今日は良く晴れています。
北の高気圧が青森を覆い、
晴れでも、秋のようなカラッとした空気です。
我が家の近くに、美術館があります。
本当に近くて、歩いて5分くらい。
(私設美術館なので、
そこのお宅の門から中を
通って行けば、デス。
正式な入り口からだと
遠回りで、もう少しかかりますけど。)
「常田健・土蔵のアトリエ美術館」です。
敷地内には、常田家のお宅やりんご畑がありました。
「常田健」さんは、浪岡出身の画家さん。
何年か前に90歳で他界されました。
90歳のご高齢になるまで、農家の様子を中心に
描いて来られたのです。
この美術館は、健さんの作品300点の中から、
入れ替えながら30点を展示。
現在、健さんの娘さんが管理しているそうです。
この日は、私たちの他に、
遠く広島から来られた方も
いたようです。
健さんの作品は、家の隣の土蔵から
生み出されました。
土蔵の中です。
独特のにおいの中に、
雑然と置かれたキャンバスや
使い切った大きな絵の具や筆などが、
とてもリアルでしたね。
健さんは、農家の絵を中心に描いていますが、
多くは顔や表情がありません。
後ろ姿で、農家の辛さや苦しみを表現しています。
そして、実に素朴な絵の中に、
何か西洋的なものを感じさせられます。
作品の一部
健さんのことば
健さんは、若い頃、フレスコ画に興味があったようです。
たぶんその影響で、どこか宗教的な雰囲気がある、と
言われています。
そして、驚くことに、健さんは
描く時、必ずクラシック音楽を聴いて
描くのだそうです。
それもお好みは「バッハ」。
どうしてか。
お母様が学校の先生で、音楽を教えていたと言います。
その影響らしいです。
館内にはこうした素朴ですてきな椅子や
手作りかごがあります。
椅子にのっているりんごは
ひばの木でできています。
館内は、写真撮影が自由です。
入り口近くには、ストラップや絵はがきなど
販売品が置かれています。
また、DVDで作品や健さんの生涯について
語っています。
最後に、意外なことに(と言っても意外でもないけど・・・)
反核の絵がありました。
健さんは、社会主義派だったらしいですが、
かといって、そういう思想のために、
絵を用いることは、あまり好まなかったといいます。
ただ、素朴に素直に絵を描きたい・・・
そういう気持ちだったようです。
帰り道、カラスウリの花を見つけてしまいました。
秋には黄色い実ができます。
芸術の秋ならぬ夏・・・になりましたが、
近所にこんな所があるっていうのは、
とてもすてきなことだなあと思います。
健さんのように、
人にみせるためではなく、
お金のためでもなく、
ただ地道に一つのことに精魂傾けて
描き続けるのには、
いろんな闘いもあったかもしれませんが、
教えられるところも多いです。
*休館日は不定なので、「常田健」で検索して
確かめてからお出かけください。
入館料は、おとな500円(高校生以下は無料)
問い合わせは、0172-62-2442
(青森市浪岡北中野字下嶋田48)
ここあでした。
北の高気圧が青森を覆い、
晴れでも、秋のようなカラッとした空気です。
我が家の近くに、美術館があります。
本当に近くて、歩いて5分くらい。
(私設美術館なので、
そこのお宅の門から中を
通って行けば、デス。
正式な入り口からだと
遠回りで、もう少しかかりますけど。)
「常田健・土蔵のアトリエ美術館」です。
敷地内には、常田家のお宅やりんご畑がありました。
「常田健」さんは、浪岡出身の画家さん。
何年か前に90歳で他界されました。
90歳のご高齢になるまで、農家の様子を中心に
描いて来られたのです。
この美術館は、健さんの作品300点の中から、
入れ替えながら30点を展示。
現在、健さんの娘さんが管理しているそうです。
この日は、私たちの他に、
遠く広島から来られた方も
いたようです。
健さんの作品は、家の隣の土蔵から
生み出されました。
土蔵の中です。
独特のにおいの中に、
雑然と置かれたキャンバスや
使い切った大きな絵の具や筆などが、
とてもリアルでしたね。
健さんは、農家の絵を中心に描いていますが、
多くは顔や表情がありません。
後ろ姿で、農家の辛さや苦しみを表現しています。
そして、実に素朴な絵の中に、
何か西洋的なものを感じさせられます。
作品の一部
健さんのことば
健さんは、若い頃、フレスコ画に興味があったようです。
たぶんその影響で、どこか宗教的な雰囲気がある、と
言われています。
そして、驚くことに、健さんは
描く時、必ずクラシック音楽を聴いて
描くのだそうです。
それもお好みは「バッハ」。
どうしてか。
お母様が学校の先生で、音楽を教えていたと言います。
その影響らしいです。
館内にはこうした素朴ですてきな椅子や
手作りかごがあります。
椅子にのっているりんごは
ひばの木でできています。
館内は、写真撮影が自由です。
入り口近くには、ストラップや絵はがきなど
販売品が置かれています。
また、DVDで作品や健さんの生涯について
語っています。
最後に、意外なことに(と言っても意外でもないけど・・・)
反核の絵がありました。
健さんは、社会主義派だったらしいですが、
かといって、そういう思想のために、
絵を用いることは、あまり好まなかったといいます。
ただ、素朴に素直に絵を描きたい・・・
そういう気持ちだったようです。
帰り道、カラスウリの花を見つけてしまいました。
秋には黄色い実ができます。
芸術の秋ならぬ夏・・・になりましたが、
近所にこんな所があるっていうのは、
とてもすてきなことだなあと思います。
健さんのように、
人にみせるためではなく、
お金のためでもなく、
ただ地道に一つのことに精魂傾けて
描き続けるのには、
いろんな闘いもあったかもしれませんが、
教えられるところも多いです。
*休館日は不定なので、「常田健」で検索して
確かめてからお出かけください。
入館料は、おとな500円(高校生以下は無料)
問い合わせは、0172-62-2442
(青森市浪岡北中野字下嶋田48)
ここあでした。