鳥瞰図を燃やして
髭を蓄えた男は
せせら笑う
青い日の夏の帳のもと
好きでもない女の
尻を撫でながら
純米酒を呑む
俺の暗愚
ショートメールを
駆使して
高笑う
ギャルの
白褐色の歯に
邪悪な思念の宿るのを視て
インクを湛えた瓶をひっくり返す
. . . 本文を読む
東京タワーの突端が
空を犯している
夕闇に映えた
その戯れ合いが
今宵も
東京の夜を
修飾する
リアリズムを追求した果ての疲労が
暖かな闇に包まれて
治癒していく
今宵も最速で回転する僕の頭脳は
快楽を求めて
股ここから出発する
世界を眺めるこの二つの瞳は
君のjuicyな肢体を見るためにこそある
とか宣って . . . 本文を読む
来る
来る
苦しみが
来る
来る
来る
狂いが
来る
待つ
待つ
松の木の下で
待つ
僕ら
比類ない歓喜を経て
最大の苦しみを得る
それは
避けられない事実
読む
読む
黄泉の綴りを
読む
食ぶ
食ぶ
誑かす君の耳たぶを
食ぶ
終わらない音楽の意志を継いで、夜に歌いたい……ひたすらに
詰まらない日々を蹴散らして、喰い散らかしてさ . . . 本文を読む