日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

兵庫県立美術館『酒井駒子展』『関西の80年代』

2022-08-20 | アートの話
7月に『酒井駒子展』と『関西の80年代』展を観に、兵庫県立美術館へ行ってきました。





巨大なカエルちゃんが出迎えてくれました。かわいい。

本命の目的は、ギャラリー棟の方の『酒井駒子展』。
前半部分は撮影OKという太っ腹。
白木の枠やオブジェに作品をディスプレイしていて、それ自体もアートで楽しい。
なんと贅沢な空間!
作品も幅広く網羅していて、たっぷりじっくり堪能。大満足!






酒井駒子展を見終わったところで、お昼過ぎたので、一旦外へ出て、すぐ近くにあるJICAの食堂へ。
ここは昼食場所を下調べしていて見つけた所で、一般の人も普通に利用できるそう。
月替わりランチで色々な国のエスニック料理をやっていて、珍しいものが食べられるのがいいなと思って決定!
立派なビルの一階で、テラス席もあって入りやすい雰囲気。


入口で食べたいメニューのカードを取って、レジで支払いをして、食券を受け取り、調理場の窓口で食券を渡すと、料理が出てくるという、社食や学食と同じようなシステム。
飲み物はセルフで無料、ホットもコールドも数種類ありました。


この月はルワンダ料理
なんと740円!


メインの料理は少し酸味のあるトマト煮込み。
豆とじゃがいもの炊き合わせは素朴な味付けで美味しい。
トマトと玉ねぎと唐辛子のサラダは結構酸っぱくて少し辛かった。
どれも思ったほど癖がなく(日本人でも食べやすいようにしてあるのかは不明)、美味しかったです。
兵庫県立美術館に来ることがあったら、またここで違う国の料理を食べてみたいな。

再び美術館に戻って、今度は『関西の80年代』展へ。 この日は、ひょうごプレミアム芸術デーとかで、なんと無料でした。
こんなの無料で見させていただいていいんですか?(しかも全部撮影OK)という見応えたっぷりな展示でした。
無料なのに、混み合ってもいなくて(もったいない!近・現代アートだからか?)、ゆっくり見られました。
気に入った作品をいくつか撮影📷








一部屋使った、耳なし芳一をテーマにした作品が特に良かったです。
鏡を使ったトリッキーな仕掛けや、渦巻き状に配置された経文の壁が、異世界へと誘われ帰れなくなる芳一の感覚を追体験しているような感覚になって、面白かった。






その後、ギャラリー棟から見かけた大きな青リンゴのオブジェ(安藤忠雄)が気になり、近くで見てみようと探しに。

でも館内が迷路のようで、なかなか辿り着けず。
安藤忠雄建築って迷子になりやすくないか?
 
途中でAndo Gallery↑を経由したりして。
見えてるのに、通路が繋がってない!
もっと近道があるのだろうか?
美術館のパンフレット(館内図が付いてたかも)を貰うのを忘れたのが失敗したな〜。




辿り着いた!

そんなこんなで4時間くらい滞在。
コレクション展示は断念して、帰路につきました。

めちゃくちゃ暑かったし疲れたけど、思い切って行って良かったです。
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大阪 ハルカス美術館「カラヴァッジョ展」へ

2020-01-13 | アートの話
行きの新幹線車内にて。念願の #シンカンセンスゴイカタイアイス !!




噂に違わず固かった!笑
私は『動物のお医者さん』の漆原教授タイプで、固いままでガンガン食べたいので、スプーンを手に食い込ませながら掘って食べました笑。満足!!

