日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2021年11月に読んだ本

2021-12-16 | 本と漫画の話

2021年も1か月を切ってしまいました。
12月もバタバタしているうちにお正月が来るんだろうなぁ。

個人的には、今年は鬼滅の刃にはまった一年でした。母、私、妹、姪っ子と、一家の女子全員ではまってました。
コロナで旅行や美術館巡りもほとんどできなかった中では、何か「推し」があるというのは、そして家族で共有できるのは、楽しみがあって良かったです。
遊郭編も始まりましたし、来年もこの熱は当分冷めなさそうです。


11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:992
ナイス数:86

怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)
★3.5 《僕は食べるのが大好きです なんでも食べます 食べられます》
好き嫌いせずたくさん食べるのを褒めてくれるママとパパ。「どんどん食べなさい」。どんどん大きくなって、友達にからかわれて…。/際限なく食べて大きくなる。最後は…。正しくホラーな結末。絵も怖い。不安を煽る目の表現がゾクッときた。
読了日:11月02日 著者:あさの あつこ

 
ごちそう たべに きてください (講談社の創作絵本)ごちそう たべに きてください (講談社の創作絵本)
★4 繊細で可愛らしい動物の描写が大好きな、しもかわらゆみさんの絵本。《ごちそうするのが大好きなウサギは、秋になると、クルミやドングリを集めて、木の葉に「ごちそう食べに来てください」と手紙を書きます。最初にリスがやってきました》
ほわほわ、優しい世界。草食も肉食も気にせず、ひたすら可愛い動物を愛でたら良し!(お釈迦様の逸話のウサギを連想してしまったけど、心配無用笑)
読了日:11月13日 著者:茂市 久美子,しもかわら ゆみ

 
ミニチュアおりがみベーカリーミニチュアおりがみベーカリー
★4 折紙でこんなにリアルなパンやスイーツが作れちゃうの、凄い。シンプルな丸や楕円のパンも丸みを出す部分に工夫があるし、切り込みの入る部分もよくできてるし、デニッシュ生地の層やドーナツの内側の穴の造形、絞り出し生地やクリームの波形の所とか、全部紙で再現しようという創意工夫が凄い。折紙(とティッシュ)じゃなければもっと簡単に作れちゃうであろう部分まで、手を抜かずにきっちり手間暇かけて作り上げてるところに驚嘆した。
読了日:11月19日 著者:横田洋子

 
もういちど【しゃばけシリーズ第20弾】もういちど【しゃばけシリーズ第20弾】
★3.5 船で根岸へ避暑に向かった若旦那、酔った龍神が暴れる川で転覆し、なんと赤ちゃんに!/驚異的な早さで成長し、いずれは元に戻ると分かり、それまで長崎屋へは帰れないけれど、降って湧いた自由な時間。しかもなぜか健康体。赤ちゃん→5歳?→12歳→元に戻る直前と、今までにない若旦那の状態で、目新しい一冊だった。/栄吉の縁談相手のお多真(姉も)、カッとなって水盥やお椀を投げるって、相当なヒステリーでは。今後もトラブルの予感しかない。縁談潰れた方が良かったんじゃないかな…。 
【あらすじ】赤ちゃんになってしまった若旦那。ハイハイで勝手に庭に出たばかりに、川に流され人攫いに遭い…『もういちど』/薬草を探しに来たという9歳の勘助に会い、一緒に薬草を探しに出た若旦那。勘助の村の周辺では女の子が消えているという『おににころも』/芝居小屋の斬られ役をしていた浪人の五郎右衛門に、剣術を習い始めた若旦那。五郎右衛門とともに、剣術道場の後継争いに巻き込まれる『ひめわこ』/ほぼ元に戻った若旦那は長崎屋に帰り、お祝いが行われることに。嫁取りが決まって三春屋に戻った栄吉も誘われるが、許嫁のお多真は私が先約だと怒り出し…『帰家』/深編笠の男に追われた商人が引き倒した大八車に潰された若旦那は、以前のように寝込んでしまう。深編笠の男は他でも騒動を起こしており…『これからも』
読了日:11月19日 著者:畠中 恵

