緑色ガラスの果物鉢です。
径、22.2㎝、高 6.8㎝、底径 17.0㎝。 戦前。
緑単色のガラスですが、模様が効いています。
内面はスベスベです。
模様は、すべて、器の外側に施されています。
外周の幾何学模様は、ガラスをカットしてあるのではなく、型でできています。
この品は、まず、型でガラス鉢をつくり、底面へ模様を彫ってあるのです。
底面は磨かれて透明です。
一旦磨いてから、メロン、桃、サクランボを彫っています。
表から模様を見るので、ガラス絵と同様、底面側は逆向きに彫ってあります。
かなり深い彫りです。
ガラスを彫るには、グラインダーを用いる方法(グラヴィール、グラインダー・カット)と金剛砂を吹き付ける方法(サンドブラスト)に大別されます。
深い彫りには、グラインダーが用いられれます。
切子は、大きなグラインダーを用いて、ガラスを削ります(グラインダー・カット)。
この品は、小さなグラインダーを用いた方法(グラヴィール)によって彫られています。切子が主に幾何学模様をカットするのに適しているのに対して、グラヴィールでは、繊細な曲線で写実的模様が彫れます。
メロン、桃、サクランボは非常に写実的で、周りの幾何学模様がそれを引き立てています。
光の具合によって、異なる貌が楽しめます。
せっかくですから、畑から瓜と小玉スイカを直行させました。
果物がない方が良かったかな(^^;
素敵な器ですね。
それを、逆彫りするんですから、大変な腕前ですね!
瓜と小玉スイカも作っているんですね(^-^;
大水にもかかわらず、立派に実ってくれましたね。
立派に出来てくれた瓜と小玉スイカですから、あったほうが記念にもなりますよ(^-^;
実ったのも2個ずつ。しかも、4個とも小玉の大さで情けない。瓜は、水に浸かって半分近く、腐りました(^^;
ガラス彫り職人の腕はたいしたものだと思います。
絵心がないので、とりとめのない薀蓄をグダグダ並べているだけです(^^;
光の具合によって、見え方がずいぶん変わります。
ただ、それをカメラにおさめるのがむずかしいです(^.^)