遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

くるり、砧にふられ、足踏みで黒豆脱穀

2022年12月23日 | ものぐさ有機農業

今年はカボチャが豊作でした。昨日は、30個ばかりできたうち、残った5個の一つを食べ、その後、柚子風呂に入り、英気を養いました。

で、今日は寒いし、休農日にしてゆっくりブログの整理でもと思っていました。ところが、畑に、黒大豆が残っているのを思い出したのです。

あわてて、鞘を回収。

わずか、これだけです。

大豆も、早生や中生は比較的栽培は容易なのですが、晩生はいつもツルボケになって失敗です。種蒔きの時期が非常に難しいですね。ここ5年程は、山形特産の秘伝豆を何とか栽培したいといろいろやってきたのですが、ダメでした。諦めました。代わりに、黒大豆を蒔いたところ、うまくいきました。一畝だけ試験的に蒔いたので、それほどの量はなく、ほとんど、若いうちに収穫し、うで豆(枝豆のこの辺の呼び名、多分茹で豆がなまったもの(^^;)で食べてしまいました。来年用の種分だけ株を残してあったのです。

さあ、どうやって、豆を取り出そうか?

以前、そこそこの量の大豆を作っていた時に、いろいろとやってみました。

まず考え付いたのが、野球のバット。これは全然ダメでした。鞘の山に、バットの打面を当てるのが難しい。バットの先だけで打つことになってしまい、効率悪し。

次に浮かんだのが、砧です。

おお、これはいけそう。

でやってみると問題が・・・・

そうです、座らないとうまく打てないのです。

これはツライ。

そこで登場したのが、「くるり」です。唐棹(からさ)、唐竿、連枷ともよばれ、木や竹の先に取りつけた棒や板を回転させて、豆、麦、稲などを打って脱穀する道具です 

長さ 120ー188cm。明治?

重い木の棒を竹で挟み、「くるり」と回るようになっています。

竹の元を手にとって、ぐるっと遠心力で木の棒を回して穀物を叩きます。

これならば、砧のように座らなくても、立ったまま作業ができます。力も入れやすい。

しかし、実際にやってみると、そう簡単ではありませんでした。竹の先に付いた重い棒を振り回すのですから、力だけではなく、コツが要ります。回して打ち、回して打ち・・・・これをスムーズに連続して行えるようになるには年季が必要です。それに、結構、危険です。すぐに使いこなせる代物ではありません(^^;

今回は、豆の量も少ないし・・・そうだ、知人がやっている足踏み!!

早速長靴を履き、前後左右、足踏み行進をしました。飽きてきたら、ツィスト。ダイエットも兼ねますね(^.^)

ものの十分間も有酸素運動したら、もうほとんど豆ははずれました。

箕に移して、ゆさゆさと選別。

何とか、来年用の種がとれました(^.^)

 

 

 

 

コメント (9)
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