日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2019年6月に読んだ本

2019-07-13 | 本と漫画の話

2019年も折り返し!!
最近忙しくて調子が悪いけど、年齢的にも仕方ないですね・・・

そんな中、6月は「神戸ゆかりの美術館」で開催された「ヒグチユウコ展 CIRCUS」に行ってきました!
開幕2日目の日曜日。前日の開幕日は、ツイッターでグッズを求めて4時間待ち?くらいの長蛇の列ができている、などの情報にビビりましたが、到着が午後だったので、混雑はほぼなく、比較的ゆっくりと鑑賞、グッズも購入できました。
無理して行って良かった!



6月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:1828
ナイス数:202

おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。 (幻冬舎文庫)おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。 (幻冬舎文庫)
★3 猫エッセイだと思ったら、猫を飼い始めるのは後半で、大半は日常エッセイ(ブログの抜粋+一部は各種媒体に掲載されたエッセイ)。前半は『殺人鬼フジコ〜』でブレイクするまでの、カツカツ食い詰めの困窮生活について。生い立ちも複雑で、不幸エピソードのオンパレード。ドライで自虐的な筆致と、今は生活が安定している、と分かっているから面白く読めるようなどん底生活。後半は一気に人生が好転して、猫も飼い、心配事は血糖値という。この血糖値や健康についてのくだりが、猫の話より頻繁に出てきて、食傷した。
読了日:06月06日 著者:真梨 幸子
 
知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決
知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決
★3.5 『知識ゼロからの近代絵画入門』が面白かったので。レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロなど、同時代に活躍した“巨匠”2人を取り上げ、生い立ちや私生活、画風を対比して見せる。ライバルだったり友人だったり、影響を受けたり受けなかったり、2人の芸術家の人生を追うことで、彼らが生きた時代の美術界の潮流も浮かび上がる。困った性癖、欠点など変人エピソードばかりで、小難しくならず楽しみながら読むことができた。
読了日:06月08日 著者:山田 五郎
 
ぞうのヘンリエッタさん
ぞうのヘンリエッタさん
★4 《ぞうのヘンリエッタさんは、静かな暮らしが好きでした。湖に潜って考え事をするのも大好きでした。ある時水の中で考え事をしていると、何かに頭をぶつけてしまい、大きなたんこぶが…。上から包帯を巻いて治るのを待っていると…?》
静かな暮らしが好きなヘンリエッタさんの生活は一変。大変で疲れてしまうけど、その慌しさが日常になってみると今度は、という。似た感じの話はよくあるけど、1つ1つの展開も楽しく、温かくてかわいらしいお話。

読了日:06月09日 著者:リズ・ウォン
 
こうして誰もいなくなった
こうして誰もいなくなった
★3.5 様々な媒体に書いた掌編短編をまとめたもの。ファンタジーっぽいものやホラーっぽいもの、ライトなものや本格まで、ごった煮といった感じ。アンソロジーなどで既読のものもチラホラ。しっかり推理できる本格ものが好きなので、中盤まで肩透かしを食らったような感じだったけど、クリスティの『そして誰もいなくなった』を下敷きにした最後の中編(表題作)はなかなか読み応えがあった。犯人はわりとすぐ目星がついてしまったけど、まだ更にもう一捻りあるところなど、うまく帳尻合わせができていて面白かった。ポアロに寄せた探偵役もキャラが立っていて楽しい。確かに原典は探偵役がいないのが物足りなかったもんなぁ。本屋さんを舞台にした短編『本と謎の日々』も既読だけど良かった。シリーズで読みたいくらい。
【収録作品】館の一夜/線路の国のアリス/名探偵Q氏のオフ/まぶしい名前/妖術師/怪獣の夢/劇的な幕切れ/出口を探して/未来人F/盗まれた恋文/本と謎の日々/謎のアナウンス/矢/こうして誰もいなくなった

読了日:06月15日 著者:有栖川 有栖
 
夜廻り猫(5) (ワイドKC)
夜廻り猫(5) (ワイドKC)
★4 好きなんだけど、良い人達が現在進行形で辛い思いをしていて、でも遠藤達はそれを聞いてあげることしかできないから、救いがない時もあって、読んでてしんどいことも。世の中の理不尽さがリアルで、やるせなくなる。時々息抜きのようにほっこりしたエピソードや、報われるエピソードがあって、ホッとする。こんなに生きづらい世の中で生きなければならない絶望感と、世の中捨てたもんじゃない、という気持ちのせめぎ合い。読むにも心の体力が要る。後半には、読者から募集したエピソードも。特に『泣いたはち』には貰い泣き。
読了日:06月17日 著者:深谷 かほる
 
