母が仕事の帰り道に猫じゃらしを摘んできました。
ユズはまた風呂場でだらしなくひっくり返って寝ていたので、まずひなに見せました。
葉っぱに夢中で、あっという間に器用に葉っぱだけ食べてしまいました。
そうこうしていたら、ユズがご起床。
ユズはフリフリする動きに夢中 飛び掛ってきて遊びました。
既製品(ナイロンなど人工毛)の猫じゃらしには見向きもしないくせに、やっぱり本物志向…
あまりに興奮して高速で手が出るせいで、避け損ねて爪が当たり、指がスパッっと切れました
ユズ~、手加減してくれぇ
ユズはよく人間から見て笑えるユーモラスな行動をします。
本人(猫)は大真面目で、笑われると不本意なのでしょうが、何をしても爆笑を誘うキャラです。
昨日も立て続けに笑わせてくれました。
通販の空き箱を見つけて、さっそく中へ…
「ユズさん、それはいくらなんでも、ちとキツくないですか」
「いいのッ」
「どうみても、ムリムリキツキツですよ」
「この塩梅がちょうどいいんじゃ!!」
…頑固なヤツです。
窓枠でこっそり育てていた猫草をみつけ、盗み食い。
まるで立ち飲みの屋台で一杯やってるおっちゃんです
「おやじ、次ハンペンくんな」
「おやじ、もう一杯」
「お客さん、今日はそのくらいにしときなよ、飲みすぎだよ」
「いいじゃねぇか、あと一杯だけ!」
そこのお父さん、いいかげんやめときなさい
酔いつぶれるより先に、下のにゃんこハウスが潰れそうです。
女将さんのオススメ本「リトル・トリー」を読んでみました。
紹介を受けた時にネットで検索したところ、作者の経歴についてとんでもない噂?があることがわかりました。
アマゾンでの紹介文↓
本書は、東チェロキーの山中における著者と祖父母との生活をつづった自伝的な回想録である。1930年代、経済大恐慌下の一生活記録として貴重だが、単にそれだけのものにとどまらず、どんな時代のどんな人にも共感を与えうる人間的な記録に高められている。万人の精神に語りかけ、魂の最深部に訴えかける力を持っている。
ということで、作者「フォレスト・カーター」の自伝的小説、ということですが、読者の書き込みを見ると、作者はチェロキー(インディアン)ではなく白人、チェロキーについての記述はでたらめが多く、悪名高い白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)の一員で人種差別主義者だった、という記述があったのです。
混乱しました。
そんな経歴の人が、多くの人を感動させる物語を書けただろうか?
正直、読むのを躊躇したのですが、なにより、女将さんが感動し、薦めてくださった本です。内容的に良書なのは間違いない。
読まずに偏見だけ抱いて済ませるわけにはいきません。
図書館の児童コーナーに1冊あるのを見つけ、読んでみました。
とてもいい話でした。
スレた感性の私は、涙するまでには至りませんでしたが、
信念を持ち、自然の掟を教え、リトル・トリーを育てる祖父母、見守る人々。
祖父母の生き方には共感を覚え、この二人に愛され育てられるリトル・トリーが羨ましくなりました。
そのエピソードの数々は、例えるなら子供の頃見ていたアニメ「ハウス名作劇場」のようでした。不幸な境遇にも関わらず、優しい人々に助けられたくましく成長していく主人公の物語。
白人やクリスチャンからの差別や偏見も描かれています。
生き物(命)に対する考え方も、とても納得できました。
ますます混乱。
作者が噂どおりの人物なら、決してこんな物語は書けないのではないか?
