うちの子が通う学校では、登下校時にボランティアさんが通学路の横断歩道数箇所に立って、児童の誘導をしてくださっている。
このうちのおひとりが、近日引越しをされるというので、来週の20日でボランティアを退役される。
今朝、感謝とお礼を込めて、PTAの方からお花を贈呈させてもらった。
雨の日も風の日も、かんかん照りの日も、大変お世話になった。
ほかの方も交えて、少しの間お話を聞かせてもらう時間が持てた。
毎日、児童に声をかけ、子どもらのちょっとした話を聞いておられる。
もしかしたら、実の親より毎日の子どもの様子を知っているかも知れない。
私自身、夜勤の帰りに、登校時間終了直後の学校前を通るが、「○○ちゃんがまだ来てないんですよ」と、待って下さっていることがたびたびあった。
誰がすでに通って、誰がまだか、把握されてるのだ。
そういう子らが中学になり、高校生になっても通りすがりには声をかけておられる。
あたりまえのように自分のことを知ってくれている大人がいることを、このボランティアさんが引越ししていなくなったときに気づくんだろう。
「毎日が楽しみで、子どもらの声を聞くことで元気をもらってました」
そういってくださった。
「引越し先でも行為活動してるんでしょうかね?もうおばあちゃんだから駄目って言われるかな」
とちょっとさびしそうにされていた。
この引越し退役の話を聞いたときに、校長先生にお願いして児童の感謝の言葉を用意してもらうことになった。
今日のお別れには間に合わなかったが、後日届けてくださるそうだ。
このボランティアさんのほかに、PTAでも毎日数箇所で旗振り当番をしている。
一応、輪番制だが、各家庭の事情もあり、強制という形には行かない。
今回おひとり退役されるが、すぐに誰かかわりが見つかるということでもないらしい。
子どもの安全のために、「当たり前」と思っていたことが、実は「在り難い」ご苦労によって守られていたことを改めて感じた。
今年度中に、この「安心安全の取り組み」もいろいろ話し合って整備する必要がありそうだ。
私としては、簡単に「PTAで受け持ちましょう」といってしまいたいところだが、そうも行かないので、じっくりと意見に耳を傾けながら…