日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

大阪 ハルカス美術館「カラヴァッジョ展」へ

2020-01-13 | アートの話
行きの新幹線車内にて。念願の #シンカンセンスゴイカタイアイス !!




噂に違わず固かった!笑
私は『動物のお医者さん』の漆原教授タイプで、固いままでガンガン食べたいので、スプーンを手に食い込ませながら掘って食べました笑。満足!!

新大阪から乗り換えて天王寺→11時前に美術館到着。

昨日HPを調べていたら、午後2時からカラヴァッジョ研究の第一人者、宮下規久朗氏の記念講演会があるというお知らせを発見。せっかくだしそれを聞いてみようかと思ってたのに、すでに聴講券の配布が終了してた…。
当日10:00からの配布と書いてあるし、270席もあるから大丈夫だろうと甘く見た…。
いつもは大体美術館ハシゴするから10時頃着くように予定を組んでたけど、今日は他に見たい展覧会もなかったから、ゆっくり目に出たのが裏目に…。

予定が狂ったので、チケットだけとりあえず購入し、展覧会も混んでるみたいだったので先に早めのお昼ご飯にして、午後からの予定を組み直し。どうしようかな…。


ハルカス内のレストランで豆腐ハンバーグ御膳的なランチ。
11時過ぎだったので、すぐ入店でき、食べてる間に入店待ちの列が。昼食を先にして正解。

食後、再びハルカス美術館へ。
いざカラヴァッジョ!


混雑具合は、午前中より少しはマシくらい?
混んでると、前に割り込んできたり、後ろから押されたり、マナー知らずに遭遇しやすく、わりとストレスです。
最近は音声ガイドを使う人が多くて、作品の前からなかなか動いてくれない人が多いのもつらい。
混んでる時はお互い様なので、前後左右に迷惑かけないよう気配りするのがマナーだと思っているけれど、できてない人が多い…

肝心の展示会の感想としては、チラシなどで大々的に宣伝していた『ホロフェルネスの首を切るユディト』など2点がイタリア政府とのトラブル?で展示できなくなったこともあり、カラヴァッジョ本人の作品が少なくて(カラヴァッジョ?という疑問符付き2点を含め10点)、物足りない印象でした。
フェルメール展もそうだったけど、同時代の画家とか影響を受けた画家の作品が大半になってしまう…。


「ユディト」の代わりに?展覧会の顔となった「法悦のマグダラのマリア」は特に印象的でしたが、実物を見ると、白目剥いてるし、唇も手(特に左手)も青黒く、服の胸の辺りには血のような謎のシミ?(髪の毛と同じ色だし繋がっているようにも見えるけど髪としては不自然な位置)もあるし、正直に言うと死体のような印象を受けました。カラヴァッジョがあえてこう描いたのか、長年の汚れで黒く見えるのか、ちょっと気になりました。
画面の左上に十字架などのモチーフが描かれていると書いてありましたが、肉眼ではほとんど分からなかったので、汚れの可能性もありそうです。

キャプションは子ども向け?にカラヴァッジョはじめ各画家が自作を語るような感じの噛み砕いたキャプションがあったりして、関係性などが分かりやすかったです。
あと、「リュート弾き」に描かれている楽譜の曲を再現して聞けるようになっているのも面白いなと思いました。
動線として、角に解説文などが設置してあると、人が溜まって流れが悪くなるので、少しスペースを空けてほしかったな。

グッズは、キャプションにも登場していたヤマザキマリさんの似顔絵グッズもユニークでしたが、田辺誠一さん(画伯)作のゆる〜いカラヴァッジョの似顔絵グッズがたまらん可愛さでした。トートバッグ欲しかったけど、すでに使いきれない数のトートバッグを持っているのと、3,000円弱のお値段に購入は断念。でもクリアファイルを購入しました笑


この時点で午後2時過ぎ。
お昼を食べながら検索し、すぐ近くの天王寺動物園か、意外と近そうな(快速で1駅)堺のアルフォンス・ミュシャ館、どちらかにしようと思っていたのですが、外に出てみたら風が強くて寒いっ!
ということで動物園はまたの機会に…。