もちろん、心無い人物が金儲けの為に、美しい創作を書くことは可能でしょう。
少なくとも、この噂がそのまま真実ではないにしても、流れるだけの根拠となる事実はあるのかもしれません。
一方、噂どおりの人種差別的な考え方を持っているのだとしたら、この物語を書く「理由」も見つかりません。主義と全く反する内容だからです。
「騙された」という人もいます。
「嘘でもいい、いい話はいいのだから」という人もいます。
「書いた時は、純粋だった。差別を受け続けて、される側からする側に変わったのかもしれない」という人もいました。
噂が事実かどうかは、情報が乏しく、判断がつけられません。
それこそ、心無いデマなのかもしれません。
デマならデマ、事実なら事実とハッキリさせることができない、グレーゾーンのままなのが気持ち悪い。
悔しいですが、現状では読む人の判断に任されるしかないのだと思います。
作者ではなく、作品そのものを読んで評価したいと思います。
知らずに読んでたらもっと純粋に読めたのに、というのもありますが、一方、そうだとしたら表面的な読み方しかできず、こんなに色々考えさせられることもありませんでした。本との出会いも色々です。
こんな噂のことは書かない方が、他の方は純粋に読めるでしょうから、余計なことを書かずに感想だけ書けばよかったのですが…
自分がこのことについて色々考えたことも、書いておきたかったのです。
まだ考えがうまく纏まったとは言い難いのですが。
少なくとも、私は良書だと思いました。
これからもたくさんの人が読んでいい本だと思います。
リトル・トリーは最後に旅立ちます。その後が、いい人生でありますよう。
暑くなってきたので、ユズは一日中だらしなく伸びて寝てばかりいます。
夜、みんなが各部屋へ引き上げてしまった頃、起きだして目をランランと輝かせ、「遊んでくれよ~」とうろつきだします。
日中暑くて全く遊ぶ気になれなくて寝ているせいで、涼しくなる夜更けに遊びたくなるようです。
「誰か、かまって~」と大声で鳴きながら家中を歩き回り、遊びに誘います。
付き合ってあげたいのはヤマヤマですが、ユズのお気に入りの“ネズミ投げ遊び”は、廊下を走り回ってかなり騒々しいので、みんな寝静まっている中では迷惑だから無理なんだよ…
でもあまりにも遊びたそうなので、ベッド横の引き出しから、ストックしてあるネズミのおもちゃを出して「新しいのをあげるから、一人で遊んで」と投げてやったら、喜んでくわえていき、お気に入りの場所・玄関でひとり遊びをしているようでした。
ところがそれもつかの間、ネズミを早々にかじってダメにしてしまったらしく、しかも引き出しから出す所を見られてしまったので、「ココに新しいネズミが入ってる」と引き出しを期待を込めて見つめながら引っかきます。
一人で遊ばせるとかじり続けてあっという間にダメにしてしまうので、「もう新しいのは出せないよ、さっきので遊びなさい」と言っても通じるわけはなく、ネコじゃらしなどの他のおもちゃで気をそらそうとしてもそれには興味なし…
結局しばらくしたら諦めて行ってしまいましたが、変に「遊びたい心」を刺激してしまうヤブヘビな結果になってしまいました。
ユズ、期待させてゴメン…
梅雨で予報は火曜日辺りまでずっとマークになっていたのですが、金曜はくもり、土曜日はよく晴れました。
それはいいのですが、夕方電気をつけてから、なんだか室内をコバエがやたら飛んでいる…
網戸にしているのに、どこか隙間でもあるのかな、と網戸に近寄ると、網戸にビッシリと
コバエがぁ~
なにコレ~~
家中の網戸という網戸にビッシリと
気持ち悪くなって、窓閉めちゃいました
日が暮れて涼しくなってきたから、扇風機を回せば暑くはなかったけど、一体このコバエ大発生は何事か…
土曜日は商店街が夜店で、母も手伝いに出ていたのですが、ジュースにも飛び込んでくるので大変だったそうです。
この辺一帯、けっこう広い範囲での大発生のようです。
私は急に晴れて気温が上がったからドッと生まれたのかな、くらいに思っていたのですが、母は「地震とか異常気象の前触れじゃないだろうか」と不安がっています。
そう言われてみるとちょっと怖いです。