新大阪から乗り換えて天王寺→11時前に美術館到着。

昨日HPを調べていたら、午後2時からカラヴァッジョ研究の第一人者、宮下規久朗氏の記念講演会があるというお知らせを発見。せっかくだしそれを聞いてみようかと思ってたのに、すでに聴講券の配布が終了してた…。
当日10:00からの配布と書いてあるし、270席もあるから大丈夫だろうと甘く見た…。
いつもは大体美術館ハシゴするから10時頃着くように予定を組んでたけど、今日は他に見たい展覧会もなかったから、ゆっくり目に出たのが裏目に…。

予定が狂ったので、チケットだけとりあえず購入し、展覧会も混んでるみたいだったので先に早めのお昼ご飯にして、午後からの予定を組み直し。どうしようかな…。


ハルカス内のレストランで豆腐ハンバーグ御膳的なランチ。
11時過ぎだったので、すぐ入店でき、食べてる間に入店待ちの列が。昼食を先にして正解。

食後、再びハルカス美術館へ。
いざカラヴァッジョ!


混雑具合は、午前中より少しはマシくらい?
混んでると、前に割り込んできたり、後ろから押されたり、マナー知らずに遭遇しやすく、わりとストレスです。
最近は音声ガイドを使う人が多くて、作品の前からなかなか動いてくれない人が多いのもつらい。
混んでる時はお互い様なので、前後左右に迷惑かけないよう気配りするのがマナーだと思っているけれど、できてない人が多い…

肝心の展示会の感想としては、チラシなどで大々的に宣伝していた『ホロフェルネスの首を切るユディト』など2点がイタリア政府とのトラブル?で展示できなくなったこともあり、カラヴァッジョ本人の作品が少なくて(カラヴァッジョ?という疑問符付き2点を含め10点)、物足りない印象でした。
フェルメール展もそうだったけど、同時代の画家とか影響を受けた画家の作品が大半になってしまう…。


「ユディト」の代わりに?展覧会の顔となった「法悦のマグダラのマリア」は特に印象的でしたが、実物を見ると、白目剥いてるし、唇も手(特に左手)も青黒く、服の胸の辺りには血のような謎のシミ?(髪の毛と同じ色だし繋がっているようにも見えるけど髪としては不自然な位置)もあるし、正直に言うと死体のような印象を受けました。カラヴァッジョがあえてこう描いたのか、長年の汚れで黒く見えるのか、ちょっと気になりました。
画面の左上に十字架などのモチーフが描かれていると書いてありましたが、肉眼ではほとんど分からなかったので、汚れの可能性もありそうです。

キャプションは子ども向け?にカラヴァッジョはじめ各画家が自作を語るような感じの噛み砕いたキャプションがあったりして、関係性などが分かりやすかったです。
あと、「リュート弾き」に描かれている楽譜の曲を再現して聞けるようになっているのも面白いなと思いました。
動線として、角に解説文などが設置してあると、人が溜まって流れが悪くなるので、少しスペースを空けてほしかったな。

グッズは、キャプションにも登場していたヤマザキマリさんの似顔絵グッズもユニークでしたが、田辺誠一さん(画伯)作のゆる〜いカラヴァッジョの似顔絵グッズがたまらん可愛さでした。トートバッグ欲しかったけど、すでに使いきれない数のトートバッグを持っているのと、3,000円弱のお値段に購入は断念。でもクリアファイルを購入しました笑


この時点で午後2時過ぎ。
お昼を食べながら検索し、すぐ近くの天王寺動物園か、意外と近そうな(快速で1駅)堺のアルフォンス・ミュシャ館、どちらかにしようと思っていたのですが、外に出てみたら風が強くて寒いっ!
ということで動物園はまたの機会に…。

電車に乗る前に、ハルカスのすぐ近くに有名な「やまちゃん」というたこ焼き屋さんがあると聞いていたので、そこへ寄ってソースも何も付けない「ベスト」というたこ焼きを買って食べました。


座って食べられる場所を探してさまよっている間に少しふやけてしまいましたが、外はカリッと、中はトロトロでお出汁の味がしっかりして、イメージとしては明石焼風?美味しかったです。今度はソース味も試してみたいな。

たこ焼きのおやつも食べ、駅へ着くとちょうど快速がやってきたので待たずに乗車。
各駅だけじゃなく、快速も次々来るのが都会の便利なところ。羨ましい。
天王寺から10分足らずで堺へ。近い!!
ミュシャが好きなので、いつか行ってみたいなぁと思っていたけど、「堺市」となると大阪からまた一足伸ばさないといけない遠いイメージで、難易度高いと思ってました。
でも天王寺まで行けば、もうすぐ近くだったんだ!なんということだ笑

ということで怪我の功名?午後3時過ぎには念願のアルフォンス・ミュシャ館へ到着!


