問題のある都議が辞職しました。
「ひどい都議もいたもんだ・・・」と思っていたのですが、この都議が辞職する過程に、ものすごく違和感を感じています。
1.よってたかって都議を叩いた上、委員会開催拒否
これって、皆さん、「道交法違反の都議が辞職してスッキリした!」って手放しで喜べますか?
今回の都議は違反回数も多いのですが、こんな先例をつくれば、たった1回の交通違反でも、与党や多数派は会議をボイコットして、議員を政治的に抹殺することができるんですよ。何が起こっているか、本当に理解してます?
すごく飛躍した例えですが、香港で民主化議員が戦っているのを、法を根拠に多数派が「お前たちがいる限り議会は開催しない」って言っているのと同じ。
あるいは、大谷君の国民栄誉賞辞退で取り上げられていますが、盗塁王福本豊氏が国民栄誉賞を拒否した際
「そんなんもろうたら、立ち小便もできへんようになる 」と言ったとか。そんな国民栄誉賞候補でも「立小便」という軽犯罪法違反を語っているのに、やろうと思えば、その立小便でさえ、「法令違反で委員会開催ボイコット」を打って、気に食わない議員を抹殺することができる先例をつくったのです。
同じやるなら、法令をつくるべき。「道交法違反の人は未来永劫議員には立候補できません」って法律。あるいは「軽犯罪法違反の人も未来永劫議員にはなれません」って法律。有罪、無罪を別にして、この日本で被選挙権を持っている人に、過去、一度も法令を違反したことがないという聖人が1人でもいるでしょうか?にもかかわらず、都民が選んだ議員を(私は入れてませんが)、リコールでもなく辞めさせるなんて(無論、辞めて欲しかったが、やり方が汚すぎる)。
そして、親族の身の安全が守れないって、どこぞの危険な外国じゃないんだから。気に食わない議員の身内を狙うって、本当に日本は民主主義の国なのでしょうか?
そもそも、この議員に投票した人の責任は不問っていうのも納得がいかない・・・自分たちで選んでおいて「そんな人とは知りませんでした」で済む問題なのか、、、いや、それ以前に、手のひらを返したように、選出された板橋選挙区の都民でさえも都議を叩く。もうちょっと、節操持って欲しいと思うのは不謹慎でしょうか?自分たちが選んだ都議の不始末なのに。本当、後味が悪い辞任劇でした。