朝、ポケ太とお散歩に行ったら、
いのさんにばったり出会ってしまいました。
お隣の別荘、いまはお留守なのですが、
そこの床下で寝ていたみたい。
あんまり大きくなく、ひょろっとしてまだ子どもっぽい。
一瞬「かもしか?」って思ったくらい足が長いのです。
それにとてもスリム。野生の動物は、うさぎでも
たぬきでも、たいてい想像よりずっと痩せています
このあたり、つい最近、猪よけの柵を
あちこちに張りめぐらしたばかり。
どこかの隙間から迷い込んだのかもしれません。
ちょっと近づいてみたら、しきりと柵に頭をぶつけては
うろうろしています。帰り道がわからないのかな。
ワイヤーをはずして柵を開けてやらなきゃと思って、
もうちょっと近づいたら、いきなりくるっと向きを変えて、
ずんずんとこっちに向かってくるではありませんか。
子どもとはいえ犬よりは大きいし、気迫が違うのです。
ちっちゃい目が光っています。
ポケちゃんは、ふだんは威張り屋のくせに、
こういう状況ではまったく頼りになりません。
「ポケ、逃げるよっ!」
犬をひっぱって一目散に退却。
いや、犬のほうが先に逃げてたかな。
ちょっと怖かった。
Mが出先から電話をかけてきたので、
この話をしたら、「危険だから近づかないで
ニイヤさんかミチアイさんに相談しなさい」と言います。
どっちも親切なやさしいおじさんなんですが、
相談するとたぶんニイヤさんは鉄砲持ってくるし、
ミチアイさんはヤリ持ってきちゃいますから、
(…いつの時代の人だ?)
それは、ちょっと、ねえ。
夕方、おそるおそる行ってみたら
もういませんでした。
無事に山に帰れたのならいいけど。
「こらあ、うちの子をいじめたなあ!」って、次は
オトナが出てきたら…どうしようか、ポケちゃん?