水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

流離う旅情

2016年08月18日 16時54分32秒 | 詩編
 束ねるほどの勇気もなく  バラバラのままの不安は    音もなく白の夕闇に紛れる  際限ない欲望の後先は  暮れゆく日常のぼやき  卵焼きなら、温めてある  と、亡くなった爺ちゃんは  しやべって、雲間へ帰る . . . 本文を読む

聖なる殺人

2016年08月18日 01時03分27秒 | 詩編
 僕を殺して  聖なるマリア  真っ白で細い指に、  茨を忍ばせて  僕の首筋に、  刺して  ああ  蚊が  血を吸う時に、  刺すように、  軽やかに刺して  背には十字架を担ぐから  さあ愛の赴くままに  約束の日に . . . 本文を読む

色めきざわめき端午雪

2016年08月18日 00時20分25秒 | 詩編
 愛と欲望の氾濫する街角に  今日も雷雨がやってくる  新宿3丁目か  池袋ウェストゲートパークか  怪訝な顔をして行き交うgalの  舌打ちに愛想を尽かしそうな危うい宵の口  メロメロに、雪が溶けちまう夜のPOPでcuteな過ちに  すぐにでもイきかかる僕の頑是ない魂は  五月雨を思って、秋に散る。 . . . 本文を読む