今日まで特に変わったことはなかったので、変な前兆ではなかったようですが、今日も昨日からの雨が上がったので窓を開けようとすると、今度は日中だったので、網戸の隙間から入り込んでいたコバエが、窓と網戸の間に… ひゃーッ
このまま窓を開けて夕方電気をつけたら、室内にコバエが飛び回る、という事になるので、開けられません
仕方ないので、掃除機で吸い込むことにしました。
もう、一体何なんだ~
切り絵でつくった影絵で有名な方です。
見れば誰でも「ああ、知ってる!」と思うはず…
以前から、エッジが効いた黒い切り絵のラインと、影絵で淡く浮かび上がる柔らかな色彩のコントラストが素敵だなぁ、と思っていたのですが、実物を見るのは初めてです。
もう、すっごいキレイで感動しました
やっぱり実際に光を通してみる作品は、印刷で見る作品とは雲泥の違いがあります。
近くで見ると、木々の枝と葉とか、気が遠くなりそうなほど細かい切り貼り作業です。
大作もたくさんあって、縦に細長い6メートルの作品など、あまりに細かくキレイなので、見ていて涙が出そうでした。
かわいい小人や子供を題材にした作品が有名ですが、以外に動物もたくさん扱われていました。
動物たちも可愛いだけじゃなくて、毛並みなどはフサフサとしてとてもリアル。
猫もあちこちに顔を出して、ユーモラスな表情を見せています
制作風景を撮影した映像が流れていましたが、ライティングデスクで切り貼りをしているすぐそばで、猫が作業を覗き込んでいてビックリしました。
奥様かスタッフの方なのか、誰かの手が「邪魔しないのよ」って感じでそれ以上近寄らないように猫を止めていました。
ビックリしたのはそれだけではなく、紙を切る作業はとても細かいので、ペンの先に小さなナイフが付いているような、ペーパーカッティング用のナイフを使用されているのだろうと思っていたら、いわゆる「剃刀」を使って作業されていました。
あの2×4㎝くらいの四角くて薄いやつですよ
もう80歳を超えていらっしゃるのに、あれを器用に手早く動かして、あれよあれよという間にミリ単位の細かい部分まで切り抜いてしまいます。
またしても感動
一部の作品は、壁が箱のように凹んでいて、その中を薄暗くし、奥の正面に影絵の作品があって、左右の壁は鏡になっていて、下の面には水が入っている、という展示方法がとられていました。(うまく説明できない)
こうすると、左右の合わせ鏡に作品が映って長く横に繋がって見え(つなぎ目も計算してあるので、ずーっと風景が続いているよう)、水面にも作品が映ってゆらぎます。
まるで、水辺に立って対岸のファンタジーの世界を眺めているような幻想的な演出です
作品数も多く、充分堪能しました。
これだけ感動できた作品展は久しぶりです。
興奮覚めやらぬまま、展示作品全点を収めた図録(¥2,800?)と、猫の入っている絵はがき(¥210)4種類、母達へのお土産にクリアファイル(¥650)を3種類、計5千円以上を衝動買いしてしまいました
普段は気に入った作品の絵ハガキくらいですから、(しかも今回は相場より若干割高なので悲しかった…)どれだけ気に入ったか分かっていただけますか?
明後日までの開催で、予報ではずーっと雨だし行くのを迷ったんですが、行って良かった
滑り込みセーフでした。
藤城清治さんの作品展、もし近くで開催される機会があれば、ぜひぜひ実物を見てみてくださいね
朴葉寿司
岐阜にある母の実家から、クール宅急便で朴葉寿司が送られてきました。
祖母のお手製で、私の大好物です。
朴の葉に、鱒のほぐした身や茗荷を混ぜ込んだ寿司を包んであります。
ほんのり朴の葉の香りが移って、茗荷がきいていて美味しいです
子供の頃、夏休みに母の実家に遊びに行った帰りには、必ず持たせてくれて、お昼に電車の中で食べました。
祖母も高齢になってくると、手間がかかるのであまり作らなくなり、駅前のお土産屋さんで、笹で包んだ鱒の寿司を売っていたので、それにかわりました。
大学の頃からは帰省自体がなかなかできなくなり、もう随分食べていなかったのですが、久しぶりに作って送ってくれました。
たくさんあるので、今日は夕ご飯もこれです。
でも美味しいからいいのだ
おばあちゃん、ありがとう
(ユズが脱走しないように、つっかえ棒がはまってます)
ひながフチに手をかけて、物思いにふけっているようです…?
