以前、ふと見ていたテレビ番組で画面に映し出されていたものが気になり、写真を撮っておきました。
いつかブログのネタに出来るかなと…。
どういう経緯でこの言葉が出ていたのかは忘れましたが、その当時はちょっと違和感を持つところもあったと思います。
今の私で、あらためてその言葉を考えてみたいと思います。
「親の6大NGワード」とされています。
これがベスト6かどうかは分かりませんが、それぞれに意味はありそうですね。
「なんでこんなことができないの?」
これはNGでしょうね。
まず「これはできる」「できて当然」という親の側の「期待」「決め付け」があります。
それに対して、「今はここまでできる」という状態を受け止めずに、否定する…。
子どもにとっては悲しいでしょうね。
もっとも、親がそう思いたい気持ちを否定するつもりはありません。
「もっとできるはず」という思いをもって育てていくのも当然でしょう。
ただ、「今、ここ」の状態を認めてあげて欲しいんです。
「お兄ちゃんはそんなことしなかったわよ」
これもNGですね。
兄弟で比較する…よくやってしまいますよね。
これは私の考えですが、たとえば兄弟で2歳違いの場合、お兄ちゃんは2年成長していますから、いろんなことができたり、余計なことをしなくなっています。
でも、2年前はそんなこともなかったんでしょう。
ところが、今のお兄ちゃんを見ていると2年前も今の弟よりましだった気がする…てことはないですかね。
「今のお兄ちゃんの姿」というフィルターを通して、2年前のお兄ちゃんをイメージし、今の弟と比べる。
まぁ、そういうこととは別に、誰かと比較されるのは大人の自分でもいい感じはしませんよね。
「あなたはいつも…」
これは、どういう意図でここに入っているのか良く分からないんですが、何か怒ろうとしたときに、過去のことを引っ張り出してくるということでしょうかね。
だとしたら、それもNGですね。
とはいえ、結構気づかずにやってるんじゃないでしょうかね。
「前もこうだった」「何回も言ったけど」
そういう怒り方をされると、聞くほうも「またか…」となっちゃいますしね。
まぁ怒る側としては、同じことを何回も言わさないで欲しい、成長して欲しい、という思いがありますから、ついつい口に出してしまうでしょうけどね。
今指摘したいことは、過去のこととは切り離して、単独の問題として指摘するほうがいいと思います。
「みんなやってるじゃない」
これも比較の意味でしょうかね。
周りがみんなできていたら、自分の子どももそうあって欲しい…まぁ当たり前の感情でしょう。
でも、やはり比較というのは、されるほうは辛いことです。
逆に「みんな持ってるから、携帯買って」といわれたらどうでしょう。
「他所は他所、うちはうち」なんて返してるんじゃないでしょうかね。
「みんなって、あなた以外はみんな持ってるの?あなたが最後の一人?」っていうのもありますか。
つまり、「みんながこうだから…」っていうのは納得しづらいものですね。
「みんな」は置いといて、「あなたはどうなの」というところで相手してやりたいものです。
「テスト100点とってえらいね」
これもどういう意図で入れているのか…
そのときの状態をほめてあげるということでは良いと思うのですが。
もしかしたら、「100点だから良い」という考えが「100点以外は駄目」ということの裏がえしでNGにしているのかもしれません。
「ふざけるんじゃない!」
これも意図が分からないのですが…
言葉遣いってことでしょうかね。
そのときの子どもの思惑を無視して、一方的に「悪いことをしている」と決め付けて怒鳴ることに対してでしょうか。
大人にとって「ふざけていること」でも、子どもにとっては意味があってやっていることもありますよね。
たとえば、私が寝ているときに背中に乗ってどんどん暴れる。
そりゃ「ふざけるな」といいたくなります。
しかし、普段こちらが機嫌のいいときに「背中に乗ってマッサージして」などというと、子どもは喜んで背中の上でステップを踏みます。
休日の朝、なかなか起きないお父さんに「疲れてるんだな、マッサージしてあげよう」と子どもが思っても、本来責めるべき事じゃありません。
でも、その思いが分からずに、「ゆっくり寝てたいのに」というこちらの都合で応対してしまう…。
「疲れてるから、マッサージしようと思ったのに」などといわれると、大人気ない自分を反省し、ぎゅっと抱きしめて「そうかありがとうな」…というのが理想ですが、そういうときでも「そんなこと、言われたときだけやれ!」とさらに追い討ちをかけてしまうこともあります。
それはもうNGですよね。
「ウソつきはドロボーのはじまりよ」
うーん、作者はなぜこの言葉を入れたのか…
うちの場合は「ウソをつくのも罪で、それで地獄にいかんとあかんのやで」と言いますが…
こういう脅すような言葉で押さえつけるのじゃなく、「どうしてウソをついたの?」という風に、丁寧に子どもの気持ちを聞いてあげるべきだということでしょうかね。
それならわかる気がします。
もうちょっと画面全体を撮っておけば、ヒントがあったかもしれませんね。
でも、こうして普段何気なく使っているであろう言葉を、一度丁寧に振り返ってみるのは大事なことだと思います。
こういう言葉を使っていて「駄目だ」と自分を責めることじゃなく、まずは「そうか、これは良くないのか」と受け止めるだけでいいと思います。
そのまま、気にせずに使い続けるよりは、次使いそうになったときに思い留めることができれば、一歩進めますしね。
32-「がんばれ」と「がんばる」と「がんばった」
31-話を最後までちゃんと聞く
30-21~29のまとめ
20-11~19のまとめ
10-1~9のまとめ