コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

高校入学式祝辞 2017

2017-04-13 22:11:27 | PTA

高校の入学式に参加しました。
こちらは 新年度役員がまだ未承認ですので、前年度会長(つまり私)が祝辞を述べます。
少し雨模様
それもネタにして

「門出は晴れのほうがよいけれど、雨の日が好きな人も居るはず
 そんな人が、私は雨が好きって言えることはとても大事」
なんて話も盛り込みました。

一応原稿は作りますが、今のわたしは壇上で細かい字が読めません。
なので、祝辞の用紙には見出しだけ。
一応頭に入れては居ますが、細かいところはアドリブです。

ですので、以下の原稿とは違う話もしてます。

大まかは先の中学入学式と同じですが、高校なので長くなるの覚悟で話題を一つ増やしました。
、 


もうひとつだけ、今の時代はスマホやインターネットが当たり前に身近にあります。便利な道具ですからどんどん活用してください。ただ、それだけに頼ることなく、広い見識を持って欲しいと願っています。

目的地を検索したらすぐに経路が示されます。そこに移動する目的は達成できます。でも地図を広げて目的地を探したら、そこに至るまでに寄り道をしたら素敵な場所があることを知ったりできます。

辞書機能を使えば知りたい言葉がすぐにわかります。でも紙の辞書を使うと、捜す言葉以外にも目が留まり、意外な言葉の使い方や意味を知ることになります。

音楽を好きなときに聞くこともできます。でも実際に演奏している場所に行くとデジタルでは表現しきれない、身体に響く音や、音にならない音を味わうこともできます。

多くの景色や情景を部屋に居ながら見ることもできます。でも、実際にその場所に立つことで、音や空気の匂いや五感以上に語りかけてくる「なにか」に触れることもあります。

私は以前、東北大震災の被災地を訪れたことがあります。高台から見下ろすと、海まで更地が広がっています。そこには以前人が居て町があって。それが無くなっている風景は、テレビやネットでも見てきました。しかし、そこにあった「生活」が無くなっている感覚は、そこに立ってそこの空気を吸って、全身で味合わないと気づけませんでした。その感覚は数年経った今でも、私の全身に残っています。
ぜひ、体験する、体感するということを、若いうちにたくさん出会って欲しいと願います。

 結果、副会長から「長すぎる」とお叱りを受けましたが、普段いろんな方から学ばせていただいたことを伝える機会はまれですので。


これでしばらく礼服はお休みです。 


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