手塚治虫さんの作品は、『火の鳥』『ブラックジャック』、などを読んでいて、結構好きです。
賛否両論あるみたいなので迷ったのですが、『どろろ』は未読だったので、きっと先入観を持っていない方がいいはず、と思い、観ちゃいました。
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戦国の世を憂う武将の醍醐景光(中井貴一)は、乱世を治める力を得るため、自分の子である百鬼丸(妻夫木聡)の体から48か所を魔物に差し出してしまう。やがて体の一部を取り戻せることを知った百鬼丸は、魔物退治の旅に出る。一方、コソ泥のどろろ(柴咲コウ)は百鬼丸の強さの象徴である妖刀を奪うため、彼を追いかけ始める。
えーと、ストーリー自体は良かったと思います
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原作は完結していないような終わり方だそうなので、たぶんラストの展開とかはオリジナルなんでしょうけど、父との対決とか、うまく決着してると思いました。
声や目を取り戻すところなども、なかなか感動的でした。
どろろと百鬼丸の関係性がよくできてました。
どろろ役は、そもそもキャスティングの段階での違和感は拭えず(正体は女の子でも、子役の少年でよかったんじゃ?)、そんな中での柴崎さんの頑張りが予想以上でした。
「男の子のふりをした女の子」には絶対見えない、キレイすぎて誰が見ても女だと思うだろ
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時代設定は、戦国風だけど“架空の世界”という事らしく、現代風の素材や機械のようなものがチラチラ出てきたりして、ちょっと違和感がありました。戦国風で統一した方が良かったんじゃないかなぁ…
あと、ワイヤーアクションと特撮は…
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スピード感のある戦闘シーンとかはすごく良かったけど、飛んだり跳ねたりする時だけ、ワイヤーで吊ってる感が思いっきり
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特撮も、仮面ライダーの怪獣みたいなハリボテ感
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最初に出てきた大蜘蛛のような魔物なんかは、かなり馴染んでいて迫力あったので、おお~
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フルCGならもっと良かったんだろうけど、きっとそんな予算が無かったんだなぁ…
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不満なのは、戦闘シーンがやたら冗長な気がして飽きた一方、途中、ダイジェスト版
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とにかく突っ込みどころ満載ではありました。
でも、基本ストーリーだけは、良かった
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役者さんも悪くなかった
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単純な娯楽映画として観れば、まずまず…かな~。
辛口になっちゃいましたが、嫌いじゃないですよ。突っ込むのも楽しかったです。
帰り道、原作が読みたくて本屋さんをハシゴしましたが、映像化作品の特集コーナーはあっても映画のノベライズ本やビジュアルブック?のみで、原作の在庫は売り切れでした
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