管理組合の運営に関する相談で、理事会に呼ばれました。 今回の議題は、現在の管理会社に対する疑問や不信への対応策を議論して、総会に諮りたいということです。
議題の趣旨から、当該管理会社は呼んでいません。 理事長さんが、「それでは、定刻ですから」 と切り出します。
あれ? 何か変です。 このマンションの理事さんは7人なのに、3人しか集まっていません。
「遅れて来ると思うのですが… 3人では、まずいでしょうか?」
「はい。 管理規約に、『理事会は理事の半数以上が出席しなければ開くことが出来ず、その議事は出席理事の過半数で決する』 とありますからね。」
「良く理解していないもので… もう一度、声を掛けてきます。 実は、理事2人で開いた理事会もありました。」
「理事会の議事録は作成していますか?」
「いいえ、ありません。 誰が作るのですか?」
「管理規約では、議長(=理事長)です。 管理委託している場合は、管理会社が作成して、議長が確認するケースも多いようですね。 いずれにしても、議長と議事録署名が記名・押印することになっています。」
「管理会社が教えてくれないから、全然わからないで実施してきました。」
「今まで、理事会の議題書はあったのですか?」
「ありません。 管理会社が勝手にしゃべって、承認するというパターンでした。 これは変だと考えて、相談することにしたのです。」
「そうですか。 それでは、今までの管理内容から確認していきましょう。」
決算書類や報告書などを確認しながら、マンション管理の実態を分析していきます。
「管理費の額が低すぎるのではないかと… 値上げが必要でしょうか?」
「無駄な支出項目が多いですね。 単価も見直せそうです。 管理費の値上げを論じる前に、経費削減を徹底していきましょう」
「もっと早く考えるべきでしたかねぇ?」
「いやいや、決して遅すぎないですよ。 しっかり考えていきましょう。」
途中から、帰宅した理事さん二人も加わりました。 自分たちのマンションの将来について熱く語り合う、有意義な時間が過ぎていきます。
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