続く線路の幾千里
向こうの透明な世界まで
何かを問うて 行きとうて
ならぬ わが欲望の果て無きを知る
黄色い異次元へ
連なるその鉄路の向こう
その放埒の国へ 向かいたい 向かいたい
声に溺れるしたたかな南風の
寂しい嗚咽に何もかも預けて
寧ろ吹き出す吐息の嵐に顔を埋めて
寂しい線路の その向こう
風吹く方へ 走り出したい . . . 本文を読む
日常のささやかな揺らぎを
瞼に浮かべてまどろむ君
その時世界が終わるけど
何でもないよと音が別れる
風の戦ぎにうろたえる僕も
君のあくびに恋慕をする
時の移ろいを掬いあぐねど
溢れる記憶をまたも零して
夢で見たよな暗黒の細部へ
感覚ではつかめない妄想を
泥に溶かして潰えさせたんだ
. . . 本文を読む