研究会が提出した最終報告を見ました。
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研究会の名称は 『民生委員の負担軽減に向けた研究会』 です。
これは、北九州市が実施した、『民生委員の意識調査』 での現状から、平成22年12月に発足した研究会だそうです。
意識調査では、職責に係る重圧を感じる民生委員が多かったからだそうです。
業務などを洗い出し整理して、解決すべきとした課題は5つ。
① 欠員問題(なり手不足)
② 担当区域での業務量の軽減
③ 地域における協力体制づくり
④ 活動しやすい環境づくり
⑤ 支援体制の強化
これらの課題への対策として、7つの取り組みと3つの中長期目標が挙げられています。
「欠員問題(なり手不足)」 の対策は、『表彰制度の充実』 です! 私の書き間違いではありませんよ。 「なり手不足」 対策が 『表彰制度の充実』 となっているのです 具体例として、「3年間務めた新任民生委員への市長感謝状制度創設等」 と記載されています。
何だ これは なり手不足の対策が表彰制度
表彰されたいから民生委員やるの? 自分が活動したことを人から評価され市長に感謝状を貰わないと、やらないの?
更に。 欠員対策の 『中長期目標』 として、「地域における(民生委員の)推薦方法のあり方の研究」 が付記されています。
内容も さることながら、取り組みと中長期目標が逆でしょう。 今の緊縮財政で、表彰制度なんて急ぐ対策ではありません。 暇な人が ゆっくり検討して、財政が良くなったら導入すれば宜しい。 喫緊の課題は、推薦方法にあります。 一昨年、地域の推薦方法を発端として、一時期は全員辞任の意見さえ出ました(あくまでも、極論として、ですが)。 推薦方法の問題を 『中長期目標』 として逃げていては、なり手不足は解決出来ません。
もう、一々書きませんが、これ以外の課題に対する対策も かなりズレています。
ズレを示す良い例があります。 この日の地域の民生委員の集まりでは、各委員さんから職務の悩みやジレンマが出されました。 それに対して 報告された対策は 何の役にも立たないのです。 これらの対策を打ったとしても、民生委員の負担は軽減されない。 これが実態なのです。
ここからは私案です。
不安や重圧に対して 少しでも救いになるのは、「あなた達がきちんと活動している限り、周囲の無理解による攻撃などからは、委嘱責任者が しっかり守りますよ」 という強いメッセージだと考えます。
そうして、数合わせの為の動員を直ちに止めるべきです。 我々は職責を全うすべく多くの地域活動に参加しています。 必要な集まりには自主的に参加しているのです。
民生委員を拝命してから十年余。 今回の任期も残すところ一年半。 次の改選では引かせて頂くかも知れないと感じています。
その要因は、ズレを感じる この最終報告です。 ズレているのは、報告なのか それとも私なのか ・・・
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