水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

線路遥遥連なる世

2016年08月14日 22時30分16秒 | 詩編
 続く線路の幾千里  向こうの透明な世界まで  何かを問うて 行きとうて  ならぬ わが欲望の果て無きを知る  黄色い異次元へ  連なるその鉄路の向こう  その放埒の国へ 向かいたい 向かいたい  声に溺れるしたたかな南風の  寂しい嗚咽に何もかも預けて  寧ろ吹き出す吐息の嵐に顔を埋めて  寂しい線路の その向こう  風吹く方へ 走り出したい . . . 本文を読む

日常の終末

2016年08月14日 22時29分29秒 | 詩編
 日常のささやかな揺らぎを  瞼に浮かべてまどろむ君    その時世界が終わるけど  何でもないよと音が別れる  風の戦ぎにうろたえる僕も  君のあくびに恋慕をする  時の移ろいを掬いあぐねど  溢れる記憶をまたも零して  夢で見たよな暗黒の細部へ  感覚ではつかめない妄想を   泥に溶かして潰えさせたんだ . . . 本文を読む