愛が囓られた痕を
真夜中に見つめて
タイルが剥がれ落ちていく
黒く滲む星空から
ピットピットと……
泣きっ面にタッチした
君の両手を
もう一度ハチミツで
ベトベトにしたい今宵
タキシードで固めたこのやるせない身を
誰か引き取ってくれるだろうか
この意味もなく土砂降りの晩に……
さり気なく広がるこの砂漠のような宇宙の
静かな寝息を象るように僕ら断崖から落ちて
夢 . . . 本文を読む
僕から見えなくなった
ガラス窓の向こうの風景を
11月の風に晒して
時を山のように越えて
探していた嘘の田んぼを幾つも数えながら
僕はあなたのついた嘘さえ知った……
宇宙が謎をけしかけてくるのを
やめないから
僕は、白い風景のなか息を吸って
愛を追いかける . . . 本文を読む
泣き言
戯れ言
繰り返す
僕の窓辺に月よ沈んで
広がりゆく
僕の夜の目の宇宙に
ささやかにkissをして
君のあどけない存在よ
夜が閉じてゆく午前2時に
愛の片鱗を輝かせて
君の目から鱗が落ちてしまうように
. . . 本文を読む