たまたま、ちょっと、ネットで調べものをしていて「反吐の出る」思いをしてしまった。
こういうことは、あまり書きたくないのだが、最近、院と院との端境期で、自由な時間が多いので、ついつい自分ルール(アクセスランキングが1000件以内になったら更新を控える)を逸脱して、フリーなテーマで書き綴っている。
その記事の内容というのが・・・◎◎大学大学院=Aランク、○○大学大学院=Bランク、△△大学大学院=Cランク、××大学大学院=Fランクって感じのもの。それも、大学院に行ってもいない人々が、勝って気ままに書き込んでいるのである。
う~ん・・・どういったらいいのか?
大学(学部)のランクっていうのは、ある意味、偏差値とか、入試実績とか、就職率とか、色々な尺度があると思う。無論、それも、一概に正しいと言い切れるものではない。日本を代表する東大でも、官僚のトップや上場企業経営者になった人もいれば、定職に就けない人もいる。そもそも、偏差値で貴賎が決まるのだったら、内閣総理大臣は全員東大医学部卒になるはずだが、今の野田総理大臣は、某私大の卒業生である。ちなみに、私の出身の大学ですら、総理大臣経験者がいる。その程度のものである。(大学を出ていない田中角栄総理のような方もいる。中央工学校の夜間を卒業した。)
あるいは、私の行っていた大学も、医学部とその他の学部では難易度に格差がありすぎる。経済学部の私より、医学部のO君の方が、絶対、頭は良かったはずだ。
そう考えると・・・概ね、医学部を備えた総合大学の方が、一般的に「難易度の高い大学」という風になりやすい。イメージが先行して、その大学なら、たとえ就職が厳しい学部であったとしても、Aランクとか言われてしまうのだろうか?
Aランクだろうと、Fランクだろうと、人間性に欠陥のある人は採用されないだろうし、逆に、何か光るものや特殊な能力があれば、採用され、会社に入れば、学歴で差別される可能性は低くなる。なんせ、採用基準を充足した人材だし、差別するほど暇な会社ならともかく、成長企業でそんな余裕のある企業は少ないだろうから。
大学でもそんな感じなのに、大学院のランクって何を根拠に確定させるのだろうか・・・大学院に偏差値ってあると思います?大学じゃなくて、研究計画書が入試の大部分を占める大学院です。どうやって、判断するのかしら?競争率ですか?なら、放送大学大学院の臨床心理学プログラムは競争率10倍以上だから、東大より上ってことでいいですか?
そう、大学院って、特に社会人大学院のように、それで研究者になることを目的にしていないケースや、産業能率大学のように、転職NGとアドミッションポリシーでうたっている場合等では、更に序列は難しい。科研費や論文の引用数って訳にはいかないから。ましてや、歴史的に言えば、有名私大ですら、大学院の××研究科は作ってまだ10年経過せずってところがあるので、大学の名前だけで判断するのは困難。実績のない大学院の可能性もあるわけで・・・
一方、放送大学大学院なんかは、募集の人数が多いので、一部プログラム以外なら比較的入学しやすい。で、修了すれば、学校教育法上の修士となる。で、次に博士課程に進学して、現在、大学教授になっている人もいるのである。博士課程に進むなら、修士があれば十分で、あとは自分の研究次第なのだから。
産業能率大学大学院の某ゼミのメーリングリストで流れてきた履歴では、偏差値的には産能大よりずっーと高い、W大や某公立大の講師をしている人もいる。得意分野や専門分野があれば、このような逆転現象もよくあることだ。
こう考えると、そもそも大学院って、ランク付けすることが困難だと思うのです。自分のやりたい研究や、自分がやるべき課題を見つけ、指導教官にアドバイスをいただき、作り上げる。その学修過程に対して、どのように、序列をつけるというのだろう。ランキングを語る前に、自分自身が、どこでもいいから、大学院に入って、学んでみればいい。どんなに有名大学であろうと、自分に合わなければ無意味だと悟ることだろう。一方で、自分がFランクといった大学院でも、自分にあった指導教官に恵まれれば、この上のない、貴重な経験と思えるだろう。
先生になる必要のない社会人にとって、大学院とは、自分の知的好奇心や問題意識に対する、単なる答えなのです。その答えを導くことができるのなら、どこの大学だって構いはしない。そして、その「解」を、次の世代に伝えることができれば、自分の生きてきた価値は残るわけです。
ちょっと、AとかFとか、あまり重要でないところを気にしすぎる人が多いので、私の気持ちを述べてみました。
こういうことは、あまり書きたくないのだが、最近、院と院との端境期で、自由な時間が多いので、ついつい自分ルール(アクセスランキングが1000件以内になったら更新を控える)を逸脱して、フリーなテーマで書き綴っている。
その記事の内容というのが・・・◎◎大学大学院=Aランク、○○大学大学院=Bランク、△△大学大学院=Cランク、××大学大学院=Fランクって感じのもの。それも、大学院に行ってもいない人々が、勝って気ままに書き込んでいるのである。
う~ん・・・どういったらいいのか?
