遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

今年は、防獣杭を使って、エンドウの棚、1.85mを作りました

2024年03月30日 | ものぐさ有機農業

彼岸過ぎまで寒さがぶり返していた不純な天候も、やっと終わったようです。

気がつけば、冬越しをしたエンドウのツルが伸び放題になっていました。

早急に、棚をこしらえねばなりません。

これまでは、2.1mの棚を頑張って作っていました。

ところが、今年は大問題が・・・・

以前に、広重ゆかりの竹藪を伐採したことはブログに書きました。

実は、2.1mの大棚は、この竹を使って組み立てていたのです。

竹は年々劣化していきます。ところが、竹藪がない!新しい竹は、もはや手に入りません。

どーする!?

市販品を使うか・・・・これまでも、キュウリやトマトには、2.1mの農業用資材(緑のポール)を使って棚を作ってきました。しかし、この資材は弱い!豆類やゴーヤなど繁茂する野菜には、強度不足なのです。

ならば、もっと太い農業用資材を使えばいいのでは?

今まで使ってきたポールの径は20㎜です。ところが、これより太い品は、急にベラボウな値段になってしまうのです。

そこで今回、探し当てたのがこれ。

防獣杭として売られていました。長さ 210㎝、太さ 25mm、とても頑丈です。10本、買いました。キュウリネット込みで、5000円弱。まあ、これ位の出費に抑えることができればヨシとしましょう。出来上がる棚の高さは2.1mよりかなり低くなりますが、やむをえません。

夫婦共同作業により、何とかネットも張り終えました(^.^)

ポールを木槌で打つとき、少し離れて見ていてもらわないと、真っ直ぐに打てないから、どうしても助手が要るのです。

合掌棚にすれば、強度も出るし、一人で組み立てが可能ですが、防獣杭が倍必要となります。これでは、財布がもちません(^^;

出来上がった棚の高さは、1.85mです。

両端は、防獣杭ではなく、通常の農業資材(径 20mm)です。その理由は後ほど。

この写真でわかるように、右の農業用資材は、左の防獣杭に較べて細いだけでなく、木槌で打たれてきたことにより、上端がひどく損傷しています。ここから入った雨水が、腐食をすすめ、数年後にはポキリと折れてしまいます。

防獣杭なら大丈夫かというと・・・

10本の内、数本は、木槌で打たれたことにより、鉄パイプが剥き出しになっています。

そこで、

ありあわせのボンドをたっぷり塗り、

蓋をしてやりました(^.^)

残る作業は、ポールの固定です。

頑丈な農業用紐をポールの上端に結び、

下端をアンカーで固定します。

ギュっと張れば、多少の暴風雨にはOK。

二本、ピンと張れました。

ところで、この固定紐は、端から2本目のポールを固定しています。その理由は、固定してできた三角形の角度をできるだけ大きくして、強度、安定度を増すためです。

端のポールは、いわばダミー。従来の農業資材(径20mm)です。

予算の都合上、やむをえませんね(^^;

 


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14 コメント

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Unknown (kinntilyann)
2024-03-30 12:19:29
わお!

ほんとにこだわりの遅生(⁠^⁠^⁠)v

きっと豊作!

ふと、私の子供の頃は、木の杭を缶詰の空き缶で蓋していた風景を思い出しました。
当時はなんだかわからなかったのですが、あれは腐敗防止だったのかな?

良い午後でありますように(⁠^⁠^⁠)/
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遅生様 (ままちゃん)
2024-03-30 13:01:29
いつも思うのですが、遅生様のお暮らしは、晴耕雨読という言葉にピタリと当てはまりますね。一番人間らしい生活だと思います。そしてお持ちの有機農業、骨董、能の博覧強記にはいつも多大な感謝と感銘以外ありません。骨董にはほど遠いのですが、自然界の「骨董」、つまり化石などに私は愛情を感じます。アリゾナの珪化木輪切り、若い時訪れたユタ州ローガン市を散歩中見つけた黒曜石の鏃、とてつもなく古代の鮫の歯の化石(ここの南にある市街の小山で見つかります)などを持っていますが、それらに触れるたびに、それらが生きていた、あるいは使われていた時代の息遣いを微かに感じるような気持ちがします。そしてお持ちの有機農業の博識にも圧倒されています。
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畑作業 (うばゆり3)
2024-03-30 13:18:02
こんにちは。

