【突発性難聴☆闘病記録】(72)
★2008年6月26日(木)★
<治療中止2日目>
今日はH病院に行ってきた。
6月23日(月)が初診で、今日は2回目の診察。
初診の日の様子は、
23日と24日のブログに書いているとおりで、
その不安や疑問を抱えたまま、今日の診察となった。
午前10時15分に病院に到着。
1階の再診受付機に診察券を通した後、
耳鼻科の外来受付に行った。
受付の方が、
「診察前に検査がありますので、ご案内します・・・」と、言われ、
ドキドキしながら付いていった。
何か、耳鼻科の特別な検査でもあるのかと思った。・・・が、
案内されたところは、先日(23日)も行った聴覚検査室だった。
なあ~んだ!(ホッとしたような、これでいいのかなという不安があった)
長いすには、4~5人が検査の順番を待っておられた。
20分位待って、防音室に呼ばれ、私の検査が始まった。
いつも近所の耳鼻科でされるのと同じ、標準純音聴力検査(気導・骨導)で、
ヘッドホンをつけて、音が聴こえたらボタンを押す。
23日の時と同じ検査技師さんだった。
検査が終わって、診察室の前の椅子で順番がくるのを待った。
数分待って、私の番がきた。
診察室に入り、挨拶をしたとき、
A医師はパソコンの画面で、私のデータを見ておられた。
画面にオージオグラム(聞こえの程度を表すグラフ)が表示されている。
「今日の結果は、青の線です」
「・・・・・・・・・・・・」(そう言われても見えないよ・・)
患者用の椅子に座って、
私の位置から、パソコンのオージオグラムが見えにくくて・・
だから返事ができない。
プリントして見せてくれればいいのに不親切。
耳鼻科に通い始めて気がついたけれど、
耳鼻科の患者用の椅子って、固定されている。
椅子の周りには、いろいろな診察機器があり、
そこに座ったまま、耳鏡で耳の穴を見たり、
多少の治療もできるようになっている。
パソコンに近づくこともできないし、
半分、諦め状態の私だった。
結果がどうであれ、質問もできないし、
どっちみち、もう、治ることはないのだから。なんて。
A医師は、前回もそうだったけれど、
今日も、パソコンの画面(データ)を見て、
文字を打ちながら私と話をされる。
最近は、病院もペーパレスになっているので、
大きな病院では、パソコンに打ち込むことがカルテの記入と同じになり、
先生方も忙しい。
「心配ないと思いますけどねー」
「そうですか」
「ご自分ではいかがですか?」
「そうですね・・・あまり変わりないように思うのですが」
「そうでしょうね」
「耳鳴りも相変わらずなのですが、
左耳のほうも、耳鳴りがしてきているようです」
「そうですか・・・
薬は飲まなくてもいいと思いますけど・・・」
「えっ? ビタミン12とか・・・ですか?」
この前「薬は出しません」と言われ、
昨日から止めているのに変だな、と思って尋ねた。
「いえ・・・ステロイドです・・・」(文字を打ちながら・・・)
この先生、何を言ってるのだろう?と思った。
そこで、初めて、
森山医師(仮名)が、いろいろな病気を想定され、
紹介状にステロイドのことを相談しておられるということが推測できた。
森山耳鼻科が、なんだか懐かしくなった。
今まで、不満を感じたりしたこともあるけれど、
一生懸命私のことを心配して下さってたんだな・・・って嬉しかった。
A医師に検査と診断を依頼され、
その結果、H病院の指示を仰がれるのだろうか?
「では、右耳は突発性難聴なのですか?」
左耳が心配ないとすれば、
進行性難聴などの可能性も少なくなるの?と思ったので尋ねた。
(突発性難聴は片方の耳だけの特徴があるから)
「それは、わかりません。
来週、また、聴覚検査をしてみましょう」
「わかりました」
看護師さんが、もういいですよ、という顔をされたので、
椅子から降りて、
挨拶をして、中待合室に出た。
いったん出て、すぐに、ノックをして入り、
もう一度、お薬のことを確認した。
「先生、ビタミンなどのお薬は飲まなくていいのですね」
「はい、飲まずに様子をみましょう」
「わかりました」
こうして、今日の診察は終わった。
聞きたいことがほとんど聞けない診察だった。
聴力のデータも教えてもらえず(聞いても嫌な顔をされるため)、
今日、右耳が何dB(デシベル)だったか、
左耳が何dBだったか、わからない。
左耳の耳鳴りがだんだん大きくなったから、
それを話しても、反応なしだった。
初診の時のA医師の第一印象は、「優しそうだけど、話しにくい」だったが、
今日2回目の印象は、「愛想がなくて、話しにくい」に変わった。
耳鼻科を離れながら・・・
何ともいえない複雑な気持ちになって・・・
人気の少ない場所で、とりあえず、椅子に座った。
涙がポロポロ流れてきた。
なぜか、悲しくて・・・
とても、寂しくて・・・切なくて・・・
涙を拭きながら、また、歩き、
人気のない椅子を探して、また、座り・・・
それから、涙を拭いて、会計へ。
会計を済ませても、病院から外に出る気がしない。
この気持ちって何なのだろう。
「心配ないと思います」という言葉を喜ばなくてはならないのに、全然嬉しくない。
A医師の「心配ない」は、左耳のことを言われていると思うけれど、
右耳のこの耳鳴りと難聴はどうなるの?
私のココロの中では、何も解決していない。
呆然と、時間を潰していたが・・・
そうだ、母や姉と妹が心配しているから連絡しなくては、と思い、
まず、姉と母(姉と同居している)に電話をした。・・・が留守だった。
次に妹に電話をした。
妹は、私の気持ちをよく理解してくれてすごく嬉しかった。
「妹って、あったかいな・・・」と、また涙があふれた。
妹と話して、大分元気が出たが、
それでも、今日は一日、何も手につかなかった。
どこにも寄らず、
ランチも食べずに、
自宅に帰ってきた。
☆★=某病院のHPより=★☆
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