遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

長谷川朝風『夜獅子』

2024年01月22日 | 絵画

先々回のブログで、日本画家、長谷川朝風のほのぼのとした作品、『みちのく暮雪』を紹介しました。

今回の品は、同じ作者ですが、少し趣が異なる日本画です。

全体、65.2㎝x141.8㎝、本紙、44.2㎝x51.1㎝。昭和。

長谷川朝風(はせがわちょうふう、明治三四(1901)年ー昭和五二(1977)年):岐阜県生れ。日本画家。名は慎一。安田靱彦に師事。院展を中心に活躍。俳人としても知られる。

山里の祭りでしょうか、『夜獅子』の題の通り、暗闇の中、篝火に照らされて舞う一人獅子が描かれています。

 

 

先の雪国の絵とはだいぶ味わいが異なりますが、やはり郷愁をさそいますね。

 

 

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戯れ唄4『検察スーダラ節』

2024年01月20日 | 故玩館日記

戯れ唄1『マイナンバー・ブルース』

戯れ唄2『安屁¨はカネカネブギ』

戯れ唄3『安部派ブルース』

 

戯れ唄4『検察スーダラ節』

    詞:添田遅生坊 

       ゆうちゅうぶをONして、どうぞ。

チョイト一杯の つもりで飲んで         
いつの間にやら ハシゴ酒               
気がつきゃ ホームのベンチでゴロ寝     
これじゃ身体に いいわきゃないよ       
分かっちゃいるけど やめられねぇ       
ア ホレ スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ スーダララッタ スイスイ

ねらった大穴 見事にはずれ           
頭かっと来て 最終レース                          
気がつきゃ ボーナスァ すっからかんのカラカラ    
馬で金もうけ した奴ぁないよ                    
分かっちゃいるけど やめられねぇ                
ア ホレ スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一目見た娘に たちまちホレて              
よせばいいのに すぐ手を出して            
ダマしたつもりが チョイとだまされた        
俺がそんなに もてる訳ゃないよ            
分かっちゃいるけど やめられねぇ           
ア ホレ スイスイ スーダララッタ スラスラ スイスイスイ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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長谷川朝風『みちのく暮雪』

2024年01月18日 | 絵画

先回、日本画家、長谷川朝風のはがき絵を紹介しました。

サラっと描いた物ですし、あまりにも小さいので、本来の絵画はどのようなものか、今一つ分かり難かったと思います。

そこで、今回の品です。

全体、63.8㎝x143.0㎝、本紙、45.2㎝x50.5㎝。昭和30年1月。

長谷川朝風(はせがわちょうふう、明治三四(1901)年ー昭和五二(1977)年):岐阜県生れ。日本画家。名は慎一。安田靱彦に師事。院展を中心に活躍。俳人としても知られる。

厳寒の陸奥、鄙びた温泉を描いた作品です。

中心になるのは馬。

何ともやさしい筆致です。

孫の手を引くおばあさん、先に家路を急ぐのは兄でしょうか。

視点は、歩いていく人とともに山奥へ。

雪に埋もれた山里を、温もりにあふれた情感で描いた作品ですね。

本人の箱書によると、

この絵は、院展出品作を縮小して描いたものです。

図録を繰ってみると、

昭和21年の院展出品作のようです(図録掲載品は草稿)。

作者、長谷川朝風は、故玩館脇の輪中堤を南東へ5㎞、墨俣一夜城近くの出身です。今は、地元でも知る人は少なくなりました。

 

 

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トイレ美術館27 長谷川朝風『はがき絵壺屋風景』

2024年01月16日 | 絵画

日本画家、長谷川朝風のはがき絵です。

はがきに描かれた小さな絵です。

 

俳句が添えられています。

はがき裏面に絵と俳句。昭和34年。

長谷川朝風(はせがわちょうふう、明治三四(1901)年ー昭和五二(1977)年):岐阜県生れ。日本画家。名は慎一。安田靱彦に師事。院展を中心に活躍。俳人としても知られる。

壺屋焼で知られる沖縄壺屋の風景が、さらりと描かれています。

俳句が添えられています。

「鵜篝の 遠見を過ぐる 真の闇」

「河鹿鳴く 闇を涼しと わかれけり」

旅先からの便りかと思いましたが、違うようです。

岐阜市の知人に宛てたお礼のはがきですね。

当時、東京で活動していた長谷川朝風が、昭和34年6月に出したものです。故郷の鵜飼を懐かしんで句を詠んだのでしょう。壺屋との関係はわかりません。

はがき絵といえば、竹久夢二が有名です。骨董市には贋物があふれています。古いはがきに、少し絵心のある者が描いたのでしょう。驚くことに、昭和初期の消印のある切手が貼ってあったりします。ジャの道はヘビですね(^^;

そんなビッグネームに騙されるよりも、贋物を作っても割が合わない中堅画家の小品を飾る方が賢いかと(^.^)

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これは何だ!? 古伊万里染付ヒョロヒョロ人物中皿

2024年01月14日 | 古陶磁ー全般

今回の品は、不思議な古伊万里の皿です。

径 19.0㎝、底径 12.3㎝、高 2.7㎝。江戸時代後期。

わずかに輪花になった古伊万里の染付中皿です。底に目跡が1つ。

染付の描き方、裏の唐草模様など、典型的な江戸後期の伊万里焼です。

この皿の見どころはただ一つ、奇妙な図柄です。

右に大きな芭蕉のような植物。

中央に三星(北極星)、左にあずま屋。

そして中央に・・・

ヒョロヒョロの人物が二人。

唐人でしょうか。一人はこちらを向き、もう一人は空を見上げています。

何とも奇妙な皿です。

柳腰の唐人が二人描かれた古伊万里皿は時々見かけます。それらと何か関係があるのでしょうか。

もう一つの謎は三星です。

これまで、三星(北極星)が描かれた陶磁器を2種、紹介しました。

『古染付魁星点斗図煎茶碗』

『これはなんだ!? 古伊万里ニョロ虫中皿』

そして、今回の品。

『古伊万里染付ヒョロヒョロ人物中皿』

三星と奇妙奇天烈な図は、どんな関係にあるのでしょうか(『古染付魁星点斗図煎茶碗』の場合は、極星が傑出した人物、魁星を象徴しています)。

 

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