ビルの中に入っているので、展示規模としては小さかったですが、ポスターだけでなくかなり大型の油彩画もあったりして、なかなか良かったです。
クリアファイルや絵はがきを買ったら、非売品のポスターカレンダーをいただきました。ラッキー


あとは帰るだけ。
新大阪駅で色々お土産を買い、午後6時過ぎの新幹線で帰路につきました。
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猫展戦利品

2010-02-28 | アートの話

近くのギャラリーで毎年猫の日の頃開催される「猫展」に、今年も行ってきました

陶芸、木工、絵画、粘土細工…色んな個性的な猫作品が集まっていて、楽しかったです。
お金に糸目をつけなくてよければ、「欲しい!」と思う物もたくさんあったのですが、お財布に余裕がないので…

というわけで、お手頃なお値段のストラップとマグネットを買いました。

 

上がマグネット、右が母の選んだストラップ、左下が私のです。
マグネットは、木でできていて、ビーズがしっぽ代わりにユラユラ揺れます。
ストラップは、去年買ったのと同じ作家さんのですが、去年とはまたパターンが違っていたので、買ってしまいました。
チョコデニッシュが、リアルで美味しそう
やっぱり携帯に付けたら壊しちゃいそうで、付けるべきか迷ってます

マグネットは、ちょっとアレンジして、裏にピンの台とリボンを付けて、バッジにしてみました。

 

ナチュラル風のきなりのレースが流行りみたいなので、付けてみましたが、私にはちょっと可愛すぎたかも

あと、これはその後買い物に寄ったロフトで見つけて、思わず買ってしまいました

 

猫&犬柄の手ぬぐいハンカチです
ポーズが色々あって凝ってるのと、裏地も肉球模様で可愛かったので
猫柄ハンカチや手ぬぐい、もう使い切れないほどいっぱい持ってるんですが、つい買っちゃいます
猫モノに弱いのは、仕方ないですよね

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猫展 08

2008-02-25 | アートの話
毎年楽しみにしている近くのギャラリーの「猫展」
今年も行ってきました

 去年の猫展はこちら→猫展(2007)

今年の収穫はコチラ
 
初めて見る切り絵作家さんの作品でした。
(カードはすべて印刷です。作品は高くて…)
右上のポストカードブックは、四季折々の猫モチーフの作品などが15枚入って619円と、とってもお徳でした
ISBNが付いていたので調べたら、アマゾンでも出てました。

My cats (新風舎文庫―POST CARD BOOK) My cats (新風舎文庫―POST CARD BOOK)
彩条 実生

新風舎 2006-08
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キーホルダーも、表裏のデザインが違っていて、どれにしようかめちゃくちゃ迷いました

 
上の写真に写っている絵柄の裏がコチラ↑


そして、母の収穫はコチラ
 
上の二つは、これまでにも猫展や鞆の浦で買ったことのある作家さんで、見かける度に可愛くて何か買ってしまうので、うちに作品が増殖中…
左はユズのイメージ、右はシマは無いけれど、グレーなのでひなのイメージです。
下のチビさん柄は、別の作家さんの木製マグネット
3匹勢ぞろいなのでした

他にも色んな作家さんの作品があって、ぜーんぶ猫・猫・猫。
ほぼ実物大の猫鍋(土鍋と中に入った猫のセット)も、思わず撫でたくなるリアルさで、すごく可愛かったのですが、高くて手が出ませんでした
他にも、お金さえあればこれも、これも、と目移りしまくりでした。
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幕末浮世絵アラカルト 展

