先にご紹介したワサドゥン(ガス灯),イギリス名画の雰囲気とはまったく合わない。
調べてみたところ,どうもこの店名,洋画の題名からとったものではなく,韓国の詩にちなんだもののようです。
金光均(キム・グァンギュン)という詩人が,1939年に発表したもの。韓国の教科書に載るくらい,有名なものらしい。韓国のサイトに原文があったので,翻訳してみました。
ガ ス 灯
金光均 1939年
冷やかな燈火が一つ 空虚な空にゆらめく。
私ひとりさまよえという悲しい合図か。
長い夏の日が忙しく羽根をたたみ
建ち並ぶ高層ビルが 青白い墓石のように夕暮れに染まり
きらめく夜景 生い茂る雑草のごとくからまったまま
思念の唖になって 口をつぐむ。
皮膚の表面に染みる闇
見知らぬ街のざわめき
わけもなく涙があふれる
空虚な群衆の行列にまぎれ
私は どこからこんなに重い悲哀を背負って来たから
長く伸びた影が これほどに暗いのか
私にどこへ どうやって行けという悲しい合図か
冷やかな燈火が一つ 空虚な空にゆらめく。
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