先回、短冊掛け兼用の竹花器(短冊掛けが主)を紹介しました。
で、例によってゴソゴソしたところ、祖父の花道具類のなかに竹製の花器がまだいくつかあったので、順に紹介します。ただ、同じような品物でタイトルがつけ難いので、番号を振ることにしました。以前に紹介した巨大竹製花器を①、先回の品を②として、今回の花生けは③となります。
長 43.5㎝、長径 7.8㎝、短径 7.1㎝。明治ー大正。
やや湾曲した竹を使った花入れです。後ろに孔が開いているので、掛花入れですね。
掛花入れといえば、一重切花入れが有名です。今回の品は、窓が一つですから一重切れかと思ったのですが、上部が頭でっかちで節も抜けていません(利休形の場合、上部は輪状)。文字通りの一重切花入れとは異なるようです。
では、何と呼んだらいいのか?
わかりません(^^;
ま、お茶にもお花にも無縁の私ですから、硬いことを言わず、とりあえず花を入れてみました。越後美人さんのアドバイスにしたがって、椿です。
うーむ、なかなかいけるかも・・・・
でも、やはり、本来の掛け花として古民家の柱に掛けるのがおさまりが良いようです(^.^)
追記: 今回の品の名称がわからなかったのですが、越後美人さんから、「輪無二重切」と教えていただきました。「二重切」の上部の輪と柱を切り除いた姿の竹花入れで、小堀遠州の創作によるものだそうです。