2008-01-25 | アートの話
先日、ひろしま美術館へ『幕末浮世絵アラカルト』展を見に行って来ました。

 幕末浮世絵アラカルト

寒波が到来し、朝からみぞれ混じりの雨が降っていました。
電車からは、所々積もり始めた雪景色が見えます。
とにかく寒~い

本当は、先日見つけた美味しいうどん屋さんに行くつもりだったのですが、あまりの寒さと、みぞれに怖気づき(普通に歩いて10分弱くらいの所なのに)、駅前のデパートの飲食店で昼食を済ませてしまいました
うどん、食べたかったけど…(未練)

そして駅前から路面電車に乗り、最寄の紙屋町で下車して、できるだけ外を歩かないよう、そごうの中~リーガロイヤルホテルの中を抜けひろしま美術館へ。

中へ入ってみると、意外にも?結構人が多い

ノロノロノロノロと、1点1点時間をかけて行列が進む感じです。
作品数もかなり多いし、美人画、役者絵、武者絵、芝居絵、東海道五十三次や富嶽三十六景などの風景画、パズルのような遊び心のある戯画、日本人絵師の目から見た開国時の様子(黒船、外国人やその風俗など)を表したちょっと奇妙な開国絵・横浜絵など、バラエティに富んでいて、面白かったのですが…
自分のペースで見られないので、結構疲れました

早く次の絵が見たいのに、なかなか進まなかったり、もうちょっとじっくり見たいのに、列が進んでしまったり。

内容的には、すごく充実した展覧会だったのですが、気が散って作品の印象があまり残りませんでした

あ、でも、冬の情景を描いた浮世絵の片隅に、本当に達磨さんの形をした雪だるまがあって、「えっもしかして昔の雪だるまは、達磨さんに作ってたの」とビックリ。
でも、絵師が遊び(冗談)で達磨さんにしてたのかもしれませんね。
リアルな達磨さんなんて、普通作れないし…


美術館で結構時間がかかってしまって、母が7時から予定もあったので、(外を歩き回る根性も無かったし)少しだけそごうの中をうろついて、4時50分のバスで帰路に。
到着予定は6時30分。少し遅れても、余裕はあると思ってました。

ところが、途中でやはり少し積もり始めている所があり、ちょっとスピードダウン。
予定より少し遅れてインターを下り、でもその時点では、7時には間に合いそうな感じだったのに…
なぜか、終点の駅も間近(2,3キロくらい?)の国道で、急に渋滞…
反対車線はスイスイなのに、ほとんど進まなくなってしまいました
事故でもあったのかな?とイライラ。
今ここで降ろしてもらったら、歩いて家に帰れる距離なのに、足止め
結局そこから30分近くかけてやっと到着。
通常なら1時間40分のところ、2時間半近くかかってしまいました
みぞれ模様だったし、バスはやめとけばよかったか

この日は、展覧会も渋滞、道路も渋滞、渋滞する運命だったのかな…
疲れました
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三沢厚彦 ANIMALS+ 展

2008-01-19 | アートの話

ふくやま美術館に、「三沢厚彦 ANIMALS+」を見に行って来ました。

 三沢厚彦 ANIMALS+

木彫で動物を作っている芸術家さんです。
数年前、田中(でんちゅう)賞を受賞して、岡山の田中美術館で受賞記念展があった時にも見に行きました。
ダイナミックな彫り跡が残る荒々しい形だけど、生き生きとしていて、なんともいえないユーモラスさがあって、面白く感じました。

今回は、地元福山で作品展が見られるということで、楽しみにしていました。
新聞でも作品が紹介されたりしていて、展示方法も遊び心があるらしく、ワクワクしながら美術館へ。

正面玄関が近づくと、美術館の建物の上になにやら…

 
猫科の動物らしきものが乗ってこちらを見ているぞっ

 
携帯カメラでは、ズーム最大でもこれが限界でした
肉眼では、もうちょっとハッキリ見えました
あれって木彫なのに雨ざらしで大丈夫なのかなぁ?と気になりつつ中へ…


中はもちろん撮影禁止なので、写真で説明できないのが残念ですが、入口を入ると
ロビーにドーンと白い大きなお家

お家の中に入ると、チラシになっている(↑の写真です)でっかい白熊さんが立っていました
たぶん実物大です
「肉球でかっ
と、猫好き特有の妙な感心をして、お家を出ようとしてふと上へ目をやると、天井付近に小さなヤモリ君がいました
私 「これ、気づかずにいる人も多いんじゃないかなぁ?」
母 「ほとんどの人はきっと気付かないよ

