水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

春からのご褒美

2016年08月24日 04時15分04秒 | 詩編
 なんにもない  人生なんてない  「無」というものが「有」る  人生もある  言葉というものを  使って  僕らは  見知らぬ未来を  紡ぐ  誰知らぬ  夕方の憂鬱も  時が経てば  春の生命のように  息を弾ませ豹変し躍動するさ . . . 本文を読む

夜迫り波打つ思想

2016年08月24日 04時09分09秒 | 詩編
 僕らが寝静まった夜をノックするとき  ひとつの真実を纏った君の視線を感知する  熱い日々の網膜に刺さるそれは  不意にこぼした吐息と混ざって橙色になる  それって……  大いなる誤算よねって  君はためらうことなく  嘯いた . . . 本文を読む

太陽に対するわれわれの策略

2016年08月24日 04時08分38秒 | 詩編
 太陽に  巧妙に騙されて  焼け付くほどに暑い  真夏の海を横切って  匂い立つ汗を流してる  川の流れに押し流されるように  社会に騙されつつある僕は  不穏な夏の夜に  今にも立ち消えそうな  自らの不安を燃やしている  何時だって  われわれは疑念を抱いて  でも太陽がくれる暖かさも信じようとしていて  この世に隠されている一つの真実を  見つけ出そうとしている    北極の寒さにも . . . 本文を読む

最期の言葉としてギャグの説明を

2016年08月24日 04時05分44秒 | 詩編
 狂気を飼い慣らして  失敗を積み重ねて  太陽の下へ晒してやる  夏は  僕の膝下へ  キャンキャンと鳴いて  すり寄ってくる……  「泣いてるの……? 」    言葉が世界を想像するなら  言葉は世界を破壊もするだろう  自らの権力を如何に行使するか?   なんでもない日々が紛れもない神聖な日々  そのことさえ忘れなければ  僕は僕の権力の使い途を誤らないだろう!  . . . 本文を読む

確信模倣犯たれアーティスト

2016年08月24日 03時07分17秒 | 詩編
 世界をなぞる魔法  それが模倣   大したことない!って   窘められたって  それは祝福だから、  好きに言わせておこう?  大抵おこおこなんて言うやつぁ  烏滸丸出しなもんでぇ放っとけ . . . 本文を読む

青の飛行物体の鎮魂歌

2016年08月24日 02時59分34秒 | 詩編
 青    酒    錆が揺れて  風呂桶に宿る  世界が忘れて  音楽が高鳴って  女性の性器を  広げるように  宇宙は音もなく   膨張して  酒  青が乱れる    ここから三千メートル上空  飛行する物体の航路も乱れる . . . 本文を読む