAAF)からオ・ジュハンが3月7日から韓国代表として国際大会に出場できるという通知を受けた。IAAFは2018年7月の理事会で、帰化選手の国家代表出場可能時点を「IAAF承認申請から3年後」に強化した。オ・ジュハンは昨年9月に最終的に韓国国籍を取得したため、原則的には国際大会に3年間出場できない。このため大韓陸上連盟はオ・ジュハンの記録も3年間猶予することにした。
しかしオ・ジュハンは2015年から韓国マラソンの発展のため帰化を推進し、韓国陸上チーム(青陽郡庁)所属で活動してきたという内容をIAAFに説明した。これをIAAFが受け入れて「該当国または領土に3年間居住した場合」を認め、オ・ジュハンは国家代表として国際大会に出場できると決定した。大韓陸上連盟側は「オ・ジュハン選手は3月7日から、国家代表選抜基準を満たす場合、太極マークを付けて出場することができる。2020年東京五輪など各種国際大会にも出場が可能」と伝えた。
オ・ジュハンは昨年7月31日、優秀人材特別帰化対象者に選ばれ、9月に最終面接を経て大韓民国の国籍を取得した。昨年12月には法的手続きを踏んで青陽呉氏の始祖になった。ジュハン(走韓)という名前は「韓国のために走る」という意味だ。
オ・ジュハンの自己ベスト記録は2016年3月のソウル国際マラソンでマークした2時間5分13秒。2000年の李鳳柱(イ・ボンジュ)の韓国記録(2時間7分20秒)より2分ほど速い。韓国選手では2004年のチ・ヨンジュン(2時間08分54秒)以降、2時間10分以内の記録を出した選手がいない。今年の世界選手権の基準記録は2時間16分00秒、2020東京五輪の基準記録は2時間11分30秒だ。
ケニア出身のウィルソン・ロヤナエ・エルペ選手は、2018年9月に韓国に帰化。韓国名は、呉走韓(オ・ジュハン)。名前の「走韓」は、「韓国のために走る」という意味なんだそうです。
オリンピック男子マラソンで韓国は、1992年のバルセロナ五輪で黄永祚(ファン・ヨンジョ)が金メダル、続く1996年のアトランタ五輪で李鳳柱(イ・ボンジュ)が銀メダルをとるなどの活躍を見せましたが、最近では、パッとしない。そこで、李鳳柱の韓国記録を上回るタイムを持つケニア選手を帰化させて、ふたたびメダル獲得を目指したようです。
国際陸上連盟(IAAF)の規定では、帰化選手の場合、IAAF承認申請から3年が経たないと国家代表資格が認められないことになっていたのに、大韓陸上連盟は、呉走韓選手が「2015年から韓国マラソンの発展のため帰化を推進し、韓国陸上チーム(青陽郡庁)所属で活動してきた」ことをアピールし、例外的に認めてもらったようです。相当強力なロビー活動(?)があったと思われます。
韓国の期待を一身に集めた呉走韓選手でしたが、この日のレースでは、15キロ地点手前で太ももの痛みを感じて棄権。残念な結果に終わりました。
ところが、今大会で、さまざまな「不適切放送」をしてきた韓国のMBCがこのマラソンの実況中継でも不適切な解説をやらかしたんだそうです。
「最後にまた醜態をさらした」韓国MBCが自国マラソン選手の棄権に問題発言で再炎上!「解説をAIにせよ」【東京五輪】
(THE DIGEST 8月9日)
韓国で最大級の注目を集めていたランナーがオ・ジュハンだ。2015年に韓国側に招聘されてケニアから帰化し、晴れて代表選手に。2時間5分16秒の自己ベストを誇る32歳は、今大会での上位進出が待望されていた。
スタート直後こそ軽快な走りを見せていたオ・ジュハンだが、13キロ過ぎに左太ももに痛みが走ってスローダウン。結局15キロ地点に到達する直前で途中棄権となってしまった。
これに対して、辛辣な意見をぶつけたのが韓国のテレビ局『MBC』である。今回の東京五輪で不適切報道を重ねてきたが、今回は実況中継で解説者があり得ない失言を発した。痛みで苦悶の表情を浮かべるオ・ジュハンに対して、「ああ、なんてことだ。私は彼がメダルを獲ると断言してきたんですよ。それなのに……。完全に冷水だ。冷水を浴びせられましたよ!」とまさかの叱責。さらに実況アナウンサーも「なによりもメダルとレースこそが重要」と追随し、あろうことかオ・ジュハンに“ダメ出し”をしたのである。
レースは、オ・ジュハンの故国、ケニアのエリウド・キプチョゲが2時間8分38秒で五輪2連覇を達成。日本選手は、やはりケニアでトレーニングを積んできた大迫傑が、見事6位入賞。中村匠吾と服部勇馬も完走しました。
選手たちの健闘を称えたいと思います。また、韓国に帰国後、呉走韓選手が、韓国民から暖かく迎えられることを祈ります。
途中、韓国代表として黒人ランナーが紹介されました。
オ・ジュハンという名前で、ケニア出身ということです。
調べてみると、2019年3月の中央日報の記事がヒットしました(2019年3月21日付、リンク)。
<マラソン>ケニア出身の韓国帰化選手、東京五輪の道へ
