遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

豆腐がダメでもコンニャクがあるさ~タマネギの長期保存に挑戦~

2024年06月22日 | ものぐさ有機農業

タマネギを収穫しました。

ここ数年、タマネギの出来過ぎが続いています。要するに育ちすぎ、巨大なのです。水分が多く、柔らかくジューシ―で食べるには最高・・・・なのですが、大きな問題が・・・・吊るして保存している間に腐ってしまうのです。

大きなタマネギが腐臭を放ちながら、ボタッと下へ落ちるのを見ると、なんとも情けない気持ちになります

そこで、ネットにいれて吊るすことにしました。確かに、ボテッと落下はしません。しかし、悪くなる状態に変わりはありませんでした。

そこで今回は、まず、巨大にならないよう、育て方を工夫しました。鶏糞や牛糞など動物系の肥料、堆肥は無しにして、カニ殻+放線菌、米糠+カルスで処理をした後、植物系の有機肥料、ソイルファインを軽く施して畝を作りました。

結果は、巨大玉は無し、大~中のタマネギが揃いました。珍しい事に、450本いれた苗、欠損がなく、全部育ちました。

ここでまた問題が・・・・歩留まりが良すぎて、数が多すぎます(^^;

例年のごとく、必死で配り歩いて、やっと残り100個ほどに・・・・これを保存しながら消費せねばなりません。

しかし、夏が越せるか!?

巨大タマネギよりはスリムの玉が揃ったとはいえ、悪臭を放ちながらボテッと落下する悪夢が脳裏からはなれません(^^;

実は昨年、一計を案じました。腐りはタマネギの首の部分から始まります・・・・・ここの菌を殺せば良いのでは?

コロナ下ですっかり有名になった抗菌剤、次亜塩素酸水はどうか?

でも、タマネギに直接かけるには抵抗があります。何よりも、効果が1日ほどしかもたない。これを再々振りかけるのも手間です。

抗菌作用があって食品に含まれても大丈夫で、効果が持続する物はないか?・・・・・・・・・おおそうだ、豆腐をつくる時のニガリ成分、塩化マグネシウムならいけそう

勇んで塩化マグネシウム(粉)をタマネギに振りかけました。さらに、粉を水に溶かした濃厚溶液をタマネギの首に塗りました・・・・・結果は?・・・・・・

見事ハズレ

塩化マグネシウムは吸湿性が非常に強く、空気中の水分を吸って、タマネギがすぐにベタベタになりました。風にあたっても変化なし。しかも、それほどの抗菌性はありませんでした。タマネギはどんどん悪くなって、失敗に終わりました

そこで、今年です。

豆腐がだめならコンニャクがあるぞ

コンニャクを固めるのに使われる水酸化カルシウム(消石灰)。

これだけあれば、コンニャク屋さんが開業できそう(^.^)

この業務用消石灰は非常に粉が小さくて、うまく均等に振り撒けません。

そこで、

百均の出番です。

細かい目の茶漉しと小ボウルに消石灰を用意して、

吊り下げるばかりになったタマネギに、

振り振りすれば・・・・

お見事、均一に振れました。

首の部分に念入りに撒いて、

竹竿に吊るして出来上がり。

豆腐の塩化マグネシウムとちがって、サラサラに乾いています。これはいけそう。

一方こちらは、消石灰を振らないタマネギ。

これから、よーいドンで、保存競争をしてみます。

どうして同じ場所で比較しないか?って

ここは、洗濯物干し場でなのです。

消石灰が散って、苦情が来ても困りますから(^^;

コメント (10)
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