日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2024年5月に読んだ本

2024-06-13 | 本と漫画の話

冊数は少ないけど、小説2冊読んだので、最近ではマシな方です。

宝石の国は、全13巻(最終巻はまだ発売前)分の中に、壮大なストーリーが詰まっていました。
最近は、漫画アプリなどで、期間限定全話無料とかが結構あるので、その機会に気になっていた漫画や、興味を引いた漫画を読んだりすることも多いです。それで時間が溶けてしまうことも度々です(汗)


 

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1707
ナイス数:105

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
★4 電子コミックで完結記念の全話無料公開で読んだ。壮大なSFファンタジー。感想がうまくまとまらない。最終章あたりの印象としては、火の鳥を読んだ時のような。万年単位で時を過ごす、その孤独を思うと途方に暮れる。
《体内に微小な生命を取り込んで人間のような姿になった宝石達が暮らす星。彼らを宝飾品にしょうと、月からは“月人”が襲来する。“先生”のもと、宝石達には戦闘や医療などの役割を与えられていたが、一番年少のフォスフォフィライトは、硬度が低く脆い体なうえ、不器用なため、なかなか役割が与えられずにいた》
フォスの心も姿も原型を留めないほどに変容していく。暴走したけど、それも哀れで痛々しい。なぜフォスがこれほどの目に合わなければいけなかったのだろう。百年の孤独どころではない、一万年の苦痛と孤独。
読了日:05月01日 著者:市川 春子

 
青瓜不動 三島屋変調百物語九之続青瓜不動 三島屋変調百物語九之続
★4 神仏妖怪のたぐいも出てくるけど、一番残酷で怖いのは人間、という話が多かった。おちかの出産を控え、三島屋の変わり百物語は安全のため休止。そんな中でも、縁のある人からの依頼などで、話を聞くことになる富次郎。筆の一件で、富次郎は夢を断つ。やめなくてもいいいのになと思っていたら、最終話でやはり復活。百物語を絵にすることだけ続けるのか、本気で絵に取り組むことになるのか、今後が気になるラストだった。 
《三島屋を訪れた行然坊から、おちかのためにもと、語り手を紹介される。おちかの出産目前、顔のない不動明王を背負った女がやってきて、不動明王の由来と、それが埋まっていた荒れ寺に住み着いた女の数奇な人生が語られる『青瓜不動』/味噌屋に伝わる話。初代がまだ奉公人の頃、味噌の醸造元の藩で起きた惨劇に巻き込まれる。村からの決死の脱出劇と、悲劇に見舞われた少女が作った、恩人の家族を守る土人形『だんだん人形』/ 古道具屋の店先で富次郎が見かけた、異様な様子の老人が見せた筆への執念。描きたいものを自在に描かせてくれる不思議な筆とその代償『自在の筆』/片腕の男が語ったのは、捨子として貰われた里での日々。2人1組で高い木に登り、貴重な鳥の羽や卵の殻を採る仕事。奇妙なところはあるが、豊かな里での暮らしは、ある日終わりを迎えた『針雨の里』》
読了日:05月02日 著者:宮部 みゆき


クジマ歌えば家ほろろ (5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)クジマ歌えば家ほろろ (5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
★4.5 《お兄ちゃんに春が来て、日本にも春が近づく。クジマは換羽期を迎える。換羽期が終わったら、渡りの時期。それはクジマとの別れを意味する。ナイーブになる新。一緒に桜を見に行って、記念の家族写真を撮って、いろんな思い出とともに、旅立つクジマ。そして半年後…》
ちょっとセンチメンタルなムード漂う最終巻。でも季節が巡ればまた会える。マクシムとも再会できたし、めでたしめでたし。
読了日:05月10日 著者:紺野 アキラ


税金で買った本(11) (ヤンマガKCスペシャル)税金で買った本(11) (ヤンマガKCスペシャル)
★4 石平君が、読書感想文について調べていくうち、自分の過去に向き合うことに。今回はほとんどこの話だった。家庭の話が出てこないなと思ってたけど、母親がダメな人だったか。父親はまさかの人だったし。あのお父さんと過ごした日々があったから、石平君はヤンキーだけど道を大きく外さず、本が好きで探究心のある子になったんだな。それにしても、急にファンタジー要素(ぱーんちゃん)入ってきてビックリした。ぱーんちゃんの中の人っぽい高校の司書さん、何者だろう?
《図書館の達人/走れメロス・斜陽/読書感想文の書き方1年生〜6年生/高校の図書室と石平くん》
読了日:05月10日 著者:系山 冏


つくる・みせる・たべる 弁当美術館つくる・みせる・たべる 弁当美術館
★4 図書館で発見。名画の他にも、有名人とか色々。すごいリアリティだと思ったら、オブラートに線や絵を描いて貼り付ける「オブラートアート」という手法がメインとか。なるほどそれならトレーシングペーパーみたいに下絵をなぞることができるし、細かい表現も可能になるのか。キャラ弁も進化してるんだなぁ。さらにQRコードでインスタや関連ページに飛べたりもする。動くお弁当すご!そして、地元ネタにビックリ。この方広島だった!広島の美術館での展示や、ローカル番組、カープ。急に身近に感じてしまった。
インスタを見たら、「激レアさん」に出演する告知が出てて、見ることができた。作品もすごいけど、作者さんのキャラクターも明るくてユニークで、面白かった。
読了日:05月12日 著者:nancy(ナンシー)


かわいすぎる人よ! 2 (ハルタコミックス)かわいすぎる人よ! 2 (ハルタコミックス)
★4 メイちゃんが本っ当〜!に良い子!癒し系。メイちゃんの良さに気付いて、惹きつけられる人が増えてきてる。/タイトルの「かわいすぎる人」って、おじさんのことだと思ってたけど、本当のところは、メイちゃんなのかもしれない!/おじさんのおばさんが登場。おばさんも美人。おじさん達の両親が、美人(イケメン)と地味顔だったのか、もっと事情があるのか。おばさんがメイちゃん達の事情を知らされてなかったことも関係あるのか。そのうち明かされるのかな。
読了日:05月19日 著者:綿野 マイコ


七人怪談七人怪談
★4 三津田信三が、ホラー系作家6人に相応しいテーマを選定したうえ、「自分が最も怖いと思う怪談を書いてください」と依頼。自らの作品も含めた7つの怪談集。
《澤村伊智・霊能者怪談「サヤさん」/加門七海・実話系怪談「貝田川」/名梁和泉・異界系怪談「燃頭のいた町」/菊池秀行・時代劇怪談「旅の武士」/霜島ケイ・民俗学怪談「魔々」/福澤徹三・会社系怪談「会社奇譚」/三津田信三・建物系怪談「何も無い家」》
好みの差はあるけど、どれも面白かった。「貝田川」「会社奇譚」は実話系、「何も無い家」も形としては実話系。実話系の怪談は好きだけど、今回は他の創作怪談のレベルが高かった。「サヤさん」「燃頭〜」が特にヤバくて良かった。「旅の武士」もミステリーっぽい要素もあって、雰囲気も良くて好き。
読了日:05月28日 著者:三津田 信三,加門 七海,菊地 秀行,澤村伊智,霜島 ケイ,名梁 和泉,福澤 徹三

読書メーター

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする