遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

柿南京梅鳥紋中皿

2019年12月24日 | 古陶磁ー中国

ずいぶん昔に入手した皿です。

不思議な皿です。

産地、時代など不明で、棚の奥にしまってありました。

               径 16㎝

薄造りで堅く焼きしまっています。

大きなほつれがありますが、叩くと金属音が響きます。

 

鉄釉の上に、少し茶色い白泥が、イッチンの要領で細やかにかけられて模様を出しています。

梅に鶯?洒落た絵付けです。

 

 

高台内にまで全面施釉がなされています。

高台付近には砂が付着しています。

 

この皿で最も不思議なのは、絵を彫り込んであることです。漆器の沈金に似ています。

しかも、焼成後に鉄釉を削っています。どうやって削るのでしょうか。

その凹んだ部分に白泥がおかれてます。

 

右上の丸いほつれの部分も、よく見ると人為的に鉄釉が削いであります。ほつれではなく、月か太陽を表そうとしたのかも知れません。

 

 

 

どうしてここまで手をかけて作られたのかわかりません。

いずれにしても、手の込んだ上手の皿です。

 

最近、この手の品は、柿南京と呼ばれてきたことを知りました。

これでやっと、白南京瑠璃南京、柿南京が揃いました(^^;)

 

 

 

コメント (4)
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