「あのー、チェットリチョム…(灰皿を…)」
「あら、ごめんなさいね。私、鶏三歩だから、言われたことをすぐ忘れちゃうのよ」
「鶏三歩? 韓国にそんなことわざあるんですか?」
「えっ? 韓国語じゃなくて日本語のことわざでしょう?」
「いや、聞いたことないなあ」
「私、日本に来てから覚えましたよ。「鶏は三歩歩くうちに忘れる」って。韓国語だったら、タクテガリ(鶏の頭、バカ)って言葉があるけど、ことわざじゃないわね」
家に帰ってから手持ちの辞書に当たってみましたが、出ていない。
ネットで検索するとありました。90年頃から使われている表現ということで、初出は80年代の漫画だとか。
90年代半ばから今世紀まで、日本を留守にしていたので、不覚にもこの表現を知りませんでした。
私は鶏と親しくつきあったことがないので、鶏がどの程度賢いか愚かか、記憶力が良いか悪いかについて、個人的なデータを持ち合わせていません。野鳥に較べて家畜化された鶏の場合、餌を自力で探す必要がないので、記憶力が退化したのかもしれません。
ところで、ことわざというのは昔から伝わっているもので、新しく作ることができるものとは思いませんでしたが、こんなふうに起源の新しいものもあるんですね。
もちろん、歴史あることわざにしたところで、誰かが使い始めた含蓄ある表現が口伝えで広がっていったものでしょうから、大きな違いはないかもしれません。
マスコミ(テレビ、新聞、大部数の雑誌)の発達で、拡散スピードが劇的に速まったということはあるかもしれませんが。
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いつも 楽しく読ませていただいています
私は 酉年生まれなのですが、
干支を聞かれて 酉年と答えますと
アラフィー以上の方からは確立高く
「忘れっぽいんじゃない?」とか 「三歩歩くうちに他ごと考えてわすれちゃう性格でしょう」とか、言われることが何度かありました(笑)
今では 干支を聞かれる機会があれば
自ら進んで ”三歩歩いたら用事を忘れてしまう酉年ですっ(笑)と こたえています。
なので韓国バーのアガシ?みたいなシチュエーション
よくあります。
コメントありがとうございます。
私もコンマンチュン(健忘症)に悩まされています。
タイ語を学習しているのですが、覚えた単語を三歩歩くと忘れます。
あんまり歩かないようにしようかなあ、と。
私の記事の出典は、別のブログでした。
http://web.archive.org/web/20040216141607/http://yuki.sakura.ne.jp/diary/diar0102.html
2月27日の記事
昔から使われていたけれども、辞書に載るのが遅れたということなのでしょう。