お家を出て、少し離れて見ると、屋根の上にも猫科の何者か(ヤマネコ系?)が乗っかってました
こちらはよく目立つし、吹き抜けの2階からだと顔もよく見えました

入口に、唯一撮影可のキリンさんがいたので、撮影

 子供のキリンサイズ
 アップで
 もっとアップで

中も、実物大の動物がズラリっと勢ぞろいで、特にゾウは大迫力でした
わんこやにゃんこの集団もいました
可愛らしいペットというより、どこか人間臭さのある独特の雰囲気があります。
また、ヤモリ君を発見
(外の猫といい、ヤモリといい、目立たない所にもいたりするので、見終わってからも「見落とした子(作品)がいるんじゃないかな?」と気になっちゃいました)

十数体がまとまって、ドーンと群れのようなグループで展示されているので、思ったより展示が少ない気がしましたが、数としては多かったんだろうな…

ミュージアムショップで、三沢さんがゾウを作る工程がお話になった「かがくのとも」を見つけ、製作工程が面白かったのと、安かったので(410円)買って帰りました。

 「ぞうをつくる」

思った以上に沢山の木を組み合わせて作られていてビックリ
出来上がりを思い浮かべて、サイズをきちんと測って、家を建てるようなキッチリした計算をしながらじゃないと、きっと途中で狂ってきちゃったりするんだろうな…
展示室で見た、大きな大きなゾウを思い出して、大変さを想像し、ただただ圧倒されました

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ぐりとぐら

2007-10-05 | アートの話
先日、ふくやま美術館の企画展『ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展』を見に行って来ました。

 

「ぐりとぐら」は、知らない人はいないんじゃないか?というくらい、大人気の絵本です。
ぐりとぐらが焼いたあのカステラ(パンケーキだと思ってましたが)の美味しそうなこと
私の中では、絵本などに登場する食べてみたいメニューダントツ1位です
読むたびに、祖母に「ホットケーキを焼いて」と頼んでいました。(そのせいで、パンケーキだと記憶したのかな)


その「ぐりとぐら」シリーズをはじめ、山脇百合子さんの描いた絵本の原画を色々見ることができました

ほとんどは横に文章が付いていたので、絵本を読むようにストーリーも楽しめました。
以前見た絵本の原画展では、簡単なあらすじくらいしかなくてちょっと物足りなかったので、よかったです。
やっぱり絵本はストーリーと絵が一体になって面白さが増幅されます。
音声ガイドも無料で貸し出されていて、展示順にお話が読み上げられるらしく、親子連れや大人のグループでも使っている姿をたくさん目にしました。
「私も借りればよかったかな…」とちょっと後悔

うろ覚えだったお話や、初めて読む絵本もあって、楽しかったです。
久しぶりに「いやいやえん」とか読み直したくなりましたよ。
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美術館の楽しみ方

2007-09-16 | アートの話

先日テレビ欄に、「ためしてガッテン」“おいしい美術館味わい術”とあるのが目に留まりました。
「ためしてガッテン」ほとんど見た事がないのですが、タイトルが気になったので予約録画して見てみました。

内容のポイントは二つ。
 じっくり見ていると「疲れる」 → その対処法。
 
「面白さが分からない」 → 楽しみ方の提案。


 疲れる原因は、なんと「立ち止まる」ことでした。
同じ時間でも、ずーっと歩くより、歩く・立ち止まるを繰り返す方が疲れやすいそうです。
美術館で作品を見る時は、どうしても1つ1つ立ち止まってじっくり見るのが正しいような気がしてしまいます。キャプションも全部読む。
「せっかく来たんだから、全部見ないともったいない