絵になる後姿ですね
何が見えているのでしょうか
脚立に乗って外を眺めていたひなをユズが狙っています。
ひなも殺気に気付いて緊張の一瞬
この直後にユズが飛びかかったのでひなが逃げて行き、ベッドの下へ逃げ込みましたが、さらに追い詰めようと潜り込もうとしたユズを止めに走ると、察知して逃げられてしまいました。
悪い事をしていると分かっていてやっています。
ユズが姿を現すと緊張で身体が強張るひな。
ただ横を通り過ぎるだけのことなのに、全身で脅しの雰囲気を発しながら歩くユズ。
ひなが怯えて逃げるそぶりを見せると、反射的に飛びかかるユズ。
ベッドの下に逃げ込むひな→追い詰めようとするユズ→止めに走る私 堂堂巡り
もし追いつかれた時は、本気噛みなので「ギニャー」っとひなの悲鳴が上がります。
たのむから仲良くして…
早いもので、今日でチビさんが亡くなってもう半年が経ちました。
ついこの間のような、ずいぶん前のような、まだ生きて家にいるような感じが混在しています。
ここで、思い出話を少し記録しておきたいと思います。
今まで猫は5匹飼いましたが、2匹は外出したまま行方不明になってしまったので、チビさんは、うちで初めて最期まで看取った猫でした。
14年間も一緒に過ごした動物も初めてで、それだけに色んな思い出があり、本当に家族そのものでした。
いつも無口で、クールな無表情で、カメラを向けても目をそらさず、同じ顔ばかり。
いつ撮ってもおすまししていて全く同じ顔なので、変化がないような気がして、大人になってからはあまり写真を撮らなかったのが悔やまれます。
それでも、ブログを始めてからは、ネタ探しのために猫の行動に注意するようになり、ちょっと変わったポーズなどをしていると、まめに写真を撮るようになりました。
表情は同じでも色んなポーズの写真が、それまでの数年間以上に残って、良かったと思いました。携帯なので、プリントしたら画像はかなり悪かったですけど。
チビさんは、目もやっと開くか開かないかというくらい小さな時に捨てられていたのを拾ってきたので、野良の経験がありません。
以前住んでいた家は1階が店舗だったので、自由に出入りできる環境でしたが、よく店番はしていても、外に出ることはほとんどありませんでした。
ところが、よその猫がわずかでも家の敷地に入ってくると、激しく威嚇し、戦いを挑みました。
一度、屋根伝いにうちの屋根までよその猫が来た時に、大喧嘩する声で慌てて屋上へ駆けつけ、今にも飛び掛ろうと威嚇しているチビさんを止めようと抱きかかえようとしたら、興奮していたせいで激しく暴れて手に噛み付かれてしまい、怪我をした事がありました。
傷口自体は小さかったものの、牙が深く刺さったのでかなり腫れてきて、結局病院に行きました。
今でも左手の親指の付け根に、5箇所、歯の跡が残っています。これはきっと一生消えないチビさんの置き土産です。チビさんが生きていた証です。噛んでくれてありがとう。
また、家を建て替えるために仮住まいしていた頃、ベランダによその猫がやってきた時も、激しく威嚇して、追い返そうと網戸を突き破って飛び出して行きました。
その時は、網戸をぶち破った衝撃のためか、噛み付いたためか、犬歯が抜けてしまい、大出血で病院送りになりました。
もう10歳を超えていたのに、縄張りを守ろうと頑張ったのです。
今思えば、チビさんはメスだったので、縄張りがどうこうというよりも、自分より若いひな達を守りたい、という気持ちが強かったのではないかと思います。
避妊手術をしていたので、子供を産むことはありませんでしたが、新入りが来ても最初は威嚇するもののすぐに受け入れてくれたし、特にひなに対しては完全に母の気分だったように思います。
ユズは、先輩であるひなを獲物のように追いかけまわしていじめ、飼主である私まで威嚇し本気噛みする傍若無人なヤツですが、チビさんには一目置いていました。
たまにちょっかいを出しても、チビさんの「シャーッ」という一喝で、諦めて引き下がり、動じないチビさんに貫禄負け、という感じでした。
そういう猫なので、いつしか敬意をもって名前に「さん」が付くようになったのです。
カッコイイでしょ?
無口でほとんど鳴かない子でしたが、病院に連れて行く時だけは、家を出て駐車場に向かうまでは不安そうに鳴いていました。が、車に乗り込んだとたん、ピタッと鳴きやんで、覚悟を決めていました。
病院でも、長い待ち時間を黙って耐え、診察中も、何をされてもおとなしく我慢してくれていました。
帰りの車の中では、もう帰るのだと分かっていて、窓から外を眺める余裕がありました。
そういえば、無口なはずのチビさんですが、くしゃみが嫌いで、誰かがくしゃみをしそうになる時だけ、「ニャッ」と小さく抗議していました。
いつもクールなチビさんが、ちょっとユーモラスに見える貴重な場面でした。
チビさん、ありがとう。みんな忘れてないよ