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ブルガリア・ルーマニアツアー♯2-1 トランシルヴァニア地方 【世界遺産】ビエルタンの要塞教会

2016-08-24 23:15:37 | ルーマニア・ブルガリア

平成28年7月13日 日程3日目

 

トランシルヴァニア地方終日観光

【世界遺産】ビエルタンの要塞教会・【世界遺産】シギショアラ歴史地区・時計塔・山上教会・【世界遺産】サスキズ村要塞教会へ

 

この世界遺産のあるルーマニアのトランシルヴァニア地方というのは、

ラテン語で「森の向こう」という意味。

ルーマニア語では、「アルデアル(丘の向こう)」と呼ばれ、

首都ブカレストのあるワラキア地方からカルパチア山脈を越えた向こうにある地域で、

歴史的にも異なる経過をたどっています。

 

ルーマニアのトランシルヴァニア地方に残る村落には、数多くの聖堂が残されています。

この地域の聖堂は、単なる宗教的建造物としてではなく、要塞としての機能も備えており、

他に見られる一般的な聖堂とは一風異なっていることで知られています。

そのため、こうした聖堂群は「要塞聖堂」とよばれており、

この聖堂を取り巻く形で、村落が存在しています。

これらの要塞聖堂は、オスマン帝国に対抗する為に造られたものであると言われています。

 

バスは、ブラショフから150㎞離れた【世界遺産】ビエルタン要塞教会の駐車場に到着。

 

ビエルタン要塞教会は、後期ゴシック様式で、1487年~1524年に建設され、

当初はカトリック教会でしたが、16世紀にはルター派の教会になりました。

 

トランシルヴァニア地方には、要塞で守られた教会が沢山ありますが、中でもここは巨大で、

オスマン・トルコなどの攻撃に備え、三重の防壁(要塞)で造られていて、1993年に世界遺産に登録されました。

小高い丘の上にある教会なので先ずは、100mほどの屋根付きの階段を上ります。

階段途中から眺めた城壁。

これは三重の城壁の真ん中の城壁だろうか?

 階段を上がって外に出ると、丘の上にある教会なので見張り塔が四方に立っていました。

山あいのビエルタンは、人々の住居なども破壊されることなく、現在までその姿をとどめ、

赤い屋根の集落と緑の丘、とてものどかで素朴な景色でした。

ブナで出来た教会の重厚な扉を入ると、正面にはゴシック式の素晴らしい祭壇がありました。

祭壇の左にある「財宝蔵」の扉に付けられた鍵。

この教会で必見の扉、表から見るとなんてことのない扉でしたが、裏側には頑丈で複雑な鍵が付いてます。

19種類のロック装置で、うち4種類は鍵で動かし、残り15種類はレバーで動かすようになっています。

中の宝物を絶対に守る!という事で作りあげたもの。当時の仕組みは今でも機能しているそうです。

この精巧な技術は、1900年のパリ万博で金賞が贈られました。

 

教会内から外に出ると、

城壁沿いに小さな家が建っています。

中を覗いてみると、机とベットが並べてありました。

この部屋は、離婚希望の夫婦が閉じ込めらる場所。

ここは、ベット・机・スプーンなどが1つしかない為すべて共有しなければならない。

離婚を止めるまでこの部屋から出られなかったという。

 

 三重になった城壁の間。

中世時代の戦乱の時代、ほかの国から攻め込まれた時のために、

丘の上の教会を砦に変えて準備をしたザクセン人。

しかし、実際に攻撃され、この要塞が使用されたことはなかったそうです。

 

この道を可愛い坊やが歩いていたので、思わずパシャリ。

教会を出て、階段を下りるとはちみつ屋さんへ。

ルーマニアのお土産と言えば、はちみつが有名だそうです。

バスが停まってる広場から見る街並みは、とても平和そうで時間がゆっくり動いてるように感じられ、

街の中を荷馬車が、通り過ぎて行き、

上を見上げれば、家の煙突にコウノトリが巣を作ったりもしていました。

ホント、静かでのどかな街でした。

 

 



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