神が
あなたを
知らないと
言っている
かつて
あなたのようなものを
創ったことはないと
あなたは今
遠い外国の
小さな農家の裏庭で
ひとりさびしく
鶏と遊んでいる
ひとりの子供から
顔と髪を盗んだのだ
そして
まったく違う男の
人生に勝手に入り込み
それを乗っ取ったのだ
そのようにして
あなたは
自分とは全く違う
人間になってしまった
それに気をよくしたあなたは
もうなんでも好きなことをしていいのだと
思いすぎ
あまりにもひどいことをした
神が
あなたを
忘れ去ってしまうほどに
神はおっしゃるのだ
わたしは
かつて
あのような苦しいものを
創ったことはないと
愛するものを
あそこまで愚弄できる
ひどいものを
創ったことはないと
あなたは
神から
あまりにも遠すぎることを
やったのだ
神の中から
あなたの記憶が
かすれて飛んでしまうほどに
だれなのだ
あれは
知らない
知らない
愛するわたしの子ではない
ゆえに神は
もうあなたから離れていかれる
あなたは
自ら
神との絆を
絶ったのだ
神がお創りになられた
本当の自分を
捨てきることによって