大学(学部)のランクっていうのは、ある意味、偏差値とか、入試実績とか、就職率とか、色々な尺度があると思う。無論、それも、一概に正しいと言い切れるものではない。日本を代表する東大でも、官僚のトップや上場企業経営者になった人もいれば、定職に就けない人もいる。そもそも、偏差値で貴賎が決まるのだったら、内閣総理大臣は全員東大医学部卒になるはずだが、今の野田総理大臣は、某私大の卒業生である。ちなみに、私の出身の大学ですら、総理大臣経験者がいる。その程度のものである。(大学を出ていない田中角栄総理のような方もいる。中央工学校の夜間を卒業した。)
あるいは、私の行っていた大学も、医学部とその他の学部では難易度に格差がありすぎる。経済学部の私より、医学部のO君の方が、絶対、頭は良かったはずだ。
そう考えると・・・概ね、医学部を備えた総合大学の方が、一般的に「難易度の高い大学」という風になりやすい。イメージが先行して、その大学なら、たとえ就職が厳しい学部であったとしても、Aランクとか言われてしまうのだろうか?
Aランクだろうと、Fランクだろうと、人間性に欠陥のある人は採用されないだろうし、逆に、何か光るものや特殊な能力があれば、採用され、会社に入れば、学歴で差別される可能性は低くなる。なんせ、採用基準を充足した人材だし、差別するほど暇な会社ならともかく、成長企業でそんな余裕のある企業は少ないだろうから。
大学でもそんな感じなのに、大学院のランクって何を根拠に確定させるのだろうか・・・大学院に偏差値ってあると思います?大学じゃなくて、研究計画書が入試の大部分を占める大学院です。どうやって、判断するのかしら?競争率ですか?なら、放送大学大学院の臨床心理学プログラムは競争率10倍以上だから、東大より上ってことでいいですか?
そう、大学院って、特に社会人大学院のように、それで研究者になることを目的にしていないケースや、産業能率大学のように、転職NGとアドミッションポリシーでうたっている場合等では、更に序列は難しい。科研費や論文の引用数って訳にはいかないから。ましてや、歴史的に言えば、有名私大ですら、大学院の××研究科は作ってまだ10年経過せずってところがあるので、大学の名前だけで判断するのは困難。実績のない大学院の可能性もあるわけで・・・
一方、放送大学大学院なんかは、募集の人数が多いので、一部プログラム以外なら比較的入学しやすい。で、修了すれば、学校教育法上の修士となる。で、次に博士課程に進学して、現在、大学教授になっている人もいるのである。博士課程に進むなら、修士があれば十分で、あとは自分の研究次第なのだから。
産業能率大学大学院の某ゼミのメーリングリストで流れてきた履歴では、偏差値的には産能大よりずっーと高い、W大や某公立大の講師をしている人もいる。得意分野や専門分野があれば、このような逆転現象もよくあることだ。
こう考えると、そもそも大学院って、ランク付けすることが困難だと思うのです。自分のやりたい研究や、自分がやるべき課題を見つけ、指導教官にアドバイスをいただき、作り上げる。その学修過程に対して、どのように、序列をつけるというのだろう。ランキングを語る前に、自分自身が、どこでもいいから、大学院に入って、学んでみればいい。どんなに有名大学であろうと、自分に合わなければ無意味だと悟ることだろう。一方で、自分がFランクといった大学院でも、自分にあった指導教官に恵まれれば、この上のない、貴重な経験と思えるだろう。
先生になる必要のない社会人にとって、大学院とは、自分の知的好奇心や問題意識に対する、単なる答えなのです。その答えを導くことができるのなら、どこの大学だって構いはしない。そして、その「解」を、次の世代に伝えることができれば、自分の生きてきた価値は残るわけです。
ちょっと、AとかFとか、あまり重要でないところを気にしすぎる人が多いので、私の気持ちを述べてみました。