ケニア出身の帰化マラソンランナー、オ・ジュハン(31、ケニア名、ウィルソン・ロヤナエ・エルペ)に東京オリンピック(五輪)への道が開かれた。
大韓陸上連盟は20日、国際陸上連盟(IAAF)からオ・ジュハンが3月7日から韓国代表として国際大会に出場できるという通知を受けた。IAAFは2018年7月の理事会で、帰化選手の国家代表出場可能時点を「IAAF承認申請から3年後」に強化した。オ・ジュハンは昨年9月に最終的に韓国国籍を取得したため、原則的には国際大会に3年間出場できない。このため大韓陸上連盟はオ・ジュハンの記録も3年間猶予することにした。
しかしオ・ジュハンは2015年から韓国マラソンの発展のため帰化を推進し、韓国陸上チーム(青陽郡庁)所属で活動してきたという内容をIAAFに説明した。これをIAAFが受け入れて「該当国または領土に3年間居住した場合」を認め、オ・ジュハンは国家代表として国際大会に出場できると決定した。大韓陸上連盟側は「オ・ジュハン選手は3月7日から、国家代表選抜基準を満たす場合、太極マークを付けて出場することができる。2020年東京五輪など各種国際大会にも出場が可能」と伝えた。
オ・ジュハンは昨年7月31日、優秀人材特別帰化対象者に選ばれ、9月に最終面接を経て大韓民国の国籍を取得した。昨年12月には法的手続きを踏んで青陽呉氏の始祖になった。ジュハン(走韓)という名前は「韓国のために走る」という意味だ。
オ・ジュハンの自己ベスト記録は2016年3月のソウル国際マラソンでマークした2時間5分13秒。2000年の李鳳柱(イ・ボンジュ)の韓国記録(2時間7分20秒)より2分ほど速い。韓国選手では2004年のチ・ヨンジュン(2時間08分54秒)以降、2時間10分以内の記録を出した選手がいない。今年の世界選手権の基準記録は2時間16分00秒、2020東京五輪の基準記録は2時間11分30秒だ。
ケニア出身のウィルソン・ロヤナエ・エルペ選手は、2018年9月に韓国に帰化。韓国名は、呉走韓(オ・ジュハン)。名前の「走韓」は、「韓国のために走る」という意味なんだそうです。
オリンピック男子マラソンで韓国は、1992年のバルセロナ五輪で黄永祚(ファン・ヨンジョ)が金メダル、続く1996年のアトランタ五輪で李鳳柱(イ・ボンジュ)が銀メダルをとるなどの活躍を見せましたが、最近では、パッとしない。そこで、李鳳柱の韓国記録を上回るタイムを持つケニア選手を帰化させて、ふたたびメダル獲得を目指したようです。
国際陸上連盟(IAAF)の規定では、帰化選手の場合、IAAF承認申請から3年が経たないと国家代表資格が認められないことになっていたのに、大韓陸上連盟は、呉走韓選手が「2015年から韓国マラソンの発展のため帰化を推進し、韓国陸上チーム(青陽郡庁)所属で活動してきた」ことをアピールし、例外的に認めてもらったようです。相当強力なロビー活動(?)があったと思われます。
韓国の期待を一身に集めた呉走韓選手でしたが、この日のレースでは、15キロ地点手前で太ももの痛みを感じて棄権。残念な結果に終わりました。
ところが、今大会で、さまざまな「不適切放送」をしてきた韓国のMBCがこのマラソンの実況中継でも不適切な解説をやらかしたんだそうです。
「最後にまた醜態をさらした」韓国MBCが自国マラソン選手の棄権に問題発言で再炎上!「解説をAIにせよ」【東京五輪】
(THE DIGEST 8月9日)
韓国で最大級の注目を集めていたランナーがオ・ジュハンだ。2015年に韓国側に招聘されてケニアから帰化し、晴れて代表選手に。2時間5分16秒の自己ベストを誇る32歳は、今大会での上位進出が待望されていた。
スタート直後こそ軽快な走りを見せていたオ・ジュハンだが、13キロ過ぎに左太ももに痛みが走ってスローダウン。結局15キロ地点に到達する直前で途中棄権となってしまった。
これに対して、辛辣な意見をぶつけたのが韓国のテレビ局『MBC』である。今回の東京五輪で不適切報道を重ねてきたが、今回は実況中継で解説者があり得ない失言を発した。痛みで苦悶の表情を浮かべるオ・ジュハンに対して、「ああ、なんてことだ。私は彼がメダルを獲ると断言してきたんですよ。それなのに……。完全に冷水だ。冷水を浴びせられましたよ!」とまさかの叱責。さらに実況アナウンサーも「なによりもメダルとレースこそが重要」と追随し、あろうことかオ・ジュハンに“ダメ出し”をしたのである。
レースは、オ・ジュハンの故国、ケニアのエリウド・キプチョゲが2時間8分38秒で五輪2連覇を達成。日本選手は、やはりケニアでトレーニングを積んできた大迫傑が、見事6位入賞。中村匠吾と服部勇馬も完走しました。
選手たちの健闘を称えたいと思います。また、韓国に帰国後、呉走韓選手が、韓国民から暖かく迎えられることを祈ります。
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