学位授与式、交流会を終え、放送大学愛知学習センターのある八事駅から、同じ鶴舞線にある原駅まで行きました。
学位記を抱え、天白消防署までバスに乗って、歩いて荒木集成館へ。今日は開いていました!
入場料は一般300円、高・大生は180円となっています。学生証は、学位記を頂いた際、パンチで穴をあけられてしまったので、受付で、学位記の入った紙袋を見せながら「すいません、今日が卒業式だったのですが、大学生で大丈夫ですか?」とお伺いしたところ、180円でよいとのこと。
というか、そんなせせこましい話以前に、来場したことを歓迎いただき、冷たいお茶までだしていただき、卒業したことを称賛していただき、お菓子まで出していただいたことに感謝しなければなりません。
拝観する前に、お茶とお菓子を食べながら、家族で館を運営されている奥さま兼学芸員の方と20分ほど通信制大学のことや、愛知の文化財や、博物館運営のことについて談義(笑)。まあ、通信制大学は私の十八番で、これをテーマに「生涯学習に果たす大学通信教育の役割と今後の課題」というレポートを書いて学士(教育学)の学位を頂いているので問題なし。圧巻は愛知の歴史的名所について、学芸員さんと対等に話せたこと。概ね、話題になる場所は「足で」回っているので、具体的な対話ができました。博物館運営については、放送大学でも博物館学関連を概ねすべて履修しているので、難なく対応できました。
ただ、一番心に響いたのが、後継者不足。後継者になる方がいないと、いずれ、館は閉めなければならないため、後継者の育成が大変で、ご家族全員が学芸員の資格取得に注力しているようなお話をお伺いしました。娘、孫・・・といいつつ、博物館をやりたいか、やりたくないかは本人の意思もあるし。我々の思いもしない悩みが運営サイドにはあるようです。
そんなお話をお伺いしたあと、まずは1Fに展示されている櫛。
そして、一般の個人の方が所有している手鏡の展示。
2Fに行くと旧石器。
こちらも石器ですね。
土器。
パレス土器。
埴輪。
陶馬。馬の顔、わかります?
で、こちらが当館の一押し「麒麟」です。山崎川から子供が拾ってきた?そうです。
2Fにはご主人がおられて、色々と説明していただきました。昔、瑞穂区のあたりでは、地面を掘っていると石器が出てきて、子供たちが発掘していたそうで・・・うらやましいなぁ~
本当、荒木集成館に行ってよかったと思っています。一度は、祝日閉館の憂き目にあいましたが、願い続ければ、思いは実現するという事例でしょうね。展示品の数と言うより、ホスピタリティ溢れる応対と言う面で、今まで行った愛知の観光地でベストテンに入ると思っています。