序文 震災を超えて~『想像ラジオ』が提示した震災後の精神世界~
震災を乗り越える叡智を創造するという文学の挑戦
震災と文学の関連性を巡る一考察~特に東日本大震災と『想像ラジオ』を主たる題材として~
震災に遭遇し、われわれはいったいその未曾有の大災害から何を学んだというのだろうか? そもそも先だっての震災は、いったい何のためにわれわれを襲ったというのか? ともすると「文学」という . . . 本文を読む
宇宙は常に
僕らのささやかな間違いによって
他に類を見ないほどに高度の熱を帯びる
僕が君の体を激しく衝くように
月から涙の痕を消去するならば
やおら音の無くなる世界のなかで
ああ大人になった僕らは
互いにもう一度抱き合う瞬間を
おかしいほどにただ
街を臨む丘に立って
待ち望んでいるように
微かなる青の期待は
僕らの意識の中で溶け合って
真理の音色を奏でる
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