遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

オールド深川でシュトーレン

2022年12月21日 | 故玩館日記

その昔、シュトーレンなるクリスマス菓子があると聞き、ミーハー虫がわいてきて、さっそく洋菓子店へ。店側はえらく強気で、予約が無いとダメの一点張り。やむなく翌年、予約して、やっとありつけました。しかし、値段がベラボーに高い。しかも、量はわずか。戦後の飢渇期を生き抜いてきた身としては、何ともガッテンがいきませんでした(^^;  

それ以来、シュトーレンのことは忘れていました。で、今年もクリスマスシーズン入り。ふと、どうなってるんだろうと思い、街をぶらついてみると、今は、多くの店に並んでいました。しかし、やたらと凝った物が多く、値段と量の関係にこだわる私の期待を裏切るものばかりでした(^^; 

ならばと、ネットを探索。おおあるではありませんか、手頃な品がAmzonに。すぐに注文して届いたのがこの品です。

送料込みで、2550円。ドイツからの輸入品です。Classic Stollenとあるので、伝統的な味なのでしょう。

何より驚いたのは、そのボリューム。750gもあります。

さて、このシュトーレンをどんな器で・・・・ classic stollenなので、オールドノリタケか? でも、それではありふれて面白くない。

結局、オールド深川にしました(^.^)

カップ:径 10.3㎝、底径 4.3㎝、高 4.8㎝。

ソーサー:径 15.8㎝、底径 9.5㎝、高 2.0㎝。

プレート:径 23.5㎝、底径 14.1㎝、高 2.4㎝。

大正ー昭和。

 

カップ&ソーサ:

竹林の絵付け、底印は富士流水。

 

プレート:

プレートの図柄は、カップやソーサーと同じです。底印は富士流水に加えて、〇〇(名称不明)。カップ&ソーサ、プレート、いずれも5個ずつありますが、別々に求めた物です。底印からすると、プレートの方が時代は若いようです。

 

さて、classic stollenと深川製磁の陶磁器の組合せや如何に・・・

結構でございました(^.^)

これぐらいボリュームがあると、元欠食児童の老顔もおもわずほころびますね😊

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故玩館の椿

2022年12月19日 | 故玩館日記

このところ、花器の紹介では、椿の花にずいぶんお世話になりました。

椿はというと、故玩館裏、安藤広重ゆかりの竹藪を今春伐採しました。その竹藪に椿が何本か自生していたのです。竹の緑に椿の赤が映えて、とても綺麗でした。しかし、今は、影も形もありません。

一方、中山道沿い、表側に変わりありません。

玄関階段下に椿らしき二本。

 

可憐ではありますが・・・

10年以上たっても、この大きさ。

それもそのはず、これは山茶花です(^^;

 

階段を上がった玄関先、ポットのパンジーの方が眼を引く?(^^;

 

気を取り直して、向いをみると、

輪中堤に見事な椿が(ミラーにうつっているのは故玩館)。

可憐に咲く椿とは程遠い、爆咲き(^.^)。

これなら、巨大花器に、いくらでも椿を入れられます。

ところで、この満開の椿、どこかで見たような・・

【広重に描かれた当時の故玩館(イメージ)】

おお、故玩館の向かいに、満開の椿が描かれているではありませんか。

今満開の椿は、当時の何代か後の木かも知れませんね。

なお、TVのお宝鑑定番組で広重のこの絵が紹介された時、満開の椿を、椿の花ではなく、名産の富有柿が描かれていると説明していました。

確かに、富有柿は当地が原産ですが、富有柿が世に出たのは明治中期、広重の絵より、半世紀以上後のことなのです。いくら広重でも、この世にない物を描きだすのは無理でしょう(^.^)

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巨大瘤花生け

2022年12月17日 | 花道具

竹の花生けは一段落しました。

が、花生けの類はまだまだあります。

きりがないので、もう一つの大型花器で一応締めくくります(^^;

 

 46.2㎝x8.9㎝、高 30.0㎝。重 5.2㎏。明治―大正。

奇妙な形をした大きな花器です。

材料は、最初、切株かと思ったのですが、縦方向に走る木の繊維が見えません。年輪もありません。ならば、根か?しかし、根にしては表面がすべすべして滑らかです。材質も、根のように硬くありません。

となると、幹にできた瘤しか考えられません。大きな瘤ができた巨木。見てみたかったですね。

さて、この花器ですが、花を入れる部分が非常に広く、私などがおいそれと挑めるような代物ではありません(^^;

花を活けるかわりに、オブジェとして、造形の面白さを楽しむのならよさそうです(^.^)

それにしても、奇妙な形ですね。

もう一つの愉しみは、見立て。

中央アジアの商人?

反対側に、もう一人潜んでいそう・・・

ローマの騎士?

銅で張った底には・・・

人の善い牛さん?

それとも、人々を救う霊獣、白澤か?

 

 

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竹花入れ➅ 巨大花生け

2022年12月15日 | 花道具

これまで紹介してきたように、一口に竹の花器といってもいろいろです。中でも異彩を放つのは、やはり巨大花器でしょう。

以前、竹とは思えない大きさと形態の花器をブログにのせました。

今回の品物は、大きさでは先のトグロ花器を凌ぐ正統派(^^;)の花器です。

高 73.7㎝、底径(最大) 25.2㎝、口径(最大) 16.7㎝、重 3.75㎏。明治―大正。

 

見る角度を変えます。

少し傾いでいる姿が微笑ましい。

しかし、脚は、

まるで巨象(^.^)

この巨象の下腿には、大きな窓が二つ開いています。

木製の花止めもしっかり残っています。

さらに、頭の上にも花が挿せるようになっています。

すぐにでも、花を入れられます。

しかし、この巨大花器に一体何を入れたらいいのか、私には全く分かりません。これまた、ブログ読者各位に期待せねばなりません。

私ができるのは、

せいぜい、

竹くらべ(^.^) 

 

 

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竹花入れ➄舟形花生け(2個)

2022年12月13日 | 花道具

今回の品は、舟形の花生け2個です。

上:長 36.2㎝、長径 9.4㎝、短径 8.0㎝、高 7.9㎝。明治―大正。

下:長 39.2㎝、長径 8.9㎝、短径 7.4㎝、高 7.7㎝。明治―大正。

ペアーでしょうか、同じような形、大きさの花生けが2個です。

このような品にも、何か名称があるのでしょうか。

なかなか味のある古竹を使っています。

下部が少し削ってあり、横向きに置いた時、安定するようになっています。

中央に花を活ける開口部があり、そのデザインは、2個、わずかに違います。

 

花生け部には、水が漏れないよう銅板が貼られていてます。

木製の花止めを固定するようになっていますが、花止めはどこかへ行ってしまい、見当たりません(^^;

これくらい古格があると、疵も味わいの一つ(^.^)

最初見た時は、二本の竹を合わせてあると思っていたのですが、一本の変形竹なのですね。よくこんな形になるもんです。自然の造形とはいえ、不思議です。

とりあえず、〇〇の一つ覚えで、椿の花を挿しました(花止めは剣山で代用)。

縦向きの竹花入れとは、また異なった趣き。

凛とした椿と貫禄たっぷりの花器のおかげで、素人でもなんとかなりました。

どこか、人間のボディを想わせるものがありますね。

しかし、これを二つ使うとなると、どんな配置が良いのか私には見当がつきません。

ブログ読者各位のご意見を待ってます(^.^)

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