 
重版出来! (17) (ビッグコミックス)重版出来! (17) (ビッグコミックス)
★3.5 今巻はフルで仲田伯(真ん中にアナログ時代の道具や技術を懐かしむ話が1本あったけど)。ピーヴのアニメ化、止まっていた単行本の3,4巻同時発売、父の死。アニメ化はオリジナル脚本で躓く。原作者と制作会社の意思疎通の難しさ、それがうまく行って「神回」にまでなる経緯が面白かった。言葉では伝わらないけど、ネームにしたら一発で伝わる。伯はオリジナル脚本でも父の死でも不安定さを見せていて、いつ爆発するかとハラハラする。虐待父が伯と同化してサインまでしていたのはゾッとした。
映像メディア部の小野田さん、黒沢も気付かない中田伯の様子に気を配ってて、観察力が凄い。「幸せも不幸せも日常と違うことなら、同じストレス」は目から鱗だった。
読了日:11月20日 著者:松田 奈緒子

 
しらすどんしらすどん
★4 食べ物を残してはいけないとか、命の尊さや循環とか、ゴミ問題とか、輪廻転生とか色々盛り込まれている気がするけど、説教臭さを感じる前に圧倒された。絵にも力がある。瑠璃色の丼茶碗の色が綺麗で、宇宙を覗いているような気分になる。吸い込まれそう、まさに。
《しらす丼を食べたりょう君。席を立とうとすると、“まだ あるよ”と丼に呼び止められる。「だいたい食べたんだから、いいじゃない」と言うと、丼は怒って“自分が しらす だったらって、考えたことある?”》
こういう一瞬で何かの一生を体験する話、何だったかなあ。邯鄲にの夢か胡蝶の夢かと思ったらちょっと違うっぽいし、ブッダか火の鳥とかで読んだのかなぁ?蟲師にも出てきた気がする。
読了日:11月21日 著者:最勝寺 朋子

 
きつね (えほん遠野物語 第三期)きつね (えほん遠野物語 第三期)
★3.5 えほん遠野物語シリーズ。きつねに化かされる話3話のオムニバス。絵が綺麗で、きつねが可愛らしいので、いたずらの報復に殺されてしまったりするのが可哀想になってしまった。あと見せ場のシーンの顔のアップが、見開きで真ん中に閉じ目がきてて凄く残念なことになってた。
読了日:11月27日 著者:京極夏彦

 
山月記 (立東舎 乙女の本棚)山月記 (立東舎 乙女の本棚)
★3.5 人気イラストレーターが名作の挿絵を手がける『乙女の本棚』というシリーズの1作。山月記が好きなのと、表紙の虎と猫の絵が素敵だったので読んでみた。どうも絵が特にストーリーとは連動していないようなので、最初は戸惑った。「※イメージ画」といった感じ。メインの虎の他は部分的な要素しか関連性なさそうだし。絵は絵、話は話で別物として割り切って読んだ。イラスト自体はとても美しくて良かったので、入口としてはこういうのもアリかと思う。他の本も読んでみようかな。
読了日:11月28日 著者:中島 敦

 
ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 11 (ヤングアニマルコミックス)ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 11 (ヤングアニマルコミックス)
★4 完結。日本に帰った田丸のその後。田丸の孫・後村亮(編集者)が、ペリリューを題材に描きたいという漫画家の依頼で、入院中の田丸に取材を兼ねて面会に行き、話を聞く。帰国して一段落した田丸は、遺族を訪ね、戦地での様子を伝えて回った。遺族の反応は様々で、島田少尉の父親などは「報告ご苦労であった」の一言。当時の価値観とはいえ、やるせなさを感じる。驚いたのは、行くあてのなかった高木を田丸が家に連れ帰ったこと。まさかあの高木が親戚のようになるとは…。遺骨収集団として現地を再訪した田丸は、島田少尉とも再会。はたして吉敷くんの遺骨は見つかるのか/
ワニって淡水の生き物じゃないの?と疑問に思って調べたら、イリエワニは海も泳ぐらしい。だからイリエなのか。
読了日:11月28日 著者:武田 一義

読書メーター

コメント
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