日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

ひなの病気について

2011-01-31 | ひなの話
ひなの病気は、乳腺腫瘍でした。

5年前に亡くなった、チビさんと同じです。
早めに避妊手術をすれば、この病気になる確率はかなり減らせるようです。
チビさんもひなも、避妊手術はしていましたが、乳腺腫瘍の予防には、生理がある前に手術する方がいいようです。
が、当時はそんな病気の知識もなく、手術のタイミングがわからなかったので、手術をしたのは、子供が産める準備ができてしまってからでした。

チビさんの時は、しこりを見つけて、取る手術をしましたが、また再発し、2度目の手術をし、その後また再発して、肺に転移し、呼吸困難で亡くなりました。
チビさんは、2度も辛い手術を受けさせたのに、結局死なせてしまった。

再発の確率が高く、肺に転移しやすいのもこの病気の特徴です。

ひなの時は、先生も「猫の乳腺腫瘍は再発しやすいから、できれば手術はしたくない」と言われたし、猫にとっては、訳の分からないまま家から連れ出され、入院・手術をするような状況は、苦痛だらけで、それをチビさんに2度も強いたことを後悔していました。
特にひなは、チビさん以上に、臆病で、家から出たことも、病院に行ったこともほとんどありません。
一緒に暮らしている父にさえ慣れていないくらい。

手術を受けさせても、たぶん確実に再発する。
それなら、最期まで、家でいつもどおり過ごさせてやりたい。

ひなは、手術しない事に決めました。


お腹のしこりは徐々に大きくなっていきましたが、それ以外は、いたって元気。
病気なんて無いかのように、普段どおりに食べ、遊び、一緒に過ごしました。

でも、腫瘍は、大きくなると、皮膚を圧迫するようになります。
皮膚が薄くなり、耐えられなくなると、破れて腫瘍が露出してしまいます。
それが「自壊」です。

2010年6月中旬、ついに腫瘍は自壊しました。

治らない傷が常に体外に露出している状態なので、放っておくと、舐めて出血したり、膿が悪臭を放ちます。

そのケアが始まりました。

最初はどうしたらいいか分からず、ネットで調べたりして、創意工夫の日々が続きました。
同じ病気で、ケアをしている人達のブログなどが、とても参考になりました。
少しでも多く情報が知りたかった。
私の工夫も、いつか多少は誰かの参考になるようなことがあるかも・・・
そこで、自壊してからの工夫を、別ブログに記録しておく事にしました。
 
別ブログ→「ニャンコと、のんびり

自壊後の経緯については、↑こちらでご覧ください。


自壊してからも、朝晩のガーゼ交換以外は、ひなも元気で、普通に暮らしました。
自壊したから、すぐどうこうなるわけではなく、ちゃんと手当てしてあげれば、普通に過ごせるんです。
自壊してから半年も、ひなは元気に過ごしました。


それでも、やはり肺への転移が始まり、11月末頃から、呼吸が苦しそうになってきました。
徐々に弱っていきましたが、本当に見ているのが辛くなるほどしんどそうになったのは、1週間前くらいからでした。
それからも、限界まで頑張ってくれました。

チビさんが亡くなったのが、2005年12月16日、日付が変わってすぐでした。
どちらも誕生日が不明なので、はっきりとは分かりませんが、チビさんとひなの年齢差は5歳でした。
ほぼ5年後、ひなも逝きました。

今は、大好きなチビさんと一緒です。
コメント (4)
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12月に読んだ本

2011-01-30 | 本と漫画の話
なかなか更新できてなく、ブログ訪問も滞ってましたが、そろそろ通常営業にシフトしていこうと思います。(通常営業でも、更新・訪問は滞りがちですが)
 
昨年12月はあまり本を読んでいる余裕がなかったのですが、図書館で予約の順番が回ってきたやつとか、好きな漫画の新刊とかを、細々と読んでました。
読書メーターのまとめ機能は、前月分しか作れないので(「前年のまとめ」というのもあり、それは1年使えるので、そこから12月分だけ抜粋する方法もできそうですが)、月が変わる前に貼り付けておきます。



12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1081ページ

まつりちゃんまつりちゃん
★★★★☆「その子は、いつも一人だった。コンビニの前。公園。商店街。家の窓、カーテンのかげに・・・」小さくて、大人しくて、可愛らしい女の子、まつりちゃん。誰に対しても丁寧な言葉遣いで話す様子に、癒されつつ、チクリと心が痛む。日常に不満や悲しみを抱えた人達が、ふと一人ぼっちのまつりちゃんに出会い、関わることで、気持ちに変化が生まれる。多分、何も抱えていない人や、忙し過ぎて周りが見えない人は、まつりちゃんの存在にすら気付かないんだろうな。こんなひっそりした小さな存在にも気付けて、何か出来る人間でありたい。
読了日:12月04日 著者:岩瀬 成子


