母が知り合いから「図書館の本はダニがいる」と聞いてきて、その人は図書館の本を読んでると何だかチクチクするから、借りた本にはドライヤーをかけてから読むようにした、そうしたら症状がなくなった、と。本… → bookmeter.com/mutters/176099… #bookmeter
— ひなにゃんこ (@chibi_hina_yuzu) 2018年9月14日 - 22:06
9月に入って、ようやく暑さが一段落し、ホッと一息ついた感じです。
お天気自体は、台風や秋雨で良くない日が多いですが、猛暑が去っただけでも、体力的にかなり楽になりました。
多分今度はあっという間に冬が来るのでしょうね・・・。
8月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2646
ナイス数:159
神恐ろしや 宮司が語る、神社をめぐる不思議な話
★2.5 著者は神社の宮司をしていて、その実体験や関係者から聞いた話、ということで、期待しすぎてしまったかもしれない。冒頭(第一章)の2話に関しては迫力があった。「猫守り」の神社の話と「夕方に神社へ行ってはいけない」と言われた人の話で、本人には何の落ち度もなくむしろ良い心がけの人なのに、理不尽なほどの災いが降りかかる。体験者の強い恐怖心が感じられた。ただ、それも結局は本人の自己暗示だろうと思われる話で、以降もそういう思い込み系が多く、それも二章以降は些細な怪異止まりだったりで、怖さはあまりなかった。
読了日:08月05日 著者:三浦 利規
でんでらの (京極夏彦のえほん遠野物語 第二期)
★3.5 京極夏彦のえほん遠野物語シリーズ。遠野に伝わる「でんでら野」。60を過ぎて村を出された老人達だけで暮らす村。だからなのか、死にまつわる言い伝えに彩られている。絵では、現代の服装をした子どもと、昔の服装をした子どもや老人達が同時に存在するように描かれていて、何も知らずに野原で遊ぶ子ども達のいるその場所が、でんでら野なのだと分かる。
読了日:08月06日 著者:京極 夏彦
重版出来! 11 (ビッグコミックス)
★4 今巻では、あまり暗い話題がなくて楽しかった。電子書籍と紙の本の売れ方や読者の関心の持ち方の違い、読みやすさに合わせた描き方の違いなどの話は、特に興味深かった。「掲載誌の概念がない」っていうのは確かに。最近はネットで話題の作品に興味を惹かれて買う機会も増えてきた。ツイッター漫画がバズって書籍化とかも多いし。どの出版社でどの雑誌(レーベル)かはあまり意識してないから、本屋で探す時ちょっと困る。電子書籍も紙の本も、それぞれの利点を生かして相乗効果で盛り上がっていけたらいいなぁ。
読了日:08月06日 著者:松田 奈緒子
一行怪談 (PHP文芸文庫)
★3.5 一ページに一文なので、あっという間に読み終えた。“一行”と言っても、句点の区切りなく、一続きの文章になっていればOKで、それでも長くて4〜5行。短いので、想像力で補う部分が多く、行間に潜むものが色々見え隠れして、短くても余韻が残る。短歌とか俳句に近いかもしれない、と思ったら、解説は歌人の穂村さん。怪談ぽくない話やベタな話もあるけど、ズバンとツボにストライクが入る事もあって、全体的には面白かった。
読了日:08月06日 著者:吉田 悠軌
ねことじいちゃん(4) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
★5 小さな島で妻に先立たれ猫と暮らすじいちゃん。でも島の人のアットホームな繋がりもあって、ほのぼのと暖かい世界観。高齢化や過疎化の問題はあるけど、若者や子ども達も心優しく希望がある。島の喫茶店には若い女の子も入って、また賑やかに。しかも島には猫いっぱい。絵も一見ゆるいんだけど、ふとした描写の端々に上手いなぁと思う。元々相当な画力(デッサン力や表現力)がある方なんだろうな。これほど穏やかな気持ちで読める漫画の存在、本当にありがたや。
読了日:08月06日 著者:ねこまき(ミューズワーク)
あそびあそばせ 6 (ヤングアニマルコミックス)
★3.5 副会長がギャルになるまでの話が面白い。男子校のオネエさんがいいキャラ。また出てくるかなぁ?あとオリヴィアのお兄ちゃんが出てくると間違いない笑。オカ研が関わると本当に超常現象で異次元の展開になってしまうけど、面白くなるかどうか諸刃の剣な感じ。カーリング回は流行りに乗っかったのかもしれないけど、微妙だった。
読了日:08月11日 著者:涼川りん
能面女子の花子さん(4) (KCx)
★3.5 さぶちゃんちの四兄弟が登場。プロデュースも手掛けるやり手の長男が、イメージと全然違ってて面白かった。末っ子の四郎くんをジワジワと懐柔してる花子さん強い。3巻くらいでちょっと中だるみした感じがしたけど、安定していい感じになってきたかなぁ。
読了日:08月11日 著者:織田 涼
夜廻り猫(4) (ワイドKC モーニング)
★4 遠藤だけじゃなく、ワカルとか雑巾野郎とか、心が弱っている人の話を聞く猫のキャラが増えているのは、遠藤だけじゃ“聞く存在”が足りないからだろうか?猫も人も生きづらい。読んでて苦しくなることもある。辛い、切ない。でも希望も優しさもある。もっと救いのある話が増えるといいな。「僕らは増えてはいけないのか?」「生きたいんだ。生まれた者は生きたいんだ!」