私も、以前はそうでした。
20代くらいまでは、それで最高3館ハシゴしても体力が持ったんですが。
だんだん、1館でも疲れるように。

そこで、見方を変えました。
好きな作品はじっくり、そうでもないのはサッと流す。
「興味の持てないものをじっくり見ても時間の無駄。その分、気に入った作品に時間をかけよう。」
と切り替えました。
趣味で見てるだけなんだから、好きなものだけ見て満足できたらいいじゃないか

「ためしてガッテン」でもそれと近いことを言っていて、裏付けされたようで嬉しい

番組で紹介されていた“達人”の見方では、まず一通り早足でサッと最後まで流して、全体の構成や分量を把握し、あらためて最初に戻って、チェックしておいた気に入った作品をじっくり見ながら(ソファーに座って味わったり)回る、というものでした。
確かに、初めて行った美術館とかだと、どのくらいの広さがあるのか分からないので、ペース配分にも困るんですよね。
閉館時間までに全部見れるかな?って気になったりして、作品に集中できない。
この方法は使えるな、と思いました。


「面白さが分からない」と言う人には、「買うつもり」になって見てもらうと、俄然興味が出るようでした。
これほど態度が変わるもんか?というくらい食いつき方が違ってました。
これって、先日書いた「価格表示」してあることと近いかも?
「これ、いくらぐらいするんだろう?」も、下世話かもしれないけど個人的に思う分にはOK、と。

アートの楽しみ方は人それぞれで、他人に迷惑さえかけなければ、どんな見方をしても良いんですね。

それを、「美術館の敷居は高い」と思っている人は知らない。
「静かに一つ一つ、じっくりと味わって見なければ」と思ってしまう。
美術館に行き慣れている人ですら、思っちゃってますから。
そんな堅苦しい既成概念を破って、美術館ってもっと気楽に行ってみてもいいんだな、と思わせてくれる番組だったかも。

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気になる?

2007-09-10 | アートの話

先日、夕方の情報番組で、広島市現代美術館のユニークなコレクション展が紹介されていました。

 コレクション展2 ゲスト・キュレーターよる収蔵作品展 MONEY TALK
   2007年9月2日(日)~2008年1月29日(火)
なんと、作品の購入金額をキャプションに付けちゃうんです

以前小さな美術館に勤めていた時に、お客様から「これ、いくらぐらいするの?」と聞かれて困った事があります。
正直、その時は「なんと下世話な…」と思っちゃいました。
ゼロの数で、作品の価値を判断するだなんて。

実際、バブル期など絵画を投機目的に売買するなんてこともありましたが(今もなくはないんでしょうけど)、「芸術を愛する者のすることじゃない」と呆れていました。
その作品が高かろうが安かろうが、自分が良いと思えば良いじゃないか?とね。
作品そのものを味わえばいいじゃないか。値段なんか関係あるかっ
「巨匠」と呼ばれる人の作品だって好みじゃないこともあるし、名も知らぬ若手の作品だって心に響くことはあるではないですか。

現実に芸術が売買されてそれで生活するのが芸術家である以上、「号いくら」の作家、と金額で評価されてしまうのも仕方ないけれど…
 ※美術年鑑などに、作品のサイズ1号あたりの金額が載っています。
  1号○○円として、○○円×号数(サイズ)でおよその金額が計算できるしくみ。
  もちろん、同じサイズでも作品の出来などによって多少変動します。

「値段が先にありき」で、「なるほどこの人の作品はこれくらいなのか」と先入観をもって作品を見てしまうと、下手すると「○○万円の絵だから、よく分からないけどきっとすごいに違いない」みたいな、もうそれ以上でもそれ以下でもない見方しかできなくなったりしないか?という危惧が浮かびます。

ただ、こういう試みは面白いな、と思いました。
矛盾しているようだけど、やっぱり人情として、金額、知りたいでしょ?