電車に乗る前に、ハルカスのすぐ近くに有名な「やまちゃん」というたこ焼き屋さんがあると聞いていたので、そこへ寄ってソースも何も付けない「ベスト」というたこ焼きを買って食べました。


座って食べられる場所を探してさまよっている間に少しふやけてしまいましたが、外はカリッと、中はトロトロでお出汁の味がしっかりして、イメージとしては明石焼風?美味しかったです。今度はソース味も試してみたいな。

たこ焼きのおやつも食べ、駅へ着くとちょうど快速がやってきたので待たずに乗車。
各駅だけじゃなく、快速も次々来るのが都会の便利なところ。羨ましい。
天王寺から10分足らずで堺へ。近い!!
ミュシャが好きなので、いつか行ってみたいなぁと思っていたけど、「堺市」となると大阪からまた一足伸ばさないといけない遠いイメージで、難易度高いと思ってました。
でも天王寺まで行けば、もうすぐ近くだったんだ!なんということだ笑

ということで怪我の功名?午後3時過ぎには念願のアルフォンス・ミュシャ館へ到着!


ビルの中に入っているので、展示規模としては小さかったですが、ポスターだけでなくかなり大型の油彩画もあったりして、なかなか良かったです。
クリアファイルや絵はがきを買ったら、非売品のポスターカレンダーをいただきました。ラッキー


あとは帰るだけ。
新大阪駅で色々お土産を買い、午後6時過ぎの新幹線で帰路につきました。
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2019年12月に読んだ本

2020-01-10 | 本と漫画の話

1年早かった・・・
こうして何だかワチャワチャしているうちに、2020年も あっという間に過ぎていくのだろうな・・・


12月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:647
ナイス数:229

たいこ (幼児絵本シリーズ)たいこ (幼児絵本シリーズ)
★3.5 大好きな樋勝朋巳さんの新作絵本。クネクネさんがたいこを叩いていると、「なかまにいれて」と叩く仲間が増えていき…。『きょうはマラカスのひ』の「チャチャ ウー」みたいに、トントンポコポコetc.太鼓のリズミカルな音が楽しい。お話はシンプルだけど、味わい深い絵とあいまって面白かった。やっぱりハイウエストのタイツがジワジワくる笑
読了日:12月02日 著者:樋勝朋巳


天地創造デザイン部(1) (モーニング KC)天地創造デザイン部(1) (モーニング KC)
★3.5 神様が生き物を作る仕事を面倒になって下請けに出しているという、大胆な設定。デザイン部門の話が中心で、神様(クライアント)と下請けの仲介をする新人天使が主人公。デザインが実用可能かどうか試作する技術部門などもある。デザイナーの人数が多く、それぞれ得意分野が違ってて個性的なので楽しい。無茶苦茶なデザインや発想でも、実用化のために試行錯誤したりして、神様に採用されると実在する動物になるので、意外な特徴(オプション)が付いていることなども知れて、そんなところも動物好きには面白い。
読了日:12月05日 著者:たら子


ナースゆつきの怪奇な日常ナースゆつきの怪奇な日常
★3 実話怪談好きなので読んでみた。亡くなる前に黒い人が現れるとか、亡くなった人が出没するとか、病院怪談の定番が多いけど、亡くなる前に起きる予兆のような、なかなか興味深いエピソードも。ただ、一話が1〜10ページくらいとバラバラだったり、新人時代や別の職場にいた時の話、他の人のエピソードなどが混在して時系列が前後してたり、絵の癖が強くて(デッサン狂い、不自然・大袈裟なポーズなど)気になったりして、読むペースが崩されがちで気が散って、話の内容に集中できず、読みづらかった。
読了日:12月05日 著者:原作・ゆつき