こちら5センチくらいなエンドウが冬越しできましたが、まだ支柱はしなくて大丈夫。
やり始めのころは、エンドウやトマトなどの支柱を台風などで倒してしまいましたが、
次第に倒れないように工夫をするようになりました。
カキナも、ほうれん草も皆カラス?獣?に上部が食べられてしまってます。
5月!にはまた青々通してくるのですが、面倒がらずに晩秋のうちに覆いをしておけばいいんです。
今年こそ!(*^^*)←女の細腕では・・・(;^_^A

まずは庭周りのお掃除から♪
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Unknown (ぽぽ)
2024-03-30 13:18:29
遅生さんへ
そちらのエンドウは冬を越すのですね。(^^)
DIYをしながら作業するのは楽しいですよね。私もあれこれ考えている時が好きです。
話しが飛びますが広重ゆかりの竹藪ブログ今回初めて拝見しました。かなりの葛藤ですよね。あの浮世絵と瓜二つの竹藪を処理するのは、、、とても辛いご決断だったのではと察します。
私も何故か切ない気持ちになりました笑
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kinntilyannさんへ (遅生)
2024-03-30 15:13:21
そうそう、思い出しました。缶詰の空き缶をかぶせてありましたね。やはり、雨で腐らないためにでしょう。
パイプの場合、中が空洞なので、ずーっと水は溜りっぱなしですから、金属ですが思ったよりも腐食が早いです。
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うばゆり3さんへ (遅生)
2024-03-30 15:21:49
家庭菜園は悲喜こもごもですよね。
ま、人間相手よりは精神衛生上、良いことは確かです(^.^)
小さな野菜の上の方だけチョンチョンと喰われているのは、鳥の仕業ですね。今冬は、私の所も大分やられました。網を掛けておけば近寄ってきません。わかっていても、なかなかできませんが(^^;
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ぽぽさんへ (遅生)
2024-03-30 15:26:57
そういえば、北国では豆は春播きなのですね。
こちらでも春播き用の種を売っていますが、やはり収量が少し落ちるようです。冬をじっと耐えていた後、一気に成長するのがよいのだそうです。
竹藪の伐採は、実際のところ、かなり迷いました。オンボロ古家を故玩館として大改修したのも、この竹藪が広重の証しだったからです。しかし、年々管理が大変になるばかりなので、思いきりました。
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ままちゃんさんへ (遅生)
2024-03-30 17:19:09
いやいや、そんな大それたものではありません。
何となくこうなってきただけです。
博覧強記にみえるのは、生来の横広がり思考の結果です。
骨董など、あれもこれもと手を広げ、自分でも、何が何だかわからなくなる時があります(^^;
正統派の骨董コレクターからすれば、問題外でしょう。
唯一良かったなと感じるのは、シッチャカメッチャカで手に入れた物や知識が、思わぬところで繋がりをもっている事に気がついた時です。

大陸はスケールが違いますね。自然がそのままの形で顔をのぞかせている場所がいっぱいあります。こつこつと探し集めたら、もう自分だけの宝物コレクション(^.^)
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Unknown (ミルク)
2024-03-30 17:25:49
お疲れさまでした。すごいなぁと思い拝見しました。
それにしても、えんどうが冬越しできるなんて@@
他のブログの方も、えんどう苗が冬越しで、ビックリです。
資材高騰の折、出費多くて大変ですね。

私は、畑をどうしようかと悩んでます。
草除けシートを貼ろうか?少しでも作ろうか?と(;^_^A
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ミルクさんへ (遅生)
2024-03-30 19:57:12
畑をどうしたもんか、と思うのは私も同じです。
まー、どうせ草刈りをしなければならないなら、何かを作っておいた方がマシか、と自分に言い聞かせてやってきました(^^; 

こちらでは、エンドウとソラマメは、必ず冬越しをします。以前は、雪が降ろうが風が吹こうが放ってありました。最近は、品種改良がすすんだ分、ひ弱になってきたので、少し防寒をしてやらねばなりません。温かくなってきたら、堰を切ったかのように、一斉に伸びて、花、そして実をつけます。
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