読了日:08月11日 著者:深谷 かほる
ずっと ずっと かぞく (ナショナル ジオグラフィック キッズ)
★4 ナショナル・ジオグラフィックの写真家が撮影した動物の“ポートレート”に、詩人がセリフのように言葉を添えた写真絵本。自然にあるがままの動物ではなく、あえて白または黒のシンプルな背景で撮影することで、対象の動物そのものに1対1で向き合う感覚を大事にしてある。生き物は、等しく平等に、同じ地球に暮らす仲間、というメッセージ。爬虫類や昆虫なども画面いっぱいの存在感があり、苦手な人はキツいかも。ただ、私は虫は苦手で本能的な恐怖心は湧いたけど、写真が美しいからか、嫌悪感はあまり感じなかった。
読了日:08月18日 著者:ジョエル サートレイ,アーサー ビナード
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
★5 冒頭からゾッとする。魔に魅入られるとどうあがいても骨までしゃぶられるこの感じ。2話目は一転泣かされる。一国様がいい子で切なくて、ヤモリのくだりと大蜘蛛のくだりで涙腺崩壊。3話目はまた毛色が違う語り手で、心がザワつき色々考えさせられる。4話目は準レギュラーの瓢箪古堂の若旦那が語り手に。これまた人生の機微が詰まった切なくやるせない話で、おちかに大きな変化をもたらす。最後は三島屋兄弟の昔話。猫にまつわるこれまた切ない話。どれもこれも人の悪意と善意が入り混じり、クズ人間に腹を立てたり人情に救われたり。人にはどうしようもない何かに振り回されて、因果応報にもならないもどかしさ。絶妙な匙加減に夢中で読み耽った。
【以下ネタバレあり】まさかまさかの展開。この人が良さそうだなぁと思っていたら、急展開でビックリした。そして聞き手も富次郎にバトンタッチ。絵にする、という趣向はまた面白そうだけど、富次郎はおちかより話の内容に身を入れすぎる気がするので、「聞き捨て」で済むのかちょっと心配だ。お勝さんの存在がますます重要になるなぁ。
【収録タイトル】開けずの前/だんまり姫/面の家/あやかし草紙/金目の猫
読了日:08月20日 著者:宮部 みゆき
鉄鼠の檻(4) (KCデラックス エッジ)
★3.5 だいぶん佳境に入ってきた。シリーズ屈指の難解なストーリーを、掻い摘んだ状態でよくこれだけうまいこと分かりやすく紡いであるなと思う。これなら最後の真犯人の“論理”もスッと入ってくるかもしれない。期待。そして、榎木津の「ぼくだ」いただきました!榎さんはいつもズバッと真理を突くのが小気味いい。あと山下警部補が無気力から立ち直っていく様子が良い。心境の変化が顔付きでも伝わるのが漫画の便利なところだなぁ。
読了日:08月24日 著者:志水 アキ
極主夫道 1 (BUNCH COMICS)
★3 ネットで時々見かけてた漫画、本屋で推されてたので、つい購入。最凶ヤクザ“不死身の龍”が、なぜか専業主夫に。そのギャップに舎弟だった雅や警察官などの周囲の人が振り回される様がおかしい。ただ、どの話もラストがなんかフワッとした感じで終わるので、キャラのインパクトのわりにドッカン!と笑いがきた感じがしなくて、なんか拍子抜けする。みんな毒気を抜かれて終わり、というか。漫才で言えば小ネタを連ねて笑いを取って最後のオチがあれ?みたいな。相手が相手だけに、激しいツッコミが入らない(入れられない)からかなぁ?
読了日:08月24日 著者:おおのこうすけ
どっせい! ねこまたずもう (ポプラ社の絵本)
★4 ど迫力の表紙に最初から笑ってしまう。百年に一度の最強妖怪決定戦、百年大相撲。圧倒的強さを誇る“にゃんこの山”に今年こそ勝とうと色んな妖怪が勝負を挑む。石黒亜矢子さんの描く妖怪変化が大暴れ!愉快痛快な絵本。
読了日:08月26日 著者:石黒 亜矢子
ペロのおしごと
★4.5 クネクネさんシリーズでハマった樋勝さんの絵本。なんとも言えない味わいとおかしみがある絵と、シュールだけどほのぼのしたストーリーが最高。みんないい人の優しい世界に癒される。
《ペロは大好きなおかあさん(飼い主さん)にネックレスをプレゼントしたくて、お金を稼ぐために仕事を探しに行くことに》
なかなかうまくいかないペロ。最後は「ペロがいてくれたらいいのよ」的なベタな結末かなとか思ってたけど、もっとほのぼのした結末がちゃんとありました。
読了日:08月26日 著者:樋勝 朋巳
有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (torch comics)
★3.5 水木しげるそっくりの画風で描かれた、有名文学作品の要約漫画。全部水木風なので、中には合わない?と感じるものも。有名文学をあまり読んでいないことがコンプレックスだったけど、これに出てくる作品は結構既読が多く、案外読めてたんだなぁと。ただ内容を忘れているものも多かったので、おさらいする感じに。でも要約だからか、筋が断片的に感じられ、こんな話だったかなぁ?と結局あまり思い出せなかったり。「ドグラ・マグラ」は、逆に元が混沌としていたせいか、この短さでも不思議とよく思い出せた。手軽に触れるにはアリ。
読了日:08月27日 著者:ドリヤス工場
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