タタタタ (チューリップえほんシリーズ)
タタタタ (チューリップえほんシリーズ)
★3.5 表紙の奥行きのあるチーターの絵が目に入って。《チーターがタタタタと走る。それに気付いたガゼルが逃げる。ところがチーターはガゼルをピョーンと飛び越して…》
他の動物に目もくれず、ひたすらタタタタと走り抜けていくチーター。そのわけは…?オチがきてクスッと笑える絵本。絵も迫力があって楽しい。

読了日:06月23日 著者:りとうようい
 
どうぶつたちのナンセンス絵本
どうぶつたちのナンセンス絵本
3.5 『もりのなか』でおなじみのマリー・ホール・エッツ作。タイトル通り、かなりナンセンス。様々な動物について(一部人間も)、1〜数ページでショートショート的に描写している。皮肉やブラックユーモアが痛烈で、子供向けではないのかも。ちょっとツボがよくわからない所もあったけど、もしかして原文では韻を踏んでるとか言葉遊び的な感じだったりするのかな?
読了日:06月23日 著者:マリー・ホール・エッツ
 
なまえのないねこ
なまえのないねこ
★4.5 野良の、名前のない猫が主人公。他の猫達には名前がある。靴屋、本屋、八百屋、蕎麦屋、パン屋、etc. 犬にも、花にも名前がある。名前があるのが羨ましい猫。名前を呼ばれているのを、近くで、物陰で、遠くでひっそりと見ている。我が家の猫(故)に似ていることもあって(性格は全然違うっぽいけど)読んでいて切なくなった。最後に救いがあって本当に良かったよ。幸せになれよ〜。表紙と裏表紙の見返しのイラストも良かった。
図書館で借りたら、見返しの絵が全部見えるように、カバーを折り返しギリギリで切ってから透明フィルムを貼ってあった。最近たまにこういう貼り方を見かける気がするけど、この配慮が嬉しい。

読了日:06月23日 著者:竹下文子
 
いとしのムーコ(6) (イブニングKC)
いとしのムーコ(6) (イブニングKC)
★3 ストーリーがシンプルな分、マンネリ感が。夢ネタも冒頭ですぐ察してしまうので驚きがないし、篠原さんはムーコじゃないけど微妙に好きになれないのに、うしこうさん絡みで出番が増えてるし。3巻くらいで買うの止まって、最近また続き読み始めたけど、やっぱり飽きそう…。図書館本だからもう少し続けてみる。
読了日:06月23日 著者:みずしな 孝之
 
いとしのムーコ(7) (イブニングKC)
いとしのムーコ(7) (イブニングKC)
★3.5 やはりマンネリ感があったからか、新キャラが。小松さんに弟子?が。犬苦手キャラ加入で、少しストーリーに変化球が。でも篠原さんの弟かー・・・。
読了日:06月23日 著者:みずしな 孝之
 
いとしのムーコ(8) (イブニングKC)
いとしのムーコ(8) (イブニングKC)
★3.5 タマキ君は犬苦手キャラだからムーコとの絡みが増えるうえ、案外今までにないパターンの展開になるので、変化が感じられる。あと小松さんとうしこうさんの過去話も。動物病院の先生は、タマキ君に鞍替えパターンかと思ったら、嫉妬するとは。逆に本気感があって怖い笑。
読了日:06月23日 著者:みずしな 孝之
 
いとしのムーコ(9) (イブニングKC)
いとしのムーコ(9) (イブニングKC)
★3.5 タマキ君加入効果持続中。悩めるタマキ君を慰めるムーコに癒される。うしこうさんが訪ねて来ても、小松さんとの絡みのみでどうしてもマンネリ気味だったのが、一人増えたことで二段オチが三段オチになるって感じで、話がさらに広がって違った展開が楽しめる。篠原さんもうしこうさんとの絡みが増えて、いい感じに?天然だから分からないけど、案外うしこうさんとくっついてくれたら収まりが良さそうなのに。
読了日:06月23日 著者:みずしな 孝之
 
ドコノコの本 猫と暮らす
ドコノコの本 猫と暮らす
★3.5 「ほぼ日」の犬猫写真アプリ「ドコノコ」から写真などを紹介した本。インタビューとかコラムもあるけど、面白写真メインで楽しんだ。
読了日:06月24日 著者:ドコノコ編集部,糸井 重里

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