ベニヤ板の絵本…もうタイトル書いていいかな。
『ちいさいいすのはなし』です。
先日、レイアウト校正が出てきました。
本式の印刷ではないので絵はぼやけていますが、
いちおう全ページの絵と文章が入っています。
これで絵のトリミングやネーム位置などをチェックします。
それから、たいていの絵本には帯がかかるので、
帯に印刷するキャッチコピーを考えました。
これは出版社のほうで考えてくれることも多いです。
宣伝文句って自分ではなかなか書きにくいもんですから。
でも以前に出した本で、作者の意図と大きくずれた
コピーを勝手につけられてしまったことがあり、
しかも書評がみんなそれを丸写ししてくれて、
すごく困ったことがあったので…
帯の文章もオロソカにしてはいけないな、と。
表紙の絵がシンプルなので、帯にどんな文字がくるかで
絵本の第一印象ががらっと変わります。
面白いので何種類も作って遊びました。
コピーライターごっこ。
こういうことをしていると、ようやくこの絵本の
「テーマ」らしきものがぼんやり見えてきます。
文章を書くときは、まずテーマを決め、あらすじを考え、
それからディティールを…って教わりませんか?
わたしはどうやらまったく逆らしい。
ディティールからだんだんストーリーができていって、
テーマはあとからわかる、というパターン。
(なぜそれで書けるのか、書いた本人にもわからない…)
画家はレイアウトの手直しをしたり、
(文章の内容はわたしの責任ですが、それを
絵のどの位置にどう入れるかは画家の領域)
表紙のタイトル文字を書き直したり、しました。
次はいよいよ「色校正」です。
さて、それと並行して「パトカーの絵本」の原画も
鉛筆の下描きが終わって色がつきはじめているようです。
こちらは紙も画材もタッチも使い慣れたものなので
「もうどんどんやっちゃうよ」と元気なMです。
そういえば「サンドイッチの絵本」はですね。
夏じゅう待っていたのですが、却下されてしまいました。
すごく面白いと思うんだけどなあ。しょぼん。