犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

新春日韓食対決②~ワイン

2008-01-02 02:18:07 | 食べる
 元日の朝は,一族揃って島根式お雑煮で新年を祝います。

 島根の雑煮は柔らかい丸餅を入れて,海苔をかける。焼いた餅を入れる東京式とは違いますが,これはこれでおいしい。お屠蘇のかわりに金箔入りの日本酒。

 ほろ酔い加減になったところで,出雲大社に初詣に出かけます。ちょっと出足が遅かったのが災いして,11時頃に大社近くに行くと,参道に続く道が渋滞しているのが遠目にわかる。

 それで,その少し手前にある「島根ワイナリー」に寄りました。

 全国に知る人のまずいない国産ワインブランド,「島根わいん」。広い敷地には醸造施設,研究所,記念館などの建物が並んでいます。私たちが向かった「試飲即売館」には試飲コーナーがあって,初詣のついでに立ち寄った人々で賑わっている。

 これまでも代表的な銘柄の「島根わいん」は送ってもらって飲んだことがあります。銘柄はそれ以外にもいろいろあって,ありがたいことに樽からひしゃくですくって自由に試飲できる。

 最近発売されたのがENMUSUBI。なるほど,出雲大社のお膝元らしいネーミングだ。試飲してみると,舌がしびれるほど甘くてチープな味わい。

 縁起ものの「だいこく」「えびす」というのもあって,それぞれ大黒様,恵比寿様をかたどったボトルに入っている。

 店長のお勧めは,「神の露」。

 おお,ジンロならぬシンロか!

 八百万の神の集う出雲,神無月の十月は出雲では神在月と言います。神の国ならではの一品です。これは甘みが抑えられていて,なかなかいけました。

 その他,高級銘柄には横文字がならぶ。

 ベリゴ,シャルドネ,メルロ,カベルネ・ソービニョン…。

 ただし,こちらの試飲は有料で一杯200円。ソバワインなんていうのもある。なんと,原料がソバのワインなんていうのがあるのでしょうか。試飲コーナーの人に聞いてみると,煎ったソバをワインに添加して香りづけをしたもの。さすがにソバでワインはできないようで。200円払って試飲してみたけれど,特別にソバの香りがするわけでもなく,企画倒れではないでしょうか。

 にごりワインなんていうのもあって,赤と白,両方を試飲しているうちに,酩酊状態に。

 そうだ,日韓対決だった。

 韓国は今ワインブームに沸いているそうで(→リンク),その火付け役は日本の漫画の「神の雫」だそうだけれど(→リンク),韓国の国産ワインはなんといってもマジュワンワイン
 ま,かつての「赤玉ポートワイン」みたいな代物で,こってり甘いワインでしたが,数年前から辛口も売り出されていて,わが家では主に料理酒として使っていました。

 島根ワインとマジュワンワイン,どんぐりの背比べというか五十歩百歩というか,なかなかいい勝負ですが,銘柄の豊富さという点で,島根ワインに軍配をあげましょう。

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