動機が下世話な興味だとしても、そもそも普段美術館に行くことのあまりない人まで、美術館に足を運ばせる作戦としては、見事
行ってみなきゃ、本物に触れる機会はないわけですからね。
これで初めて色んな作品に触れて、芸術の多様性・面白さに感心を持つ人もきっといっぱいいると思います。

それに、
「こんなに素敵なのに、この程度の額?」
「この落書きみたいなのが○千万円もするの!?」
「同じ値段なら、こっちを買うくらいならあっちのを買うなぁ」
多分こんなこと言いながら、見て回りますよね。

そうだとしたら、もし価格表示がなかったら、「ふーん?」で素通りしていた作品にも、興味が持てるかもしれません。(特にここは現代美術館だし、パッと見てもよく分からないのが多いですからね。)
一見よく分からない作品も、美術館にある以上はそれなりの高額です。
「へぇ~これがこんなにするのその価値はどこにあるの?」と考えると、作品に対する理解も深まるかもしれないし、「やっぱり分からん!」となると、今度は「芸術の評価って何なの?誰が決めるの?」という疑問に繋がるかもしれません。
深読みし過ぎか?

「○○万円の絵だから、よく分からないけどきっとすごいに違いない」で終わる人も多いかもしれないけど…
それでもまずは美術館に足を運んだだけでもよし、きっと「美術館は入りにくい」みたいなハードルが低くなることでしょう。
こういうのもアリだなぁ、と、ニュースを見ながらニヤリとしました。

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トリックアート展

2007-07-24 | アートの話

絵文字が大幅に増えてますねー!
地味に欲しいと思っていた下向きの矢印がさりげなく仲間入りしてましたが、他の3つと微妙にサイズが…

ま、今日のネタとは全く関係ないのですが。
ここからが本題(←ほら、使える!)


日曜日の朝、父が突然「『トリックアート展』を見に行かないか」と言ってきました。
車で30分くらいの所にある、「みろくの里」という遊園地(タイムリーに使える絵文字がっ)での企画みたいで、去年か一昨年くらいから始まって、好評につき夏休みの恒例企画になっているようです。
 
私もCMを見て、面白そうだとは思っていましたが、わざわざ出かけるにはちょっと不便な場所だったり、子供向けっぽいのに大の大人が行くにはちょっと恥ずかしいかな、と思っていて機会がありませんでした。

そしたら、なんと父が「ああいうのわりと好きなんだ。(一緒に)行かんか?」とな
そ、そうなんですか…初めて知ったよ

で、せっかくなので、母の仕事が終る3時過ぎまで待って、出かけることになりました。
ギリギリになって、「行かない」と言っていた妹も「やっぱり行く」(いつも気まぐれ)

いい年した大人4人で、遊園地へGO~


着いたら、入園料(大人800円)+トリックアートは別で入場料400円がいる事が判明。
「1200円もするよ~?どうする?」
 家族協議(大袈裟)
「せっかく来たから、入ろうか…」
各自、自分の分を払うことにして、入場~

「みろくの里」は大規模なテーマパークほどではない、小ぢんまりした遊園地で、最近は閑散としているイメージでしたが、この展示のおかげか、はたまたプールもあるし「いつか来た道」という昭和初期の町を再現した施設もあったりして、(思ったよりは)人が入っていました。


さて、この展示の醍醐味は、写真を撮ることですね
実際に見ると、「絵じゃん」と思うのですが、人物を入れて写真に撮ると、なかなかリアルに見えます。

  
ドア(右の写真のドアも左右両方絵です)

  
動物好きの母のための?“動物シリーズ”
額や窓枠も全部平面の絵ですよ。(以下同じく)

 
 
絵の中の人物と語らう?妹 (やけに親密)

  
絵と同化する妹 

 天使にちょっかいを出す妹(迷惑そうな天使…)

 あまりにもリアルな彫刻(の絵)

 
鏡の中に映るのは…?


なかなか面白いじゃんと写真を撮りまくって、ふと気付くと父がいない…
一人でどんどん先に見て歩いて、出口で待ってました。
「しょうもないな」と言ってました。
…確かにコレ、一人で見ても面白くないよね…
写真撮ったりして楽しまないと


その後、せっかく入場料を払って入ったので、
「スーパーバイキングに乗りたい」と言う妹に付き合って、二人で乗りました。
これがなかなかスゴったのですが、長くなったのでその話はまた次に

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