3月のライオン 5 (ジェッツコミックス)3月のライオン 5 (ジェッツコミックス)
★★★★☆ 零が学校でも居場所ができて良かった。野口先輩が素敵☆巻頭についてるカラーのあかりさんの格好がっ・・・!透けてますけど!?(汗)
読了日:12月05日 著者:羽海野 チカ


本屋さんがくれた奇跡本屋さんがくれた奇跡
★★★☆☆ 「考え方を変えれば人生が変わる!」的な自己啓発本みたいな内容だった。1冊の本が人生に影響を及ぼすことはあると思うけど、あまりにも上手く行き過ぎてて、ちょっと引いちゃう自分がいる。素直に受け止めない捻くれ者ですみません。でも、所々に出てくる言葉や考え方は、確かにその通りだと思ったし、そうできたらいいと思う。大概の人は、いいと思ったことをやり続ける意思が保てなくて、自己嫌悪の繰り返し。本によって人生が好転するのは確かに素晴らしいけど、本との付き合い方は、こういうことだけじゃないと思いたい。
読了日:12月11日 著者:


小さいおうち小さいおうち
★★★★☆ 昭和初期から戦時中を”小さいおうち”平井家で女中として過ごした、タキおばあちゃんの回顧録かと思えば、実際後半までそうだけど、最終章の展開はドラマチックでドキドキした。時々挿入される、現在のタキさんと甥の次男・健史のやり取りは、現代っ子健史が『歴史(の勉強)』としての見方に偏っていて、『当時を生きた人』としてのタキの捉え方を否定する言い種に苛立ちっぱなしだったけど、最終章では見直した。色々尋ね歩いて、改めてタキおばあちゃんの想いに寄り添えるようになったんだろうな。
読了日:12月12日 著者:中島 京子


聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)
★★★☆☆ ショムジョの話は、ちょっとイマイチだった。ハロウィンの話はウケた。イエスパパの「まあ水系のいたずらだ」が最高!基本的にパパネタはツボです。光あれ!
読了日:12月25日 著者:中村 光


フェアリーペット プチねこフェアリーペット プチねこ
★★★★☆ ただでさえ可愛い子猫が、プチサイズになってスイーツなどとコラボ!合成と分かっていても可愛いからOK。ほぼ文庫本サイズで値段も手頃なので、気軽に買えるのも◎
読了日:12月30日 著者:森田 米雄・写真

読書メーター

 

 
 「まつりちゃん」と「小さいおうち」はどちらも良かったです。

1月は一転、読みまくったので、たぶん結構な冊数になってると思います。
また2月に入ったら、まとめを貼りますね。
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元気です

2011-01-19 | ひなの話

ご心配おかけして(?)おります。
温かいコメント、ありがとうございました。

なかなか更新する気になれなかったのですが、実際には、比較的元気でした。
ひなと私は、一心同体というくらいベッタリだったので、以前から、ひなに何かあったら、立ち直れないくらい落ち込むのでは、と自分でも家族も心配していたのですが、ひなが回復の見込みが無い病気になって、その後を一緒に過ごすうちに、すこしずつ覚悟ができていたのか、自分でも「非情すぎるのでは」、とかえって不安になるくらい、淡々としていました。

もちろん、泣いたりはしましたが、いつまでもどんより落ち込んだ気分でいたチビさんの時に比べると、本当に淡々と・・・

「ああ、よくひなはここにいたなぁ」、「このお魚、ひなが好きだったなぁ」、「このお菓子を開封したら、ひなが飛んできたっけ」など、ふとした瞬間、地雷を踏んだように、ひなの不在に気付き、すごく悲しくなる時があります。
何となく、ひなが生前立てていた物音を耳にしたような気がして、「いや、ひなはいないんだ」とガッカリしたり。

夜中、寝付くまで、何もしていないと、「あの時こうしてあげればよかった」と悔やんだり、ひなの最期を思い出したりしてドツボにはまってしまうので、空白の時間を作らないよう、ずーっと本を読んでいたり。
事実から目を背けることで心を守っているのかな、と分かってきました。

一方で、普段あまり悲しくならないのは、ひなとチビさんがそばにいてくれているからなのかも、と思ったり。

まあ色々考えながらも、元気にしています。

ついにたった1匹の猫になってしまったユズが、相変わらずやんちゃで手がかかり、笑わせてくれるのも救いです。

 
↑空気も読まず、私の手をかじりまくる(本気噛み)ユズ近影

コメント (6)
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