21匹のネコがさっくり教えるアート史21匹のネコがさっくり教えるアート史
★2.5 古代エジプトから現代アート集団まで、美術史の潮流を21のジャンルに分けて、それっぽい表現で描かれた猫を通して「さっくり」解説。初心者向けっぽい本かと思いきや、逆にさっくりすぎて美術史や作家名、個々の作風をそれなりに理解していないと、分からないと思う。私も美術史を一通り学んではいるけど、コブラとかマジック・リアリズムとかヤング・ブリティッシュ・アーティストは知らなかったし、その一方で、比較的メジャーなのに漏れているジャンルもある。猫好き目線でもあまり楽しめなかったし、なんだかなぁ、って感じの内容。
読了日:12月10日 著者:ニア・グールド


くぅとしの 認知症の犬しのと介護猫くぅくぅとしの 認知症の犬しのと介護猫くぅ
★5 泣く。こんなに愛情深い猫がいるのか。著者の晴さんに保護された時すでに10歳くらいと高齢犬だったしの。同じく晴さんに悲惨な状態で保護され、落ち着くまで時間がかかった猫のくぅ。そのくぅが、しのに一目惚れして一変!くぅの大好きアピールを最初はスルーしていたしのも、だんだん打ち解けてすっかり仲良しに。でも間もなくしのは、認知症やてんかんの発作などを発症し老化が進んでいく。そんなしのに寄り添い、献身的に介護するくぅに胸が詰まった。くぅの寂しさが早く癒えて、毎日ハッピーに過ごせるようになるといいな。
読了日:12月12日 著者:晴(はる)


せかいいちながいゾウさんのおはなせかいいちながいゾウさんのおはな
★3.5 姪っ子のクリスマスプレゼントに。ゾウさんが大好きなので、ゾウの絵本を探していて発見。蛇腹式になっていて、ページを横切って鼻がどんどん伸びて、最後はある所につながった、という話。とにかく長ーくページが広がるので、視覚的に楽しい。幼児にはあっという間に破られそうだけど笑。蛇腹の裏にも絵が繋がっているのかと思っていたけど、裏面は特になし。黄色一色でした。
読了日:12月26日 著者:谷口 智則


たべたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)たべたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)
★4 ゾウさん大好きな姪っ子のクリスマスプレゼントに。ゾウだけでなくいろんな動物が登場。左ページでサクランボやキャンディなど「たべたのだあれ?」とたずねて、右ページで動物の中に紛れた食べ物を探す。動物の数も増えていくし、大人でも意外と見つけにくいものもあって(逆に姪っ子の方が早く見つけたり)、楽しかった。
読了日:12月26日 著者:五味 太郎


ぐるんぱのようちえんぐるんぱのようちえん
★4 ゾウさん大好きな姪っ子のクリスマスプレゼントに。私自身、幼い頃大好きだった絵本。姪っ子が気に入ってくれるかドキドキしましたが、どうやらお気に入りの絵本になった様子。嬉しい。最初に読み聞かせた時は、途中の過程(どのお仕事に修行に行っても、作る物が大きすぎてうまくいかなくてお払い箱になる)がイマイチ理解できていなさそうだったけど、ラストの幼稚園の場面が良かったみたい。ゾウさんの作る幼稚園、やっぱり素敵だよね。ページに見入ってました。
読了日:12月26日 著者:西内 ミナミ


猫と喫茶店猫と喫茶店
★3.5 昔ながらの純喫茶から、猫カフェっぽいお店まで、猫のいる喫茶店の風景。全てモノクロ。個人的にはカラー写真も欲しかった。昔ながらの喫茶店などは年季が入っているから店内に小物やインテリアなども多く色々映り込むうえ、照明も間接照明だったりして控えめだから、画面全体が黒っぽい物でごちゃついて、猫の存在感がない気がする。お洒落な雰囲気はすごくあるので飾るにはいいけど、写真集としては見づらい。これは自分が老眼入ってきて、色の情報がないと細かな差異が捉えられなくなっているせいもあるかもしれない。
読了日:12月27日 著者:関 由香

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