コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

祝辞2014

2014-03-14 22:24:55 | PTA



今年度もPTA会長という大役をおおせつかり、卒業証書授与式で祝辞を述べさせていただく機会をいただきました。
いろんな形でPTA活動をしていますが、やはり子どもらに面と向かって話をさせてもらえるこの機会はとても貴重です。
人の前に立つのが一番嫌…という方も居られるでしょうが、私はけっこう好きだったりします。

今年からはその場が「中学校」と変わり、多少言い回しは変わったりしますが、伝えたい中身は毎年変わりません。
毎年変わらないからこそ、一年に一度、この祝辞という機会に私自身の教育観・育児観と向き合うことになります。
思いを、言葉にし、文字に打ち出してみてもう一度眺める。
それを声に出してみる。
贅沢な機会です。

祝辞という機会を通じて、生徒と、保護者の皆さんにも思いを述べさせていただきました。
せっかくのブログという場なので、今年もアップしておきます。 

みなさん、ご卒業おめでとうございます。
今日、この卒業証書授与式を経て、みなさんは次のステップに進んでいくこととなります。
話は短いほうがいいという声もありますが、みなさんはしっかり話を聞いてくれる立派な生徒だと信じていますので、私の伝えたいことをお祝いの言葉にさせていただきます。

これからあなたたちは、新しい関わりの中に飛び出していきます。三年前、それぞれ別の学校から入学してきて、それぞれの立場から「違うところから来た人」という見方で同じ教室の中で席に座っていたことと思います。しかし、この三年間で同じ「K中の生徒」という見方に変わり、「仲間」として様々なことに取り組んできたことでしょう。

スポーツなどですと、まずは身近な自分の仲間を応援し、都道府県対抗になるとそれまで「敵・相手」だった人たちも「同じ京都の仲間」として応援し、オリンピックやワールドカップなどになると他の都道府県の人でも「同じ国の仲間」として一緒になることが出来ることを感じてくれていると思います。自分の所属する世界が広がれば、「競う相手・戦う相手」ではなく、「仲間」となることが出来るのではないでしょうか。

悲しいことに、いつまでたっても争いや、違いを認めない考え方はなくなっていません。「自分」を守るために、違う考えや行動を取る人を「敵」にして攻撃してしまいます。でも、ちょっと立場を変えたり見方を変えることで、「違い」は些細なことになり、ともに歩むことができる経験、それがこの三年間の成長ではないでしょうか。

それぞれが「争いは無い方が良い」と思いながらなかなか実現できていない世界…一度に世界平和が訪れれば一番なのですが、そのための第一歩は「目の前の人と手を携える」ことから始まります。

目の前の仲間を大切にし、同じ学校の仲間を大事にし、京都の仲間、国の仲間、世界の仲間、生き物の仲間とその思いを広げていくことが出来れば、これから社会に巣立っていくあなたたちの将来は素晴らしい世界になっていくことでしょう。

卒業ということは今までの立場から一歩踏み出すことです。
「出会い」というのは、「一歩出て、会う」ということ。
新しい出会いを一杯して、目の前の仲間を大事にして、素晴らしい世界を感じてほしいということを、この日のお祝いの言葉とさせていただきます。

 保護者の皆様、このたびはお子達のご卒業おめでとうございます。当たり前のように育ってきたようでも、それぞれのご苦労があったこと思いますし、親子で悩む日々もあったことと思います。ありがたいことに今日この巣立ちの日を迎えられ感激もひとしおのことでしょう。K中学校のPTA会長として、素晴らしい子どもたちが巣立っていくことをともに喜びたいと思っています。自分の子ども以外と接する機会が減り、心配や不安がふくらみがちですが、PTA会長の立場で様々なイベントに参加させていただく中で、この生徒たちの持っている素晴らしい面をいくつも見せていただきました。親が思ってる以上にこの子達は、自分たちで考え、自分たちで成長していると思います。学校を訪れた時の挨拶や、地域での清掃活動などでその姿を見せていただくことが出来ました。その一方でやはり大人が見守っていく必要もあります。京都市では「子どもを共に育む京都市民憲章」というすばらしい憲章があり、PTAでも今年「京都はぐくみ憲章」という愛称とともに、さらに普及させていくことを考えています。その一番目の宣言が「わたしたちは子どもの存在を尊重し、かけがいのない命をまもります」というものです。尊重することとまもること。子どもの自主性を尊重し、「親の背中を見て育てば間違いない」と言われるような手本として、ぜひ皆様も考えていっていただければと願っております。

また先生がたも子ども達に寄り添い、見守っていただき、ありがとうございました。さらにはPTAの活動にご協力いただいたことも感謝に絶えません。

では、卒業生の皆さん、この学校の門を一歩でて、新しい素敵な出会いをたくさん体験してください。もちろん、立ち止まったり振り返ったりしたくなった時はいつでもこの学校の仲間に会いに戻ってきてください。わたしたちも地域の一員として、みなさんの成長を今後とも見守って生きたいと思います。


本日はまことにおめでとうございます。

いつも祝辞の機会に思い出すことがあります。 
PTA会長にはじめてなったと同時に支部理事として小P連理事会に参加したときのことです。
前年度の小P連会長さんが挨拶でされた「式典で名前を呼ばれた時に、子どもに負けないようにはい!っと大きな返事をするように心掛けています」という言葉。
その年の最後の卒業式から、式典の時に私も心掛けています。
私の後に記念品贈呈の役をされた副会長さんも、私以上に大きな声で返事をされていました。
こういうことも、その小P連会長が言葉として伝えてくれたことで、いつまでも心に残ることとなってます。

うん、PTA会長冥利に尽きますね。 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
訂正 (IT 1年生)
2014-03-20 15:02:26
先の投稿名はIT 1年生のミスプリでした。
訂正方法がわからないので、どうぞよろしく。
返信する
Unknown (IP 1年生)
2014-03-20 15:00:33
先の投稿名はIT 1年生のミスプリでした。
訂正方法がわからないので、どうぞよろしく。
返信する
卒業式祝辞 (IP 1年生)
2014-03-20 14:54:43
Bravo!

特に生徒への言葉。
親としても成長著し、おめでとうございます。

こちらの1年生もどうぞよろしく。
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