去れ
この愛の世界から
おまえは 永遠に
去り続けるのだ
帰ってきてはならぬ
遠ざかるほどに
虚無の風が冷たくなる
脳に無音の砂がつまってゆく
孤独が氷の影となって背に張り付く
だが帰ってきてはならない
おまえはこの
愛の世界から消えてゆかねばならない
永遠に去り続けよ
この愛の世界から
永遠に遠ざかってゆき続けよ
振り向いてはならない
神がおまえを忘れ去るまで
けっして帰ってきてはならない
ひとりゆく つぶての鳥のように
絶望を目指して 去れ
なにをしたと思っているのだ おまえは
この愛の世界で何をしたと
愛の腹を刺し糞をかぶせて侮辱し
煮えたぎる湯に入れて豚に食らわせた
高々と嘲笑っていたお前を
誰が許しても 私は決して許さない
二度と帰ってくるな
去れ
この愛の世界から
永遠に去り続けよ
永遠に離れていき続けよ
愛はおまえから遠くなる 遠くなり続ける
その永遠に愛から離れ続ける道のみを
おまえにやろう
不埒者め その偽りを言って
恥じぬ口に 太い釘を打ち
十字架にはり付けてくれよう
二度と馬鹿な口がきけぬように
じいざす じいざあす
とうの昔にお前が殺した愛に
まだすがりつくつもりか ばかものめが
わが名は アルギエバ
獅子の星である