水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

どうしようもなく透明

2016年08月26日 17時17分55秒 | 詩編
 どうしようもなく透明に輝く愛の欠片  それはつまり  ただ君の涙  キュンキュンキュン死に  三時にズキュズキュキュン  夢が剥がれて舞い落ちて  君と夢の断崖翔け落ちて  ドッキュンドキュキュの冬を越え  君と戯れ合う慎ましやかな喘ぎ声 . . . 本文を読む

暗中夢流の疾走画

2016年08月26日 17時11分22秒 | 震災詩篇
 祈りを繋げる青空を横断するしなやかなその電線の  遥か遠く伝達される僕らの名を持たぬ欲望の流れを  そのまま空へぶちまけたなら    うら若いその青も  波のように揺れ出す夏が来る  踊り狂うような夜を  艶やかに何度も越えてゆけば  ゆっくりと僕らのモーターが  回転し始めるのが分かるだろう  悲しみを纏った風が  今年も3月11日のホームタウンの街角を  駆け抜けていくのなら  眼を閉 . . . 本文を読む

嘘の灯る夜のオタマジャクシ

2016年08月26日 17時09分32秒 | 詩編
 世界に色が灯る瞬間を  僕ら何度も確認して  真夏の偽性を暴き出す  空気のように不純で透明な  君の欲望を解き明かす夜も  幾度となくやってくる  幸いの温度を感じ取る  妖しく白いその薬指で  世界の恥部を撫でてくれ……  何度でも   何度でも  この世界にはびこる意味を全て抹消するまで…… . . . 本文を読む

愛の惑星

2016年08月26日 17時08分33秒 | 詩編
 青が浸食する  愛の惑星  で  茜色に染まっていく  未来を再生  しながら  あどけない妄想を  優しく包むように笑う小鳥たちの  山吹色の    歓声を聴く  完成しないよ  死ぬまでは……    この地球から旅立つまでは . . . 本文を読む