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「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

久々に講演のレポート  「子どもたちをどう育てる~ネットいじめを手がかりに」

2016-02-07 17:46:35 | PTA

「子どもたちをどう育てる~ネットいじめを手がかりに」

原先生のお話を聞きに行ってきました。
「伏見青少年センター開館50周年」事業として、講演・ミニシンポジウムが行なわれ、協力の「京都おやじの会連絡会」会長にお知らせいただいたので、隣の行政区ではありますが、あつかましく参加させていただきました。

「仏教大学 原清治」先生のお話を聞かせていただくのは3回目ですが、毎年のように変化するネット環境に絡む話題ですから、一度聞いてOKというものではありません。
私自身2年半ぶりですが、底に流れる問題は変わらずとも、新しい手段であったり、継続して研究してこられたことで見えてきたことは興味深く聞かせていただきました。

具体的はお話は、ぜひ機会を作って直接お聞きいただきたいと思います。
で、個人的ですが少しでも広めることができれば、と。

数年前からLINEにまつわるお話は聞かせていただいてました。
以前のそのイメージは「グループ関係での問題」でした。
「既読したらすぐに反応しないといけない」という、手放せない問題
また、そのことによる深夜までの使用の問題
逆に、その関係が疎ましくなって「既読スルー」する問題。

今回はそこに新たに「既読の対応の仕方で出来上がるカースト制度」と言うことをお聞きしました。
グループ内で「みながすぐに返信する」上位者と、「しばらく放っておいても大丈夫」な下位者。
露骨ではなくとも、そこに「いじり・いじめ」が生まれてきますよね。

さらに、「グループの外」に問題が広がっていることを知りました。
「LINEはずし」ということで、グループから追い出したりする形態のいじめ問題は聞いていましたが、今はさらに「晒し」という手法があるそうです。
それまで仲良しだったので、IDや携帯番号などの個人情報が交わされています。仲が良い間はいいのですが、何かの原因で仲が悪くなったとき、第3の場所に名前やIDを晒したり、または成り代わって「さびしいから連絡頂戴」という書き込みをしたり。
本人の知らないところで、そういう情報を求めている「不特定多数」に知られてしまうんですね。

「ちゃんと使わないと、個人情報が漏れたり特定されるよ」と言う視点でスマホの怖さを考えていましたが、いじめやリベンジに使われる…とても怖いですね。

簡単に加害者になれる
「さらし」をする当人に、加害者と言う意識はほとんどなく、ほんの数クリックでできてしまう。
確かに私の時代でも文字通りの「便所の落書き」でそういうことは行なわれてきました。
ただ、ネットの問題は、拡散の速さと広さが半端ないということ。
落書きしてしまって、ビビッて次の日に消しに行ったら広がりはほんの少しのものです。
しかし、ネットは数分あれば「なかったことにするのは不可能」な世界です。

他にも、今まで知らなかった画像アップのはやりも聞きました。
ついこの前、「最近はこんなのあるんだ、怖いなぁ」と思っていたサービスはもう古いんだとか…

恋人とのキス画像をアップするサービスがあって、それを検索利用で知っている人に見てもらうんだそうです。
怖くてまだやってませんが、娘の名前をそこで検索してヒットしてしまったら衝撃を受けるでしょうね。


1時間足らずの講演でしたが、その中身はとても濃かったです。
ユニークな原先生の口調もあり、あっという間の時間でした。

 

後半はシンポジウムやグループワーク。
以前から一度体験したかった谷口先生のファシリテーとは、参加者としても楽しかったですし、グループワークの勉強にもなりました。

中身としても、伏見の地域・青少年活動センターの方々の取り組みが目に見える形で現れていて驚きでした。
子どもと大人、いろんな立場の方が同じテーブルに座ってワークする。
しかかりとそれぞれの立場で意見を述べて、感心させられる提案が生まれてくる。

本当に、いろんな面での刺激をいただけました。

 


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