うちの家ぞくが おとずれた、
さわら(千葉県・佐原市)の
さかぐら(日本酒醸造所)、
とうくんしゅぞう(東薫酒造)
そこで、しいん(試飲)した
たる(樽)酒
が
スッキリ・いい味だったので、
かんめい(感銘)をうけた
うちの家ぞくは、
お酒だの、
酒まんじゅうだの、
いろいろ・買って かえってきました
その中のひとつに、お店の
イチオシ
「大吟醸・叶」というのが ありました
これが、マイスター杜氏の及川さんが
仕込んだ、
という
300mlで、1950円もする
めい(銘)酒
なのですが・・
こういうものが くると、
たいてい
チットの こだわりが
さくれつ(炸裂)します・・
「あ~、ネギトロなんて、ダメダメ
こういう地酒は
あて(肴)も
土地のもので かためないと」(チット)
「3日前にもらった、茨城の のし餅
もってきて
このお餅を
やわらかくした上に、
東薫酒造の売店で買った、佐原産の『イナゴの甘露煮』
を
乗せるのよ
そして、食べる
そこで、飲む うまい
ここの杜氏って、南部杜氏なんだって~。
南部といったら・・
昔から、
飢饉や水害に 見舞われて、
大変だった地方よ
そういった、苦難の上に つくられた酒、
さらに、蝗害に見舞われてきた 関東平野の人々が、
秋になると
田んぼに入り、
とっては食べ、
とっては食べ、、してきた イナゴ
この2つを、豊穣の象徴である 餅に合わせる
すると、
歴史に満ちた、
奥深い・渾然一体の味が 生まれる
われながら、ベストな組み合わせ 考えちゃったわ」
と、
チットは うれしげに いいました
(酒のさかなを ようい(用意)するのに、
江戸時代まで さかのぼる・ひつよう(必要)が
あるらしい)