月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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コスモスの少女

2013-02-01 07:53:38 | 月夜の考古学

昨日が冬に咲いてくれた花で、今日がコスモスというのは、少し季節が飛びすぎましたね。

これは、2002年11月に発行した同人誌26号の中扉に使った切り絵イラストです。
確かこの絵にはモデルになった女性がいました。このころわたしは書店のパートに勤めていて、その同じ書店のアルバイトをしていた女の子が、就職ができたことを機にアルバイトをやめるので、その記念として彼女をモデルにして描いたこの切り絵をプレゼントしたという思い出があります。

かわいい子でしたけれど、今頃どうしてるかな。いい娘さんでした、明るくて、しっかりしていて、幸せになってほしいと願える女の子。もうずいぶんと経っているから、今頃は結婚もして、子供もいたりするだろうか。

この絵の顔は、彼女にかなり似ています。似顔絵の苦手な私ですけどね、雰囲気はつかんでる。コスモスの花を描いたのは、ちょうどその季節だったからでしょう。

あれから何年経つか。わたしは彼女と別れてから、少々重い試練を味わわねばなりませんでした。ほんとうにねえ。だれかさんの言うとおりだ。まっすぐにしかいけないわたしが、真っ正直に生きようとしたら、ああいうことになるなという経験をした。でも、耐えていけた。乗り越えていけた。そして、次のステップに進むことができた。

でも友達は、そんな私を見て、まるで満身創痍だったというのですよ。ええ、血を流しながら歩いていたと。そうだったのかもしれない。もう、わからない。

彼女は、どういう人生を送っているだろう。幸せになっていてほしい。でも同じ女性として、人生の先輩として言いたいことは、少しあります。

知ってたよ。あなたが、あのとき、考えていたこと。でも、みんな、ゆるしていたよ。

きっとあなたも、同じ気持ちを味わうことがあるだろう。そのときは、できたら、正しい選択をしてほしい。

人生は、幸せになるためにあるのじゃない。

本当の幸せに気付くためにあるのだ。

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